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メトロマニラ世界で最も危険な街は怖すぎ!感想とネタバレ

この記事は 約5 分で読めます。

見ているこっちまで途方に暮れてくるフィリピン発、悲劇の家族物語。フィリピン旅行を目前にしてる人はみちゃダメなやつです。73点(100点満点)

メトロマニラ・世界で最も危険な街のあらすじ

メトロマニラ 世界で最も危険な街

フィリピンのパナウエで暮らす貧しい農民のオスカーは、生活に困窮し妻のマイや2人の幼い子供を連れて仕事を得るために大都会マニラへ向かう。

ところが、あっという間に騙されて全財産を失ってしまった彼らは、スラムに身を寄せることに。オスカーは警備員の職を得、マイもバーで働き始める。そんな中、オスカーの同僚オングが大金をせしめるという怪しげな計画を持ち出し…。

allcinema ONLINEより

メトロマニラ・世界で最も危険な街の感想

読者のhamさんのリクエストです。ありがとうございます。hamさんからはこんなコメントをいただきました。

いつも楽しくレビュー拝見しております。今回は『メトロマニラ 世界で最も危険な街』を評価してもらえればと思いご連絡させて頂きました。

フィリピンの田舎出身の農家一家が、出稼ぎのためにフィリピンの中心、メトロマニラに来て一家に起こる出来事を描いてます。

私自身、メトロマニラ在住のため少し贔屓目で見てしまってる点があるかと思いますが、非常に良くできた脚本と俳優陣で、久々にいい映画を観たなーと感動したので、ぜひ映画男さんにも観ていただき、バッサリコメント頂きたいと思っています。

フィリピン在住の人が面白いっていうフィリピン映画ならそりゃ見るでしょ。というわけで期待を大にして見ました。

監督は「フローズン・タイム」や「ブロークン」のショーン・エリス。舞台はタイトルの通り、フィリピンのマニラで、ほぼ全セリフがタガログ語で話されています。

物語は、フィリピンの田舎町で暮らす農民のオスカーが貧困に苦しんだ末、職を求めて家族を連れて大都会マニラに向かうところからスタートします。

バスに乗ってマニラまで来たのはいいけど、オスカーに行く当てなどありません。とりあえず働く口を探そうと職業募集の掲示板を見ていると、男が近づいてきて住む場所はあるのかと聞いてきます。

マニラに着いてヘトヘトになっている家族を休ませてあげようと、オスカーは男に誘われるがままに付いていき、紹介された家に住むことにします。

家といっても壁はカビだらけ。スポンジがむき出しのソファーと汚いキッチンと寝る場所があるだけの小屋です。

ところがある日、警察がやってきては、その家は政府の所有物だから出ていけと言われ、家族は追い出されてしまいます。オスカーは男にまんまと騙されたのです。

せっかく日雇いの仕事を見つけても給料は支払われず、オスカーはさっそくマニラの厳しい洗練を受けます。

家賃で全財産を使ってしまったオスカーは仕方なく、二人の子どもと妻を連れてスラム街に住む場所を求めて歩いていきます。

なんとしてでも子供たちを食べさせようとオスカーは危険な警備員の仕事を、メイはストリップバーで客を取って娼婦として働くことに。

なんとか警備員の仕事をもらえたオスカーですか、その仕事は危険とトラブルが付きまとう過酷な職場だった、という筋書きになっています。

テーマは、貧困、犯罪、負の連鎖ですかね。話は読めないし、サプライズだらけだし、フィリピン人の恐ろしさに圧倒されました。

発展途上国の貧困層にありがちな学なし、スキルなし、金なしの男女が若くしてたくさん子供を作り、にっちもさっちもいかなくなって最後は行き当たりばったりの神頼みで生きるみたいな話です。

田舎から都会に出ればなんとかなくると思っては無計画に出て行って家族共々路頭に迷う、という話もフィリピンだけのことじゃないと思います。

そして男は仕方なく犯罪に手を染め、女は体を売る、という過酷な現実がそこにあります。

結構、救いようのない話で悲しいし、つらいし、いい人が一人も出てきません。容赦ない醜いエピソードの連続なので、見ていて滅入ってくる人もいるはずです。

しかし俳優たちの演技はいいし、迫力はあるし、抜群のリアリティーがあったので、「フィリピン、きついなぁ」と思いながらも画面に釘づけにされました。

フィリピンってよく日本人が騙されたり、殺されたりする話を聞くけど、フィリピン人同士もあんなに騙し、騙され、殺し、殺されているのだとしたら外国人が被害に遭うなんてもはや当前のことだって思えちゃいますね。あー怖い。

もちろんフィリピンの一面を強調して見せたに過ぎないだろうけど、普通にこいつはいい奴だろって思ってた人間に冷静に見てるこっちまで騙されましたもん。

人を疑うことには僕も大分慣れてるはずなんだけど、いい人と悪い人の見わけが全くつきませんでした。こりゃフィリピンに行ったら僕もカモにされるわ。悪人の次元が違うじゃん。

フィリピン人がタチが悪いのは一見、みんなニコニコしていて底抜けに明るいっていうことですね。

それってフィリピン人のいい部分でもあるんだけど、明るくてニコニコしていてフレンドリーだから「いい人だろう」みたいな発想は通じないんだよね。この映画の登場人物たちなんてみんな心の中、真っ黒じゃないですか。

フィリピン在住の方には大変申し訳ないんですが、フィリピン絶対行きたくねえって思っちゃいました。それほどリアルだった。

コメント

  1. ham より:

    映画男さん、

    hamです。早速ありがとうございました!
    ボコボコにされるかと思ってたので、高評価で嬉しいです。フィリピンのイメージは下がってしまいましたが…

    私、フィリピン在住歴はまあまあなのですが、映画で登場するような裕福でない方たちに遭遇する場面はあっても(道端で見かけたり、たまに仕事で若干絡んだり、メイが働いてるような場所に行って女の子と話す程度ですが)、彼らがどういう理由でその職についたのか、なぜそういう考え方をするのかなど、長く住んでいると、だんだん考えなくなり、知ろうともしなくなり、感覚が麻痺してきます。見慣れた風景、車、見たことある人々。でもそんな彼らのことを何も知らない自分を正当化する自分…。

    そういう意味で、今回フィリピン在住者としてこの映画に出会えて非常に良かったです。

    メトロマニラはあんな感じもあるのは事実で、あとはモールしかないようなところですが、田舎の島々は海が綺麗で人も優しいところもあり、楽しい国ですので機会があれば是非、お越し下さい。

    • 映画男 より:

      リクエスト&コメントありがとうございます。なかなかディープな話で楽しめました。フィリピンもいつか機会があったら挑戦しないとですね、怖いけど。

      • ham より:

        すみませんアップされてないと思いもう一度同じようなコメントしていますがご放念ください。

        フィリピンも怖いですが、ブラジルの方が何倍も怖いと思いますので大丈夫かと思います。

  2. ham より:

    映画男さん、

    hamです。早速ありがとうございます!
    ボコボコにされると思ってたので高評価で嬉しいです。

    私、フィリピン在住そこそこで、映画に出てくるような方達と接する機会はあるのですが(メイが働いてるようなお店に行って女の子と話したり、日雇いワーカーさんと仕事したり、トンドのような「危ない場所」を車で通ったり)、あんなに深い事情までは知らず、むしろ長くいればいるほど、彼らがなぜその職についたのか、なぜそのような考え方になるのか、なぜその行動なのか、など、段々麻痺してきて考えなくなっており、それをしょうがないとして正当化している自分がいました。見慣れた風景、車、場所、人々、でも彼らのことを何も知らない…

    そういう意味で、今回この映画に出会えて良かったなと。

    ただ、メトロマニラはあんな感じとモールくらいしかありませんが、フィリピンの島々はとても綺麗で人も割と優しい人が多く、楽しいです。機会があれば是非お越しください。