シェイプ・オブ・ウォーター(原題THE SHAPE OF WATER)

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ストーリーと会話がつまらなすぎるファンタジックな駆け落ちドラマ。なんでもかんでもうっとりできるメルヘン女子向けの作品です。15点(100点満点)

シェイプ・オブ・ウォーターのあらすじ

1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない“彼”の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところが“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっており……。

wikipediaより

シェイプ・オブ・ウォーターの感想

パンズ・ラビリンス」や「クリムゾン・ピーク」などで知られるギレルモ・デル・トロ監督による、美女と野獣の人魚版みたいな安っぽい恋愛ファンタジードラマ。口のきけない女と両生類の生物によるロマンの欠片もない話です。

物語は、口のきけない清掃員の女がある日、職場の研究所で謎の生物と出会い、政府の実験台にされている彼を救出して、駆け落ちする様子を描いていきます。

わずか二、三行の文章で説明できるほど中身のないストーリーのくせにテンポが悪く、無駄が多いせいで、2時間を超える、ダラダラの長尺映画になっています。

最初の30分はほとんど何も起こらず、ヒロインのイライザが同僚と喋ったり、友達のおじいちゃんと交流するだけです。

その会話がまたユーモアもなければ、後につながる伏線もなく、ただただつまらないです。寝ますよ、これ。

途中、突然ミュージカルシーンが入ったり、世界観がめちゃくちゃで、笑いを狙っているのか、ダークファンタジーにしたいのか、ベタな恋愛ドラマにしたいのかもよく分かりませんでした。

別に時代設定を冷戦にする必要がないし、冒頭のオナニーシーンはもっといらないです。オナニーする女=孤独って言いたいの?すごい偏見だな。

なにがひどいってキャラクターのデザインですよ。本作の鍵となる、アマゾンからお越しのアクアマンがこちらです。またまた仮面ライダーの敵キャラみたいなのが出てきたじゃん。誰のデザインよ、これ?

どうでもいいけど、腹筋割れすぎてない? アマゾンの川から連れて来たっていうのが馬鹿ですねぇ。珍しい動物はなんでもアマゾンに生息してるみたいな設定がいかにもハリウッド的で笑えます。

こいつがまた二足歩行で、風呂上りのおっさんみたいにビショビショの体でその辺をうろうろするんですよ。控えめに言っても気持ち悪いじゃないですか。どこに惚れる要素があるんだよ。

それでもヒロインのイライザは口がきけず、日々強い孤独を感じているため、彼に特別な感情を抱きます。別に優しくされたわけでもないのに勝手に盛り上がっちゃって、差し入れにゆで卵を持っていきます。魚人ってゆで卵食べるんですか?

もう好きで好きで仕方なくなったイライザは自分の仕事を忘れて、彼をなんとしてでも救わなくちゃと思い、仲間と手を組んで脱出作戦を図ります。

そしていざ施設から、腹筋モンスターを逃がすことに成功したイライザは風呂場に水を溜めて、あろうことか彼と裸で抱き合うのでした。史上初、両生類とのセックスシーンです。

一体、どれくらいの視聴者が笑わずにこんな話に付き合えるのか統計を取ってもらいたいぐらいです。案外、こういう話でうっとりしちゃう女子いるのかもなぁ。

しかしそんな女子でもさすがにこれには降参でしょ。イライザとモンスターによるペアダンス。こいつ川で暮らしてたくせに、なかなか踊れるからね。

これで笑わずに、なお頬を赤くしているようだったら、もう僕には何も言うことないです。どうぞそちらの世界で幸せにやってください。

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コメント

  1. ちーちゃん より:

    一緒に見に行った夫は「カネ返せ」と繰り返していました。ダンスシーンは彼女の空想とはいえ、見ているほうが恥ずかしかった。いくらなんでもあれはない。あんまりです。
    そして、施設のボスのセックスシーンなど一体このストーリーと何の関係があるのか理解に苦しみます。始まりと最後の水中は幻想的で、そのシーンに騙されて見に行った私はバカです。

    「ラ・マン 愛人」という映画のこと。何度見たかわからない。私はフランスの映画だと信じてました。もともとは英語なんですね?!それを知ったときはショックでした。私が持っているDVDフランス語版なので。これに影響受けてフランス語を勉強し始めたのでした。

    「男と女」もすばらしい。ご覧になったと思うけど、どんな評価をなさるのか知りたいです。「シェルブールの雨傘」も!

    • 映画男 映画男 より:

      この酷さを理解してもらえて嬉しいです。「男と女」機会があれば見させてもらいます。

  2. カバスコ より:

    正直、観客がバカだと思ってつくってますね。起承転結のいんをふんでないし、盛り上がりも無い。退屈な日常に起きた謎の生物との出来事。ただ、主人公がお風呂で毎朝?オナニーするのは、性に対しておおらかな性格だという事。半魚人を虐待する男がホイホイと車を買うのは自己中な奴という事。絵描きのおじさんが半魚人に奇跡を貰うのは優しいから、とか、神に近い存在とどう向き合うかによって、それぞれのキャラクターが受ける恩恵が違うなど。バカな観客には解らないと思います。よ(笑

  3. 水野晴彦 より:

    これがアカデミー賞取ったらアホ丸出しじゃない?ゲテモノ3流映画でしょうこれ?

  4. るっち より:

    予告で面白そうだと思い、観てきましたが…終始首を傾げながらの観賞でした。

    自慰行為、セックスシ―ン、あれ必要でしたかね?(笑)

    アカデミー賞…恐るべし(笑)

    映画男さんの批評に納得、同感しすぎて笑っちゃいました。

  5. より:

    デルトロの作る作品は毎回「芸術」ですよね。
    作る度に狙う層が違ってくるので、今回は美女と野獣のようなロマンチックファンタジーとエログロB級感を混ぜたかったんだと思いますよ。
    「わかる人にだけ分かればいい」というのはどの映画にも言えますし、施設のボスのセックスシーンもキャラクター性などの表現のためには結構必要だったと見終わってから思いました。
    この作品はストーリーより、監督が言っていた「障碍者」「黒人」「未知の物」に対する差別を描いてるものだったと考えると、かなりメッセージ性の強い作品に思えます。あと日本での宣伝が良くない。配給会社がバカです。

  6. チーニー上人 より:

    自分も作品賞まで獲るような作品ではないと思いますけど、本作が今回のアカデミー賞で注目されたのは、業界トレンドである「差別」「ハラスメント」「マイノリティ」をわかりやす過ぎるほどに描写したためだと思うのですが、どうでしょうか。

    主人公側は全員マイノリティですよね。障害者と、同性愛者と、黒人と、異種族。
    序盤、隣人の画家とパイ屋に行くのは彼が店長にうっとりしているのを見せて観客に「ああ、そっちの人なんだ」と思わせるためで、不必要とは思いません。新聞社の元同僚も、妙に小綺麗なスーツスタイルでしたよね。
    自慰行為のシーンは、マジョリティから路傍の石扱いされている彼らにだって当然に普段の生活や性欲があるんだと表現する意図を自分は感じました。さすがに半魚人の彼と性交渉までしてしまうのはギャグなのかマジなのか自分も扱いに困りましたし、ミュージカルシーンも含めて全体にデル・トロ監督の妙なグロ趣味が出ていたとは思いますが。あと半魚人パワーも。そんなんできるんなら自分で脱出しろ。

    そして、主人公側だけでなく敵対する警備主任も実はいろいろ無理しているだというのがもう一つのテーマではないでしょうか。「ポジティブ・シンキング」を熟読し、画家が最初に描いていたノーマン・ロックウェル風の「理想のアメリカ人家庭」を作り、指のケガを悪化させてでも男らしいセックスに励み、セールストークに煽られてアメリカ的な消費行動に走ります。最後に「一回くらい失敗してもいいだろ」と漏らすところに疲れ果てている彼の本音が垣間見えます。

    わかった上で感想を書かれている可能性も感じていますし、もしそうなら水を差すようなことを言ってすみません。
    ただ、「なぜアメリカで評価されてるのか疑問」というのは、ちょっと言い過ぎだと思います。
    はっきり言うと、最近の貴ブログはなんとなく「文句のための文句」をひねり出している感じがしています。長文失礼しました。

  7. チーニー上人 より:

    本当に長いな、これ

  8. さしこ より:

    一刻も早く帰りたかったです。文句どころでは済まされない作品で、省きすぎて共感できない、くだらない、あり得ない不自然な展開、怖すぎる、映像も音も苦手なジャンル、見た後は深夜までストレスに苦しみました。

    ヴァレリアン、空海、本作の順で1日に全て見たので本作の破壊力が激しすぎて、オールラウンドに最高に楽しかった二作の余韻が別の世界へ葬られてしまい、ポップコーンセットと、友達に奢ったチケット分も合わせて13000円分どぶに捨てた感で焦りました。

    ナイトミュージアムのベンスティラー似の主人公の最初出てくるシーンからして男性にしか見えなくて、それもあり、その後の展開は全て嘘でしょって感じでした。

    ただ文句がいいたいだけで突然すいません。

    • 映画男 映画男 より:

      映画館で一日三本も見るのはしんどそうですねぇ。それも最後にこの映画なら尚更ですね。