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ヘルプ ・心がつなぐストーリーは偽善差別映画!感想とネタバレ

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優しい白人が可哀相な黒人を守るハリウッド映画。黒人差別をテーマにしたありがちな“友情ドラマ”で非差別主義者を豪語する偽善者たちがいかにも気に入りそうな一本。48点(100点満点)

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ヘルプ 〜心がつなぐストーリーのあらすじ

作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人のメイドたちの存在が当たり前の地域社会で育ってきた。

だが、大人になった彼女は、白人社会でメイドたちが置かれた立場が、もはや当たり前には思えなくなってくる。

そして、身近なメイドたちにインタビューをしようと試みるが、メイドたちにとって真実を語ることは、この地域社会で生きる場所を失うことを意味していた。誰もが口をつぐむ中、親友の家のメイドだけがスキーターのインタビューに応じる。

その小さな一歩は、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。

ヘルプ 〜心がつなぐストーリーのキャスト

  • エマ・ストーン
  • ヴィオラ・デイヴィス
  • オクタヴィア・スペンサー
  • ブライス・ダラス・ハワード
  • ジェシカ・チャステイン
  • アリソン・ジャネイ

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー

ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」などで知られるテイト・テイラー監督による人種差別ドラマ。ワンパターンな展開。チープな友情のエピソードがダメダメです。

最も気をつけて見ないといけない映画のひとつが差別映画です。黒人差別を描いたハリウッド映画はたくさんありますが、その映画の監督が白人の場合は特に「クラッシュ」のような人種間の薄っぺらい問題や友情を材料にし、序盤は白人と黒人の争いごとが耐えないけれど、終盤には白人も黒人に優しくなって完結する、というストーリーになりがちです。

また、黒人が経験してきた苦しみを描いているふうに見せかけて、実際は弱者に優しい正義の味方の白人の存在を強調していたりします。この映画も例外ではありませんでした。

おそらくアメリカの黒人の中でも最近の若者ならこの映画を見て感動したりするんじゃないかと思います。

原作も大ヒットして映画も興行的に成功したわけだから支持者も少なくないはずです。しかしこの時代を生きた黒人たちがこの映画を見たらまた意見も変わってくることでしょう。

こんな優しい白人は私の周りにはいませんでしたけど、という人もいるだろうし、あの時代の差別はこんな甘っちょろいものじゃなかったという人もいそうです。リンチもそうだし、黒人メイドたちに対する白人主人の性的いやがらせは日常茶飯事だったとも聞きます。

僕的にはこの時代の差別映画は最初から最後まで差別しっぱなしで終わって欲しいと思っています。そこに優しさなんて必要ない。完結なんてしては絶対にダメです。

現在まで引きずっている社会問題にピリオド打つなって。映画の終わり方もエンディングロールとかが出てくるんじゃなくて、To be continuedとかにしたらシャレが効いててなおいいと思います。

黒人メイドの人生をテーマにしたのがこの映画ですが、ここからヒントを得て誰かが黒人客専用のメイド喫茶でもアメリカで始めたら面白いんですけどね。

そこは黒人以外お断りの店でメイドは全員白人。昔散々白人が黒人メイドにしてきたようなことをそこでは黒人客が白人メイドに仕返しできる、いわばSM感覚のメイド喫茶です。

メイドを侮辱するのもOK、引っ叩くのもOK、お触りもOKといった過激なサービスが人気を呼びそうです。ただ、そこで働きたがる白人の女がいるのかどうかは分かりませんが。

コメント

  1. mamarin42 より:

    私の亡き叔母は我が家では日系初代になった人です。若い頃叔母の家に3ヵ月だけ転がり込んだ時がありました。叔母のその頃の旦那さんは黒人でした。親戚なので色々な黒人問題などや私自身もアメリカにおける人種差別を体験したのもその頃でした。丁度30年前です。黒人自体も差別を理由に怠慢になってる方も沢山いました。

    しかし一番彼らの苦悩を知ってる白人がこのような虚偽に満ちた映画を作れる事自体が白人の本質の一部分なんだと思っていますよ。
    それを語るとハリウッド映画は人種を語るものを観れなくなっちゃうんじゃないかな?
    私が叔母の旦那に聞いたハリウッド初期の楽屋話は黒人からアイデアを貰いそれを当時の白人が演じた成功話でした。事実それを思い出すとその映像がテレビで流れるとショックでしたね。また黒人を奴隷として買取それから買い取り手の白人が黒人のままは使用人として使いずらいので、大概はその家の男の一代目や二代目が黒人女に種をつけてハーフを作り見た目を使いやすい顔にして転売をするということが沢山あったと聞いています。
    事実叔母の旦那の曾爺さんはドイツ系の白人でしたね。

    いつかアメリカ人の肌は人種が混じりオリーブのような肌になるよと。その時差別も比較的無くなると叔母はよく言っていました。差別は根本的には無くなりませんが今は黒人の方も力をつけて進出できる世の中ですね。

    • 映画男 より:

      mamarin42さん
      映画自体はそれほど悪くないんですが、見る人が見たら白けるんじゃないかと思われる、そういう映画でした。

  2. yukiaki より:

    批判的な意見を述べる内は人種問題、争いは無くならないと思うし相手の真なる気持ちは理解しにくいのではないかと自分は感じます。
    感じ方は人それぞれ。感じた事をプラスにするか、マイナスにするかも自分次第だと思います。

  3. white&black より:

    yukiakiさんよ。っていうか、あんた、人種差別受けたことないだろ? 「批判的な意見を述べる内は人種問題、争いは無くならないと思う」なんて寝ごとみたいなこといってないで、外国でマイノリティーとして暮らしてみなよ、差別の意味が分かるから。映画男さんは外国で色々な経験を積んだ上でこういう意見を言ってるんだよ。お前の”正論”なんて誰の心にも響かねえよ。

    • 映画男 より:

      コメントありがとうございます。white&blackさんの言うとおり、人種差別がなくなることはこの先もきっとないでしょう。外国にいると、それがはっきりするというのはごもっともだと思います。

  4. 田辺由美 より:

    古いコメントに追って返信します。

    black&white
    お前みたいな野蛮で稚拙な奴がいるから、いつの時代でも問題は根にふしたままなんだよ。
    『正論が響かない事自体がおかしい』っていうスタンスはこのままあり続けるべきで、正論がしっかり通るような社会を願って行動したり、オーバー過ぎない綺麗事があったっていいんだよ。
    『本当の差別やマイノリティを経験してきたのか』と人にきいてるお前の立場はなんなの?
    『映画男さんは外国で色々な経験を積んだ上でうんたらかんたら』言ってるが、それに追従して出したお前自身の言葉は、『正論は響かない』ってじゃあお前は、国や地域問わず差別やマイノリティの対象に一度でもなって、ならずともその人たちの立場を考えてもなお、正論は響かないくていいと思ってんの?

  5. MAIME より:

     「現在まで引きずっている社会問題にピリオドを打つな」 というご意見はとてもよく分かります。今も根深い影を落としている人種差別問題に終止符を打ってはいけないというある種の警鐘と受け止めました。

     この作品は視聴当時、ソフトな作りになっていて見やすいなという感想を抱きました。もっと過激に暴力的に描いたほうがよかったのでしょうが、私はメンタルが弱いので最後まで見られたかどうか。弱さを言ってもしょうがないんですけど。