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アンダードッグ二人の男は地味に面白い!感想とネタバレ

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派手さはないけど、シナリオが面白い、韓国発クライムアクション。犯罪で生きる男たちの悲劇の物語です。60点(100点満点)

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アンダードッグ・二人の男のあらすじ

ソウルで不良グループを率いるジニル(ミンホ)と恋人ガヨンらは、盗みを働きながらその日暮らしをしていた。ある日、ガヨンが体を売ろうとしたのをジニルが止め、成り行きで屈強な男ヒョンソク(マ・ドンソク)の高級車を奪う。しかし二人は、ヒョンソクに捕まってしまい、ガヨンは車の弁償金のためにヒョンソクが営む違法風俗店で働くことになり……。

シネマトゥデイより

アンダードッグ・二人の男の感想

イ・ソンテ監督による、やくざと若者とギャングと警察が入り乱れる犯罪ドラマ。ストーリー構成が上手く、話の展開が自然で、キャスティングがはまっている、全体的に好感の持てる作品です。

物語は、軽犯罪を犯してなんとか生き延びている家出少年少女のグループがある日、ルックスのいいガヨンに美人局をやらせて男からお金を巻き上げる計画を企てるところから本題に入ります。

ところが約束場所に現れたのはごりごりのやくざヒョンソク。そんなことも知らずにホテルの部屋に仲間とずかずかと入っていったジニルは大男のヒョンソクと乱闘になります。

なんとかホテルの部屋から逃げ出すことに成功したグループは、ヒョンソクの財布と車を盗んで逃走。しかしクレジットカードの履歴から足が付いてしまい、ジニルとガヨンがやくざに拉致されてしまいます。

やくざの高級車を盗んだ代償としてジニルはやくざから多額の借金を背負うはめに。しかもそれを返済するためにガヨンがやくざの風俗店で働くことになります。

一方で刑務所から出所してきたばかりのギャングのボス、ソンフンは自分を警察にチクッたジニルの後を追っていました。窃盗を繰り返していたせいでやがて警察にまで追われるようになるジニルは、なんとかしてガヨンを救い出そうとするものの次第に追い詰められていく、という筋書きになっています。

あまり話題にならなかったようですが、演技は上手いし、アクションはリアルだし、ストーリーは面白いし、もっと評価されるべき映画ですね。

キャラ設定とキャスティングが絶妙でした。主人公の悪になりきれない不良少年はアイドルのミンホ。屈強なやくざ役には最近何かと韓国映画に出てくるマ・ドンソク。キモ強のギャングのボスには爬虫類系のキム・ジェヨンといった感じでそれぞれが役にぴったりでした。

マ・ドンソクってどちらかというとアメリカ的な分かりやすい強くてタフな肉体派俳優っていう感じですが、どういうわけか彼の出演作品を見るごとにどんどんはまっていく魅力がありますね。女性から見たらどうなんだろう?

なんだったらこのままのキャラでハリウッドに行って向こうの肉体派俳優たちと共演してもらいたいですね。どうなるのか見てみたいです。

それに対して本作で一番の名演技をしたのは間違いなくソンフン役のキム・ジェヨンでしょう。眼つきやばすぎ。平気で人を刺しそうな雰囲気と執念深さが出ていて良かったです。

この手の映画って華奢でイケメンの主人公がやたらと喧嘩が強いっていう設定にしがちですが、この映画はそうしていないのがいいです。アイドルを起用しながら主人公が格好付けるだけの女性ファン狙いに行かなかったのが偉いですね。

見た目のまんまやくざが一番強くて、その下に腕っぷしは強くないけど平気でナイフやバットを使うギャングがいて、びびりでへたれな不良少年が裏社会のピラミッドの一番下にいる、という構図が理にかなっています。

また、やくざ、ギャング、警察、不良グループという複数の人物をラストに集結させるような展開が見事でした。

ノリのいいBGM、派手なアクションシーン、話題性のある残虐シーンはないのでハラハラドキドキはしないけど、地味に面白いです。

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