2017/08/31

沈黙 -サイレンス-(原題SILENCE)

マーティン・スコセッシ監督による日本を舞台にしたつまらない映画。日本人がキリスト教信者を執拗に拷問するだけのストーリーが退屈で寝落ちすること間違いなしです。33点(100点満点)

あらすじ

江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。

シネマトゥデイより


文句

ウルフ・オブ・ウォールストリート」、「シャッターアイランド」、「タクシードライバー」などで知られるマーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説「沈黙」を実写化した作品です。

ストーリーが絶望的につまらなく、相変わらずキリスト教徒が迫害を受けている姿をアピールして、「なんだかんだ言ってもやっぱりキリストだよねえ」と彼らが賞賛するタイプの映画です。

物語は若い神父の二人が、日本で拷問を受け、キリスト教を捨てた自分たちの師であるフェレイラを探しに行くところからスタートします。ところがいざ二人が日本に着くと、そこにはキリスト教に対する信じられないような厳しい弾圧が行われていた、というのがあらすじです。

ストーリーに展開が少なく、役人がキリスト教徒を捕まえて拷問する、というシーンの繰り返しで、絵踏をさせたり、十字架につばを吐かせたり、といった必ず一度や二度見聞きしたことのあるエピソードしか出てきません。それに対してどれだけキリスト教徒たちが「悪」に勇敢に立ち向かっていくのかが強調されているだけで、捻りがないです。

映像はそこそこ綺麗で、俳優たちの演技も悪くないですが、いかんせんずっと同じトーンで物語が進んでいくので、面白くないんですよ。

なによりこの映画の最大の欠点にして致命的なミスはハリウッドにありがちなキャラクターの国籍無視と言語のミックスでしょう。そもそも主人公のロドリゴやガルペはポルトガル人です。だったらポルトガル語で話そうよっていう話なんですよ。

宗教の弾圧をシリアスに描いているくせに、よそ様の国の代表的な文化である言語を冒涜するなよ、マーティン・スコセッシさんよ。

なにかいアメリカ人はなんにでもなれるってかい。サムライにもなれるし、お坊さんにもなれて、ポルトガル人にもなれるわけ? 宗教の自由は一切認めない頃の日本っていう設定のくせに、敵も味方もみんな英語で話してくれるし、それのどこが閉鎖的なんだよ。めちゃくちゃ親切じゃねえかよ。

そもそも日本で布教活動してるくせにロドリゴが覚えた日本語は「ありがとう」だけっていうね。傲慢にもほどがあるでしょ。

こういう映画って、馴染みの深い日本人俳優たちがハリウッド映画に出てるっていうだけで興奮するミーハーな視聴者向けなんですよ。

窪塚洋介がハリウッド映画に出てるってどんなんだろうってノリで見に行く人がほとんどじゃないですか。ローラ目当てで「バイオハザード」見に行く奴と同じで。それで作品の良し悪しよりも誰の英語が上手いとかしか話題にならないでしょ。日本のメディアも視聴者もハリウッドコンプレックス丸出しだからね。

キャラ設定や風景が「ラストサムライ」みたいで、「沈黙」っていうタイトルも全然合ってなかったですね。むしろそのタイトルにしたばかりに静かな演出しかできなくなったような呪縛にかかっていて、BGMもほとんど使わないし、ハラハラの展開もないし、映画館で見たら眠くなるのでかなり危険です。

タイトルはむしろ「ラストプリスト(最後の聖職者)」とかのほうがマッチしていますね。それか「ロドリゴ、YOUは何しに日本へ?」のほうがいいですね。

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