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葛城事件は病的に面白くない!ネタバレと感想

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暗くて、不幸で、仲の悪い家族の悲劇の物語。不自然なセリフとぶつ切りの編集が最低レベルで、ストーリーが退屈なうえに不快すぎて誰も得しない映画。10点(100点満点)

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葛城事件のあらすじ

父親から受け継いだ小さな金物屋を懸命に切り盛りし、マイホームを手に入れ、妻の伸子(南果歩)と共に長男・保(新井浩文)と次男・稔(若葉竜也)を育て上げた葛城清(三浦友和)。理想の家族と生活を築いたと考えていた彼だったが、21歳になった稔が8人を殺傷する無差別殺人事件を起こして死刑囚になってしまう。自分の育て方に間違いがあったのかと清が自問自答する中、伸子は精神的に病んでしまい、保は勤めていた広告代理店を解雇される。やがて、稔と獄中結婚したという女・星野が現れ……。

シネマトゥデイより

読者のHUBさんのリクエストです。ありがとうございます。

葛城事件の感想

赤堀雅秋監督による、狙いが定まっていない失敗作です。死刑制度に一石投じたいのか、DVに触れたいのか、ニート問題を掲げたいのか、無差別殺人事件を描きたいのか、はっきりせずに色々混ぜた結果がこれです。

リアリティーがなく、日本の家族をこれでもかというぐらい不幸に描いた割には大したエピソードもなく、聞いたことのあるような話しか登場しません。

過去と現在を時系列に沿ってではなく、ごちゃごちゃにして見せているせいで、つまらない話が余計に面倒くさい話になっていて、家庭が崩壊していく様子が全然描けておらず、ストーリー構成がとにかくダメしたね。

肝心な脚本がポンコツなので、会話がさむく、特に無差別殺人事件を起こした次男と結婚した女のセリフのすべり具合は病的です。

登場人物が突然怒鳴りだしたり、大声を出したりする演出が下手すぎて、その不器用さに哀れみすら覚えます。

なにより最大の問題は、家族の大黒柱にして皆の不幸の根源ともいえる父親役を演じる三浦友和の演技でしょう。

精一杯口が悪く、暴力的で、思いやりのない父親を演じてましたが、役作りができてないし、迫力や殺気に欠け、中学生が背伸びして汚い言葉を使っているみたいなキャラになっていました。

怖い父親がかもし出す家庭内の緊張感が全然作れていないし、ヤクザな男になるどころか、小言が多い嫌味なおっさんぐらいにしかなりきれていなかったです。

そもそもあんなしょぼいおっさんになんでみんながびびってるのか理解できません。親が嫌なら息子たちはとっとと縁を切ったらいいじゃないですか。

この映画の名言は

「女もオナニーとかするの?いや、変な意味じゃなくて」

でしょうか。

このセリフを刑務所の面会のときに次男が獄中結婚した妻になんの脈略もなく言うっていうね。次男の精神状態や狂気を伝えるために用いたセリフのチョイスがこれって。大学生が飲み会で言うセリフだろ。

こんなセリフに対して妻も妻で真面目な顔して、昔の彼氏と暑い部屋で窓を締め切った状態で散々やったという話を誰も聞いてないのに突然しだすという始末でした。もちろん監視員がいる刑務所の面会室でのことです。

どうして日本の脚本家って「絶対、こんなときにこんなこと言わないだろ」っていうセリフを脚本に書くんでしょうか。それとも彼らは普段から葬式でも「服のボタンかと思ったらカナブンだったのぉー」とか言ってるんでしょうか。

コメント

  1. マイキー より:

    同意ですね
    全く 凶悪的な発想もない 淡々としたポンコツ作品 散乱した社会問題 
    表現の乏しさ どれを観れば 何を訴えたいのか全く見当もつかない不愉快極まりない下

    家庭的な内面を描写しているだけで 実際起らない 妄想に誰が称賛できるのか? 
    堪えて観てましたが取り留めのない表現に飽き飽きして 辞めた 

    屑作品をこれ!!すごいよ!とCMするな!! 
    とまでww言わないけど それに近い 最低 最悪 もっと世に訴えて導く表現は
    ごまんとあるだろう? というのが 感想ですねえ