前作よりはクオリティーがちょっとだけ上がっているファンタジー物語。説明がちょっと多いのと、ストーリーに大きな動きがないのが物足りなかったです。46点(100点満点)
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のあらすじ
主人公ニュート・スキャマンダーは、ホグワーツ魔法魔術学校の卒業生。シャイで、おっちょこちょいな、あいすべき魔法動物学者。魔法動物を守るため世界中を旅する彼がいつも持ち歩いているのは、中が無限に広がる不思議なトランク。その中には、ありとあらゆるユニークな魔法動物たちが、、、、
ある日ニュートは、捕らえられていた巨大な敵、”黒い魔法使い”グリンデルバルドが逃げ出したことを知る。ホグワーツ魔法学校のニュートの恩師ダンブルドア先生はニュートに告げる。
「黒い魔法使いを倒せるのは、君だけだ」と。魔法界と人間界の支配を企む黒い魔法使いを追って、ニュートが仲間や魔法動物たちとともにむかったのは、パリ!しかし、悪の力は仲間たちにまで及ぶことに!?試されるニュートと仲間たちの絆ー果たして彼らは世界を黒い魔法使いの手から守れるのか?
公式サイトより
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の感想
ハリーポッターシリーズのスピンオフ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」の二作品目。「ターザン:REBORN」のデヴィッド・イェーツ監督によるSFアドベンチャー。
ロンドン、ニューヨーク、パリを舞台に魔法使いたちが、善と悪のはざまで揺れるクリーデンス・ベアボーンをめぐって対立する要素を描いていきます。
前作ほど、魔法動物のゴリ押しはなく、その代わりにクリーデンス・ベアボーンの出自と正体を引っ張るだけ引っ張る内容になっていて、スターウォーズシリーズがレイの両親の正体だけでストーリーを引き延ばしているのと同じ構図になっていました。
物語は、グリンデルバルドが脱獄したのを機に、死んだと思われていたクリーデンス・ベアボーンを探し出し、彼を自分たちの味方につけようとする正義と、悪の道に引きずり込もうとするグリンデルバルドの対決になっています。
映画のタイトルはむしろ「クリーデンス・ベアボーンを探せ」にしたほうがいいんじゃないのかと思うぐらい、みんながみんな彼のことを探し、いつの間にか脱獄したグリンデルバルドのことは二の次になっているのが笑えます。そもそもなんでリスクを犯してグリンデルバルドを移送する必要があったのかも分からないしね。
さて、クリーデンス・ベアボーン探しをするのは、ニュート・スキャマンダー、ジェコブ、ティナ、クイニーといったほぼほぼ前作からのメインキャラクターたちで、それに数人の新キャラを加えたメンバーで、世界各地を行ったり来たりするストーリーになっています。
その間に魔法動物が出てきて暴れたり、魔法使いたちがいろんな魔法を使ってピンチを逃れたりすします。
ハリーポッターファンにはそれだけでも嬉しいんだろうけど、魔法動物の可愛さと、クリーデンス・ベアボーンの正体と、ちょっとしたアクションシーンを売りにしているだけで、いかにもシリーズもののつなぎの作品だなぁ、というのが気になりました。
色々なサイドストーリーを出して、登場人物たちを散々こねくり回したけど、結局何も解決しなかったじゃんっていうね。この作品を飛ばして「ファンタスティック・ビースト3」を見ても特に気にならないんじゃないかなぁ。
まあ、前作よりはましですよ。笑いもちょこちょこあったし、ニュートの告白シーンは笑えたし、映像もパワーアップしてたような印象です。
ただ、最近のキャラクター映画のシリーズものって主要キャラクターの結束と裏切りを順番に繰り返しているだけなんですよね。それで主要キャラクターが最後に必ず一人死んで終わるっていうね。
まさかあいつが寝返るなんてっていう下りをもう何度見たことか。正義側も悪側も基本ブレブレなんですよ。すぐサイド変えちゃうから。
いっそのこと本作にはニュート・スキャマンダー、ジェコブ、ティナもいらんないじゃないのっていうぐらい大して活躍してませんでしたね。無理に前作のキャラをメインにする必要なかったんじゃないかな。
ニュート・スキャマンダーとテセウス・スキャマンダーの年齢差も気になりました。どう見ても弟のニュートのほうが老けてますよね。俳優の実年齢もニュートを演じたエディ・レッドメインのほうが8つも年上だし。ありえねえ。
あと、韓国人女優クラウディア・キムのキャラ、ナギニいらないですよね。出番はそこそこ多いのに異常なまでにセリフが少ないのが違和感あります。何も言わないのにあんなに出てくる必要ある?
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キャラが増えたせいで、いちいちそれぞれのバッグストーリーを描かないといけなくなっていて、2時間超えちゃってるからね。
挙句の果てには同性愛をほのめかすシーンまであって、詰めるだけ詰め込んだって感じがしましたね。あれはグリンデルバルドとダンブルドアがお互いの魔法の杖を擦り合ったっていう解釈でよろしいですか? あ、子供向けの映画なのについつい下ネタが出てしまい、失礼いたしました。
僕の中で主役はジョニー・デップ演じるグリンデルバルドとゾーイ・クラヴィッツ演じるリタ・レストレンジ でした。
特にゾーイ・クラヴィッツはここに来て存在感出てきましたね。美人だし、顔立ちがエキゾチックだし、オーラを感じます。
一方のジョニー・デップもエキセントリックなキャラは相変わらずですが、従来の不思議ちゃんキャラより、悪役のほうが似合ってますね。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のネタバレ
それで結局、クリーデンス・ベアボーンって誰なのよっていうのをあまりにも引っ張るから、もうそれさえ知れたらいいよっていう人のために教えます。
あいつ、アルバス・ダンブルドアの弟なんだってさ。名前はアウレリウス・ダンブルドアだって。え、なんでって? それを言わないんだよ。あれだけたっぷり時間があったのに大事なことは言わないで終わるってずるくない? だったら最初からアルバス・ダンブルドアが教えればよくない?
結局、答えを知るなら次回作を見ないといけないんだったら、じゃあこの映画は何の意味があるんだよって話ですよね。
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コメント
こんにちは、いつも楽しく拝見してます。
ナギニはヴォルデモート(本家シリーズの悪役)の側近の蛇なので今後なにか面白くなるのかなーと期待です。
ダンブルドア先生は、ゲイだよーって作者さんが公言してますね、
ですからその解釈でよろしいかと(笑)
次に繋げるために詰め込んだ感じがすごくてこの作品だけだと楽しみにくいな、というのが正直な感想です。
ナギニもダンブルドアの設定も一部のファンは納得いかなかったみたいですね。ホント、この作品単体の価値ってなんですかね。
1は何も考えずに見れて、コミカルで面白かったんで好きなんです。
今作は、いろいろごちゃごちゃ出てきて、考えながら見たんですけど、何もわからず。
ものすごく置いてかれ感が凄かったです。たぶん、前シリーズから見ているコアなファン向けの映画なのかなと。
それでも、次の3で最高に盛り上がって完結する為の布石なんだろうなと考えようかと思ったら、五部作と聞いて唖然。
こんな調子で置いていかれるなら、もう見ないかな。
当然、ハリーポッターの世界のこと知ってるよね?っていうノリでストーリーが進みますよね。あれだと取り残された感が出る人がいてもおかしくないですね。五部作は長すぎるし。