ミスト(原題THE MIST)

アイデアはいいけど、映像技術不足でそれほど上手く映像化できていない小説を基にしたSFホラー映画。演技や全体的なクオリティーもあともうちょっと、という作品です。48点(100点満点)

映画ミストのあらすじ

ガラス窓を破るほどの嵐の翌日、スーパーへ買い出しに出掛けたデヴィッド(トーマス・ジェーン)。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来し、あっという間に店の外は濃い霧に覆われた。設備点検のために外に出た店員のジム(ウィリアム・サドラー)が不気味な物体に襲われると、店内の人々は次第に理性を失いはじめ……

シネマトゥデイより

読者の森橋さんのリクエストです。ありがとうございます。

映画ミストの感想

ショーシャンクの空に」でお馴染みのフランク・ダラボン監督によるスティーヴン・キングの小説「霧」を原作としたSFホラー。

辺り一体が霧に覆われ、モンスターたちに囲まれて、身動きの取れなくなった人々を描いたパニック映画です。

ストーリーは至ってシンプルで、息子を連れてスーパーに行った主人公デヴィッドが謎の霧に見舞われ、ほかの客たちと共にスーパーに閉じ込められる、というものです。

タイトルのごとく「霧」が重要なテーマになっていて同時に不気味な雰囲気をかもしています。

外はほとんど視界がなくなるほど真っ白。さらに霧の中には巨大なモンスターが獲物を探してうろうろしているため、人々は外を歩けなくなります。

やがてスーパーにいる人の気配に気づいたモンスターたちはガラスを割って中に入ってこようとします。

そんな中、彼らはスーパーから外に逃げるべきか、それとも中でじっとしておくべきかの究極の選択に迫られる、というのがストーリーの全てです。

これだけ単純の話だと、その中にどれだけの興奮と展開を作れるかが鍵となってきますよね。

それについてはモンスターが襲ってくるという恐怖のほかにも生き残った人々同士が狂いだして仲間割れをしだす、という心理的なホラーも加えていました。

ただ、2007年公開の映画だけにCGはしょぼく、登場人物とモンスターの映像が上手く融合できていないですね。

今思うと、この映画のモンスターもやはり触手のあるタコような生き物で「メッセージ」のエイリアンとあまり変わらないのが笑えます。ほんとアメリカ人ってモンスターが大好きな割りにはデザインはいつだってワンパターンですよね。

全体的に映像は古いし、安っぽいけど、ストーリーやアイデア自体は悪くないです。それもあってか劇場公開から10年後の2017年にはネットフリックスでドラマシリーズ化されています。

もうちょっとやりようによってはいい作品になってたかもしれないけど、途中で登場人物たちがディスカッションを始めてしまって集中力が切れるのがいけませんね。こういう映画はノンストップで次から次に何かが起こらないと。

映画ミストのラストのネタバレ!あなたは衝撃を受けましたか?

終盤、主人公デヴィッドは息子や数人の地元民たちを連れて、命がけでなんとかスーパーを抜け出します。

濃霧の中、車を走らせ、自分の家の前まで来ると、デヴィッドは愛する妻が死んでいることを目撃します。

まもなく頭上に巨大なモンスターが通りすがるを目の当たりにしたデヴィッドはガソリンが底をつくと同時に絶望します。

どうせモンスターの餌食になるならとデヴィッドは息子を含む常客全員を殺し、自らも死ぬ覚悟を決めます。

しかし自分をいれて常客は5人いるのに対し、ピストルには弾が4発しかありません。仕方なくデヴィッドは自分以外の全員を射殺し、自分はモンスターに食べられる道を選びます。

ところが常客たちを殺した後、霧は少しずつ晴れ、軍隊の戦車が側を通っていきます。あろうことかスーパーに残ったほかの客たちまで軍隊に救助されていて、デヴィッドは取り返しのつかない自分のミスを嘆いて、物語は幕を閉じていくのです。

まさにバッドエンディング。あの終わり方に衝撃を受けるかどうかは、どこまでこの話に集中して入り込めるかどうかで決まってきそうです。

僕はそれほど衝撃を受けませんでしたね。2007年に一度この映画を見ていたけど、今回再び見たらラストのオチのことなんて全く覚えていなかったぐらいなので。

どちらかというと僕もデヴィッドのようにせっかちに先を急いで大失態を犯してしまうタイプなので彼の気持ちがよく分かる、というのもありますね。もちろんさすがにあれほど重大なミスはしたことはないですけど。

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