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2重螺旋の恋人の感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

映像が綺麗で、女優が美人で、ストーリーもそこそこスリルがあるけど、なにか物足りない大人の人間ドラマ。期待しすぎたらダメなやつです。50点(100点満点)

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2重螺旋の恋人のあらすじ

原因がわからない腹痛を患うクロエ(マリーヌ・ヴァクト)は、精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)の的確なカウンセリングにより、症状が良くなった。

ポールと同居を始めたクロエはある日、ポールの双子の兄弟で同じ精神分析医のルイ(ジェレミー・レニエ)と知り合う。ルイの存在を隠すポールを不審に思ったクロエは、真相を確かめようとルイの診察を受けるうちに、挑発的なルイのことが気になり始める。

シネマトゥデイより

2重螺旋の恋人の感想

彼は秘密の女ともだち」、「17歳」、「危険なプロット」「婚約者の友人」「グレース・オブ・ゴッド告発の時」で知られるフランソワ・オゾン監督によるサスペンスドラマ。

スリリングなストーリー展開があって先が知りたくなる内容だけど、リアリティーは薄く終盤になると安っぽいホラー映画のような墜落の仕方をします。

物語は、美人で孤独な女性クロエが腹痛の原因を突き止めるべく、様々な医者に通った末、心理カウンセラーのセラピーを受けるところからスタートします。

カウンセラーの先生ポールは無口で自分からはほとんど話そうとせず、クロエが話すのをただ頷くように聞きます。

クロエにはそんなポールと馬が合ったのか彼と話すことで腹痛が和らぎ、精神的に楽になっていくことを実感します。

ところがすっかり良くなったクロエに対し、ポールは治ったのならもう合わないほうがいいと言って治療をストップすることを提案します。気づかないうちにポールはクロエのことを好きになっていたのです。

やがて結ばれて、同棲を始めた二人は幸せな時間を過ごしますが、またすぐにクロエは精神的に不安定になり、ポールを何かと責めるようになります。

そんなある日、クロエは道端でポールとそっくりな男を見かけ、その男もまた心理カウンセラーであると分かり、彼のセラピーを受けてみることにする、というのが筋書きです。

ご想像の通り、クロエは自分のパートナーとそっくりの男ともついつい肉体関係を持っちゃう、という話で、双子をテーマにしています。

これ監督の妄想ファンタジーなんですかね。もしかするとフランソワ・オゾンぐらいの人だったら、双子の姉妹(あるいは兄弟)と体験してるかもしれませんね。事の最中に「これだ!」って思いついたのでしょうか。実際そういうシーンもありましたし。

いずれにしてもたまたま好きになった男が実は双子だった、という下りはいただけませんね。それが妄想か、現実かに関わらずね。

自分自身が双子だったり、双子と恋愛した経験がある人なら心に刺さるのかもしれませんが、そうじゃない人には現実とはかけ離れたおとぎ話の世界にしか見えないはずです。

双子映画ってたくさんあるけど、双子をさらっと出演させるのならまだしも「実は双子でした」っていうのをストーリーの重要な部分にもってくる映画はまあ失敗しますよ。

それで本物の双子を共演させるならまだ面白いけど、一人の俳優に一人二役やらせたら絶対ダメです。CGで共演とか寒いもん。

男目線で見ると、ヒロインのクロエが大分面倒くさい女だなぁという印象を受けました。彼氏の過去とか家族のこととか探索しすぎじゃない? ほっとけよ。

そのうえ美人で、寂しがりで、精神不安定で、年上の男に誘惑されるとすぐにやっちゃうってタチが悪いですねえ。

また、ショートカットがやけに似合うんですよ。フランス映画に出てくる悪い女ってショートカットの子がやたらと多くないですか?

もしかするとフランスにはそういう固定観念があるのかなぁ。わざわざ物語の冒頭で髪の毛を切っていたのも「みなさん、こいつは悪い女ですよー」っていう暗示だったのかなとも思っちゃいました。

しかしながら悪い女=色っぽい、という方程式はこの映画では成り立たないみたいです。ベッドシーンはそこそこ多く、全体的に色気のあるセクシーな映画ではあるものの、どういうわけかそれほど興奮はしませんでしたね。だって精神不安定な女に魅力感じないもん。噛み付いてきそうだし。

コメント

  1. より:

    通りがかった者ですが、あまりにもこの映画を理解していないように感じました。この映画は、どこからがクロエの妄想で、どこまでが現実なのか。そもそもルイは本当に存在するのか。それすらクロエの妄想じゃないのか。
    なぜクロエがそんな風になったのかと言えば、クロエの中にいるもう一人のクロエ(生まれなかった双子)が関係している。
    …というお話です。なので、「好きになった人がたまたま双子だった!ついやっちゃった!」というまとめ方は、だいぶ本質からずれているというか、あまりに軽いように思えます。妄想かもしれない、現実かもしれない。それについて作品で明言しない。これは、そんなサスペンス映画です。

    • 映画男 より:

      それを分かった上でネタバレしないようにこう書いてるんですけど。このブログの趣旨を分かってますか?

  2. とおりすがり より:

    オゾン監督はゲイですよ
    そこも結構この人の作品においては重要なんですが理解が浅い記事だなと感じました