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天国の口、終りの楽園はメキシコ好きが見る映画!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

女の子のことしか頭にない若者二人と年上の女性による、ひと時の旅を描いたメキシコ発コメディー青春ドラマ。メキシコに興味ある人にはおすすめできます。60点(100点満点)

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天国の口、終りの楽園のあらすじ

フリオとテノッチは高校を卒業したばかりの17歳。テノッチが有力政治家の息子ということもあり、財布に余裕がある2人は遊び暮らしていた。

各々の彼女がヨーロッパへのバカンスでいなくなり、性欲を持て余していた夏のある日、2人はとあるパーティで、テノッチの従兄弟の妻である美しいスペイン人の女性ルイサに出会う。

彼女の気を引くために口から出まかせで言った「天国の口(Boca del cielo)」というビーチの話を最初は鼻であしらうルイサ。しかし、ルイサの夫(テノッチの従兄弟)が突然、電話で不倫していたことを告白。かくして3人は「天国の口」へ車で向かうことになる。身体を重ねながら夏のメキシコを旅する3人。果たして「天国の口」は見つかるのだろうか…。

wikipediaより

読者のKariotさんのリクエストです。ありがとうございます。

天国の口、終りの楽園の感想と評価

ゼロ・グラビティ」、「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン監督によるメキシコ映画。メキシコを代表する人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが共演しているロードムービーで、二人のファンなら見ても損はないでしょう。

一方、特別彼らのファンじゃない人やそもそも二人のことを知らない人にはきついかもしれません。性欲が最高潮のメキシコの若者たちによる下ネタ中心のチャライ会話とノリに付き合えるかどうかが問題です。

物語は自動車でメキシコの地方を巡る青春ストーリーと平行して、メキシコの政治情勢をナレーションと共になぞるような作りになっています。そのためメキシコ自体に興味を持っているかどうかもこの映画を楽しむためには重要な要素となりそうです。

僕はこの映画が公開されたちょっと前にメキシコにいたので、一番最初にこの映画を見たときは田舎の景色が懐かしく、特別な哀愁を感じたものでした。映像は綺麗だし、撮り方も上手いですね。

劇中、高速道路の路肩で警察が市民を逮捕、拘束しているシーンがいくつか飛び込んできます。僕もああして実際に道路で機関銃を持った警察に止められて、持ち物検査をされた末に長時間拘束されたことがあるので、なおさらサイドストーリーにはリアリティーを覚えました。

それに対し、メインの自動車旅行のシナリオは改めて見直してみると、結構無理がありますね。まず、夫の従兄弟だとはいえ会ったばかりのいかにも頭の悪い若者二人と、ある程度社会的地位のある男の妻が一緒に旅行に行くかなぁ、というのが一つです。

あの学生のノリに付いていけるってよっぽど若くないと無理ですよ。旦那に浮気されたのと、病気だったからという理由を後から付けることもできるけれど、だからといってですよね。

女が二人に体を許すまでの流れが嘘っぽく、一人ずつ順番にやって最後はみんなでっていう展開も予想通りでした。しかし肝心なベッドシーンを全て滑稽に描いていて、笑いのほうを選んだ監督のチョイスが悔やまれます。

一見、男目線で作られた、綺麗な年上のお姉さんとやっちゃう妄想ストーリーのようで、実はガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナ目当ての女性ファンをターゲットにしているような印象も受けました。最後の男同士の絡みもそういう意味でのサービスシーンとも考えられます。

一番ないな、と思ったのはラストのオチですね。女が死ぬのはいいけど、癌で死ぬっていうのはないでしょ。自殺なら分かるけど、癌を患っていて死ぬ寸前の人がそもそもあんなに性欲ないだろ。太陽がカンカンに照った乾燥地帯でクーラーも効いてない車の中でやるって相当元気じゃないと無理だから。

コメント

  1. Kariot より:

    またリクエストに応えていただきありがとうございます!
    自分はこの映画かなり好きなんですが..
    言われてみれば、?となる点が多々ありますね(笑)
    ただ一度きりの夏の哀しさと、性と生をうまく描けていたように思います。メキシコの風景もいいですね。
    またブログの更新を楽しみにしてます!

    • 映画男 より:

      Kariot

      僕にとっては、最後にあれほど仲の良かった親友二人が連絡取らなくなるという終わり方が儚くて、青春を感じさせました。