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白夜行(白い闇の中を歩く)も東野圭吾もつまらない!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

東野圭吾の人気小説を基にした韓国映画バージョンで、連続殺人事件の犯人を追う行き過ぎたミステリー映画。殺人の動機にも、ストーリーにも、いまいち説得力に欠ける物語です。32点(100点満点)

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白夜行 -白い闇の中を歩く-のあらすじ

ある日、密室状態の廃船で質屋の店主が殺害される事件が起きるが、容疑者死亡という形で解決。だが、担当刑事のドンス(ハン・ソッキュ)は、この事件にどこか釈然としないものを感じていた。やがて当時の容疑者の娘で、今はユ・ミホと名乗るイ・ジア(ソン・イェジン)と、被害者の息子ヨハン(コ・ス)の周りで奇妙な事件が起き始める。

シネマトゥデイより

白夜行 -白い闇の中を歩く-の感想

面白そうな雰囲気はあるし、俳優たちもいいし、演出も悪くないけれど、肝心のストーリーがちょっとねえ、という作品です。

えぐい殺人のシーンや、美人女優のベッドシーンがあるので、それなりに刺激はあるけれど、でも肝心のオチがちょっとねえ、という作品です。

まずひとつはあまりにも多くの登場人物を短い時間内に登場させているので誰が誰だがよく分かりません。同時にあまりにも多くの殺人事件が起こりすぎて、ひとつひとつのエピソードが薄まってしまっているのが残念ですね。

犯人は最初から画面に顔を出して登場するので、犯人探しの話というより、犯人の動機探しの物語になっています。なぜ犯人の男は人を殺し続けるのか。犯人の男とヒロインの女はどうつながるのかが物語の鍵なのです。

でもそれをオチに持ってきても、人殺しする奴の動機なんて知りたくないし、知ったところで「あーなるほど、それじゃあ殺すのも無理はないか」とはならないんですよ。

百歩譲って、ヒロインのイ・ジアが性的虐待を受けていたから、おっちゃんおばちゃんを殺したところまでは理解できるとしましょう。でもだからといってそれ以降の殺人を正当化することにはならないし、子供二人に事件以来あそこまで強い絆が生まれるとは考えられませんでした。

それにあれだけの人数を単独で殺すってそう簡単なことじゃないですよ。死体処理の下りをかなりすっ飛ばしてたけど、死体を人目につかずに運び出して、他人の家の庭に埋める作業を一人でササっとやるのなんて不可能だから。

基本的にこういう犯人探しの映画とか、連続殺人の映画って警察が間抜けじゃないと成り立たないような設定になっていますよね。いい加減に捜査をやって、適当に事件を片付けたことで、真犯人が自由の身になるというのがワンパターンになっていて、つまらないです。

フィクションだから、と言われてしまえばそれまでです。でもこんなリアリティーのないフィクションで楽しめる人たちが大勢いるっていうのが僕には不思議でなりません。

そもそも東野圭吾の小説ってなんであんなに売れて次々と映像化されているのが理解できないんですよ。なにが面白いんですか?

僕の知り合いにその昔、まだ売れていなかった頃の東野圭吾と付き合っていた女性がいるんですが、彼女は別れて何年も経つというのにいまだに東野圭吾の話題になる度に顔が青ざめ、気分が悪くなります。

そんでもって友人宅にもし東野圭吾の小説があろうものなら、表紙をわざわざ裏返しにしないと気がすまないんだそうです。名前が目に入ってくるだけでも嫌なんだとか。

その女のほうが頭がおかしい可能性も十分にありえるんですが、一体どんなことをされたら人間がそれほどのトラウマを抱えるのか、僕にとっては小説よりもそっちのほうが謎の深いミステリーです。万が一その女性が復讐を始めたら「白夜行」どころの話じゃすまないでしょう。

コメント

  1. モチスイ より:

    いつも楽しく拝見しております。映画ダメでしたか。僕は日本版もどちらも観てないですね~。

    この原作はけっこう好きです。舞台が主に関西なので、関西弁が飛び交っているのがエエ感じです。

    東野圭吾の作品は、読んでてソツがないというか、主人公に感情移入しやすいという作品傾向があります。そのあたりに人気があるのではないでしょうか。

    「白夜行」はその中でもけっこう異質の作品ですが、東野圭吾の傑作の一つと言われていますね。

    主人公の心理描写を極力排して、まわりの人物からの視点から描いているので原作では登場人物がめちゃくちゃ多いです。

    長編なうえにそのあたりの描写が緻密で、各所に伏線が張りめぐされているので、細々したエピソードから二人の犯罪動機を浮かび上がらせています。

    あともう一つの特徴は、1970年代~90年代の日本の時代背景を作品内に取り込んでいる事ですね。パソコン黎明期とかDCブームとか。。

    • 映画男 より:

      モチスイさん

      東野圭吾の小説はダラダラしてて、いつも最後まで読めないんですよ。それにしても売れてますよね。

  2. アリア より:

    東野圭吾の元愛読者です。プラチナ・データでアレレ?となりナミヤ雑貨店の奇蹟でついていけなくなり脱落しましたwジャニーズキャストで映画化されるそうで、あーあ、駄作の歴史がまた1ページw
    韓国でも本場の作家を差し置いて、村上春樹と双璧でかなりの人気だそうですのでまだまだ映画化されるでしょうね。割と人情物と復讐劇が多いので韓国人とは親和性高いのかも。
    東野氏が女癖悪いっていうのは巷ではかなり有名ですしね。女優喰いまくってた故渡辺淳一からは嫌われてたらしいし。(モテモテで)今もぶいぶい(死語)銀座でホステス遊びしてるとか。まあおカネのない頃でもソコソコモテてたんでしょうけど。

    • 映画男 より:

      アリアさん

      やっぱり女癖悪いんですか。銀座で遊んでる噂は僕も聞いたことがあります。トラウマ抱えてる女性がほかにもたくさんいてもおかしくないですね。