2017/05/07

ライフ(原題 LIFE)

火星の謎の生命体VS宇宙飛行士たちによるサバイバル劇。シナリオ、演出、オチが上手くまとまっている作品で、久々に見た宇宙を舞台にしたまともなSF映画です。68点(100点満点)

あらすじ

世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。

シネマトゥデイより

映画ライフ(2017)は面白い!

ダニエル・エスピノーサ監督による宇宙SFスリラー。クラゲのようなエイリアンと宇宙飛行士たちがスペースシップの中で繰り広げるバトルを斬新なアイデアと緊張感のある演出で描く優れた作品です。

オデッセイ」、「パッセンジャー」、「メッセージ」などを見ても分かるとおり、宇宙映画は外れが多いので基本的に僕はあまり好きじゃないです。

しかしこの映画に関しては予想に反して結構楽しめました。無理な専門用語と説明を加えて、視聴者を無理やり納得させるようなストーリーではなく、火星から採取した未知の生命体と人類の命を賭けた戦いという構図が大変分かりやすくてよかったです。

宇宙飛行士たちが火星の土を採取し、顕微鏡で調べたところ微生物を発見するところから話はスタートします。微生物は最初こそ顕微鏡で見るのがやっとのミクロなサイズですが、日に日に成長を遂げていき、目視でも確認できるまでに成長します。

その生物は指を差し出すと反応し、まるで好奇心を持った動物のようです。初めて地球外生命体を発見したとして世界中でこのことがニュースとなり、その生物にはカーヴィンという名前が付けられます。

カーヴィンの研究を担当する生物学者のヒューは次第にカーヴィンに特別な思い入れを抱いていきます。あるときカーヴィンが身動きをしなくなったのを心配したヒューは、ショックを与えてカーヴィンを蘇生させることを試みます。

ところが急に起き上がったカーヴィンはヒューの手に絡みつき、骨折させてしまうのでした。それを機にカーヴィンは恐るべき知能を発揮しながら、次々と宇宙飛行士に襲いかかっていく、というのがあらすじです。

ハリウッド映画が描くエイリアンは何かと被ることが多いですが、本作ではブランクトンのような微生物から始まり、徐々にクラゲのような浮遊生物、そして軟体動物、最後にとんでもない最終形態へと進化していくといったプロセスが斬新でした。

映画ライフ(2017)には真田広之が出演!

キャスティングにはジェイク・ジレンホール、レベッカ・ファーガソン、 ライアン・レイノルズなどと共に日本から真田広之が出演しています。

それも真田広之はハリウッド映画でありがちなアジア系のチョイ役ではなく、かなり重要な役回りを演じていました。

セリフは少しの日本語を除いて全て英語。役名はムラカミ・ショウで、ほかの登場人物たちからは親しみを込めて「ショウ」と呼ばれています。

役どころはメカに強い、冷静沈着な日本人宇宙飛行士といったところでしょうか。あのメンバーの中よく重要な役を勝ち取りましたね。

映画ライフ(2017)のラストのオチがいい

カーヴィンは叩こうと、火で燃やそうと、宇宙空間に放り投げようと、決して死ないほどの生命力があり、また、人間を食して成長を遂げていきます。

最初こそカーヴィンをなんとか殺すことを目論んでいた宇宙飛行士たちは、そのあまりの知能と生命力の強さを前にして、自分たちの命はおろか人類を守ることすら危うい状況であることを肌で感じ取ります。カーヴィンがもし地球に降り立ってしまったら最後、それこそ人類滅亡の危機に陥るからです。

そこで最後の賭けとして生存した二人の宇宙飛行士のうち一人は脱出ポッドにカーヴィンを閉じ込め自分と道連れに宇宙の彼方へと連れていこうと考えます。

そしてもう一人の宇宙飛行士が別の脱出ポッドで地球に戻れば少なくとも宇宙飛行士一人だけではなく人類は助かります。

ラストの自己犠牲はなんだかアルマゲドンのような展開だったけれど、しっかりオチをつけてくれたので満足できました。なかなか最後まで抜かりのない仕上がりでした。

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