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大森立嗣の「光」はつまらない!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

過去に深いを闇を抱える精神的不安定な登場人物たちがただ壊れていくだけの人間ドラマ。会話は退屈で、芸術家ぶった演出が寒いです。31点(100点満点)

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映画「光」のあらすじ

東京の離島・美浜島で暮らす中学生の信之はある夜、男に襲われた恋人の美花を救うため、殺人を犯してしまう。

そして島を大災害が襲い信之、美花、幼なじみの輔と数人の大人だけが生き残る。25年後、島を出て妻子と生活している信之(井浦新)と、過去を捨て芸能界で成功を収めた美花(長谷川京子)の前に輔(瑛太)が現われ……。

シネマトゥデイより

映画「光」は駄作

三浦しをんの同名小説を基にした「セトウツミ」、「さよなら渓谷」などで知られる大森立嗣監督による芸術路線を走ろうとして脱線した狂気の人間ドラマ。

耳障りな音楽、目障りな登場人物、聞き取りずらい俳優たちの滑舌、方向性を失うストーリー、その全てが視聴者を苛立たせるのに十分すぎて、面白い要素がほとんどない作品です。

物語は、離島で暮らす少年少女が殺人を犯したことがきっかけで強いトラウマを抱え、大人になって本島で暮らすようになってからも過去を引きずり、お互いの人生を狂わする様子を描きます。

一つの殺人事件によって切りたくても切れない大人たちの関係性に無理があり、社会人になってもずっと25年前の出来事を引きずっている設定に違和感を覚えました。

登場人物が少なくてわずか数人の小さな世界で次から次へと悲劇が起こります。かつての好きな女の子のために殺人を犯した男、その証拠を握る幼馴染、そして男に殺人を命じた女。

基本的にはお互いの弱みを握るこの仲良し三人組が脅迫したり、殺そうとしたりする話で、途中からなぜかおっさんを殺す話へと進路を変え、最後はただ悲劇にしたいだけみたいな乱暴な展開になります。

だいたい津波のせいでほとんどの島民が死んだほどの大惨事の中、なんとか生き延びた少年が当時の事件の写真だけはしっかり保管しているマメさが笑えますね。

衣服はヨレヨレ、髪はボサボサ、ヒゲは伸びっぱなし。でも証拠の写真だけはピッカピカって。アルバムに入れてたわけでもないのに何十年もあんなに綺麗な状態で持ってたのかよ。

また、そんな大事なものなのに親父には簡単に盗られるし、几帳面なのか、無用心なのか性格が定まっていないのがいけません。

BGMの使い方には悪意しか感じられませんでしたね。冒頭でいきなりミスマッチなテクノが流れたかと思うと、ことあるごとに選曲とボリュームを間違えちゃった、うるさいだけの音楽が聞こえてきます。それがまた映像と合ってなさすぎて、不快でしかなかったです。

唯一褒めるとしたら橋本マナミです。他の俳優たちがいまいちなパフォーマンスをしている裏で橋本マナミだけはただ一人まともな仕事をしていました。

いわゆる典型的なグラビアアイドルかと思っていたら意外と演技はできるし、ベッドシーンにも果敢に挑戦するんですね。

お尻は丸出しにするは胸は鷲掴みにされるはちょっと尊敬したよ。あそこまでやるんだね。すごいわ。

橋本マナミの絡みのシーンは最近見た邦画ではダントツトップの色気でした。ファンならあのシーンのためにこの映画を見る価値は十分にありますよ。むしろあのシーンだけしか見なくていいです。

あれ、もしかして橋本マナミのことひいき目に見ちゃってる? うーん、ちょっと脳裏に焼きついて離れないからあのシーンだけもう一回見るわ。

コメント

  1. yu より:

    予告見て期待していたので言い過ぎだろうと思って本編を観ました。結果、その通りでしたね。特にあのテクノはなんなんですかね。タイトルが出るあのオープニングのダサさは稀に見るダサさです。大自然を写すカットにテクノ入れれば狂気を描けるとでも思ったんでしょうか。そのセンスの無さにその後の展開がどうなろうともスベって見えてしまう。後は長谷川京子役のいちいちセリフが現実味無いのにも冷めます。あんな普段から舞台地味た自分に酔った発言しないでしょ(笑)表情作りもミステリアス演じてます〜って感じで見てるこっちが恥ずかしかったです。
    とにかく言いたいこと言ってくれてスッキリしました。

    • 映画男 より:

      ミステリアス女優ってなんだよって話ですよね。それにしてもあの音楽はないわー。

  2. 劇団亀口 より:

    映画男がこの記事で橋本マナミエロいエロいって言うもんだから、この『光』って映画借りて、エロシーンだけ見てみましたけどねぇ…..はっきり言って微妙でした。
    ちゃんとした濡れ場はアパートでのシーンで10分ぐらいしか無い…その上橋本マナミは本番中でも乳首必死に隠してるし凄く不自然…
    私だったらこの映画に0点付けますね…だってエロくないんだもん

    • 映画男 より:

      確かに日本の女優の不自然な乳首隠しは残念ですよね。でもエロさでもダメでしたかー、残念。

  3. なまにく より:

    私も最初の音楽と
    最後の子役の狂ったような「パパパパパ!」に気分が悪くなったひとりでした。

    と思いきや、意外と誰もあの子役の汗だくパパ連呼に違和感抱かないの?
    イタズラされたことを匂わす場面があったはずだが、あのパパパパシーンのせいで、同情する気がおきなかった。

    評価の高い濡れ場も、
    女優の素足舐めシーンがやたらあったりと、人を選ぶものでしたね…
    全体的に観客に喧嘩を売ってると感じました