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映画「64-ロクヨン」はうるさくてつまらない!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

やたらとキャストだけが豪華なお金と時間の無駄遣い映画。終始登場人物がギャーギャー言っているだけの演出が不快で、ストーリーにリアリティーがなく、前後編にする意味も全くないです。10点(100点満点) 

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映画「64-ロクヨン」のあらすじ

わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信(佐藤浩市)は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。

シネマトゥデイより

映画「64-ロクヨン」のキャスト

  • 佐藤浩市
  • 夏川結衣
  • 芳根京子
  • 綾野剛
  • 金井勇太
  • 榮倉奈々
  • 三浦友和
  • 赤井英和
  • 菅田俊
  • 筒井道隆
  • 吉岡秀隆
  • 窪田正孝
  • 鶴田真由
  • 椎名桔平

映画「64-ロクヨン」の感想と評価

まずこの映画のキャッチコピーが笑えます。

「映画史に残る傑作の誕生」

製作側が自分の作品を「傑作」とか「伝説」とかいい出したら終わりです。どこから来るんだよ、その自信は。敏感な人ならこのキャッチコピーを見ただけで、この映画がどれだけ製作側の都合とエゴでできているかに気づくと思います。

だいいち前後編の二つに分ける理由がなく、前編は全部カットしてもいいぐらいのスカスカの内容でした。

時間を引っ張るためにやたらと複数の事件を取り上げたかと思ったら、結局突き止めていくのは昭和64年に起きた、たったひとつの事件だけというのがむかつきます。

事件解決ドラマにしたいのか、警察とマスコミの摩擦を描きたいのか、家族ドラマにしたいのかもはっきりせず、とにかく混ぜちゃえ混ぜちゃえ、というノリがひどいですね。実名報道うんぬんかんぬんの下りなんてストーリーと何の関係もないもんね。

ジャンルこそ違うけれど、演出は日本を代表する駄作「シン・ゴジラ」とほぼ同じなんですよ。類似点はだいたいこんな感じです。

  • 登場人物がやたと大勢出てくる
  • 登場人物がやけに熱い
  • 登場人物がみんな長身のイケメン
  • 興奮しているくせに登場人物がお行儀よく一人ずつ順番に喋る
  • 物語は現場じゃなく会議室がメイン

まず言わせてもらうと、日本人ってあんなに感情的な国民じゃないからさ。もっと淡々と仕事させればいいのに、いちいち登場人物を喧嘩させる演出が、まるで韓国映画とハリウッド映画をミックスさせたみたいな暑苦しさでした。

警察組織内で、日々あんなに上司と部下がもみくちゃになって争ってたら機能しないでしょ。あれなら中学校の部活の先輩後輩とかのほうがまだ規律があるじゃないですか。

記者クラブのジャーナリストたちが警察官にタメ口や命令口調で話す意図も分からないし、佐藤浩市扮する広報官は興奮したらすぐに同僚に掴みかかるし、リアリティーの欠片もないんですよ。

それにしても佐藤浩市はどの映画を見ても優しくて、正義感強くて、熱い男しか演じていないのが気になりますね。終始、渋い顔してるだけじゃん。演技の幅狭すぎてネクスト役所広司とでも呼ぶべきなんでしょうか。

これでまだ事件の犯人や解決方法にサプライズでもあればいいけど、なんにもないからね。

娘を誘拐されたお父さんが、電話でちょっと話しただけの犯人の声を覚えていて、イエローページで一軒一軒電話をかけていって14年後にやっと犯人にたどり着いたんだとさ。覚えてるわけねえだろーが。

それだけで物的証拠も何もないのに犯人を捕まえちゃうし、犯人もご親切に自ら白状しちゃうっていうね。

なんでもいいけど広報官の娘はどこに行ったんですか?散々話題に出しておいて、最後は触れずに終わるっていう反則技に耐えられる人が日本に一体何人いるんでしょうか。日本人、我慢しすぎだよ。もっと怒っていいんだよ。

一番笑えたのが64事件での失態を機に14年間家に引きこもった元捜査員日吉浩一郎(窪田正孝)です。14年間引きこもる意味も分からないんですけど、引きこもった末の姿がまた面白いです。

髪の毛はボーボーなのに、口ひげだけは綺麗に生えそろっているっていう不自然さが最高です。そこだけお洒落しちゃったのかな?

コメント

  1. まさき より:

    レンタルビデオでさっきまで観ていたんですが、あまりにつまらなくて同じ感想の人いるかなと思い検索して読みましたが、おっしる通りで非常にすっきりしました^^
    佐藤浩市の演技の幅が狭いという同意見まで書かれていて正直怖いくらい同じ意見です^^全然名優とは言えないですよね!
    しかし日本映画は本当に制作サイドの自己満足だけの映画が本当に多いですね!もう少しまともな映画観たいものです

  2. 東野 圭三 より:

    ジャンルこそ違うけれど、演出は日本を代表する駄作「シン・ゴジラ」とほぼ同じなんですよ。主な相違点はだいたいこんな感じです。

    「相違点」→「類似点」では?

  3. ずつう より:

    ブログ主は原作者のこととか、この話にはモデルになった誘拐事件があることをご存知なのだろうか?

    それだけ時が経ったということですね。忘れられて当然か。

    原作を読む方が映画よりもおもしろかったりするのかしら。

    • 映画男 より:

      実話ベースならリアルって言いたいの? 全く関係ないぞ。

      • ずつう より:

        他の方には敬語で返事をなされている中、このようなお返事が届いて驚きました。失礼なことを言ったつもりはありません。不快にさせて申し訳ない。

        改めて質問内容は次の2つです。
        ・ベースになったと目されている誘拐事件を知っているのか?(原作者や元の事件について知っていればもっと面白く見れたのではないかと考えました。)
        ・映画で見るよりも原作を読んだ方が面白いのか?(実写化に失敗したと捉えるのか、それとも元となったストーリー自体が面白くないのか?ということが言いたかったです。)

        • 映画男 より:

          原作読んでないから、実話を知らないから映画を楽しめなかったんじゃないかっていう意見をする人があまりにも多いんですよね。

          僕に言わせたら原作と映画は別の人が作った、別の創作物なんで関係ないですね。実際の出来事がどうだったかも同じで、映画の中で描かれてることが全てなので作品の評価には無関係だと思っています。

          • わき より:

            横合からすみません。
            映画男さんに同感です。

            何で映画本編内で表現しないのって思っちゃいます。
            他の媒体が無いと話として補完できないのって、そもそも欠陥ですよね。

          • 映画男 より:

            欠陥すぎますね。そういう邦画多いですよね。

  4. こぱんだ より:

    Netflixで最近これを見たのですが、見終わった後、あまりの虚無感に呆然としてしまい、「世の中の人々はこの作品をどう思ったのか」と気になって検索したところ、この記事に辿り着きました。

    、、、良かった。
    そうですよね。すごくつまらない作品でしたよね。
    登場人物たちが終始 神妙な面持ちで、さも何か『深く重みのある作品です』みたいな空気を出すので、「なんじゃこれ?」と思った自分が間違っていたのか?と心配になったけど、そうではないようで安心しました。

    この記事を読んで、とてもスッキリしました。
    本当、瑛太うるさ過ぎです。黙っててほしいところでわめき散らすくせに、肝心なところでは物言いたげな素振りだけで一言も発しない、、、。何か言えよ。
    うるさくてイライラするのに、黙っててもイライラさせてくるとは、、ある意味すごいです。

    大人同士の無駄なぶつかり合いが多く、とてもストレスを感じる作品でした。

    あと14年引きこもっていた窪田さんの風貌は、本当にふざけてるとしか思えない。

    良い記事をありがとうございました。

    • 映画男 より:

      喜んでもらって嬉しいです。無駄に長くて、ストレス溜まりますよね、この映画。

  5. サンタマリオ より:

    レンタルビデオ屋でパッケージは見掛けながら佐藤浩市があまり好きじゃないから食わず嫌いで視なかった所、先日 無料放送だったBSチャンネルで初めて鑑賞したものの途中でギブアップした。
    前編 後編なんて分け方してるから大作感はすごいけど、こちらの《映画男》さんのご見解に激しく同調で、書きたい事の大半を羅列なさっていて映画で抱いたストレスを批評で解消してくれました。
    ホントに佐藤浩市って世襲政治家みたいで、恵まれた出演作やキャリアの割に演技がワンパターンだし幅が狭い芸風にうんざりする。
    どうしても出てる作品数が多くて目にしてしまうがどの作品で見ても苦手です。