インビテーション(原題THE INVITATION)

映画インビテーション

つまらないホームパーティーが体験できる出来損ないスリラー。展開が遅く、ストーリーが薄く、完成度はかなり低めです。28点(100点満点)

あらすじ

ある事故が原因で心に深い傷を負い離婚したウィルとイーデン夫婦。その後、イーデンは行方がわからなくなっていた。2年後、ウィルの元に突然、イーデンからディナーの招待状が届く。現在の恋人を連れてかつての我が家を訪れると、別人のように陽気になったイーデンと新恋人デビッドが、2人を温かく迎え入れる。さらに旧友たちも集まって再会を喜びあうが、ウィルは微かな違和感を抱きはじめる。デビッドはなぜか執拗に玄関の鍵を内側から閉めようとする。どこか不穏な空気が漂う中、やがてパーティは予想を覆す展開を迎える。

映画ドットコムより


文句

「ガールファイト」などの作品で知られるカリン・クサマ監督によるサイコスリラー。全然盛り上がらないホームパーティーに参加したような気分にさせられる退屈な映画です。

元妻にパーティーに招かれた男が恋人を連れて行ったら、カルト集団の怪しい会合だった、という話です。

元妻イーデンには新しい男デビッドがおり、最初から怪しさが半端ないです。パーティーには昔の友達が集まり、なんとなく懐かしさがあるものの、見知らぬ精神不安定そうな女と変質者っぽい男の姿もあります。

なんとなく食事や会話を続けているうちにデビッドがゲームをやろうと言い出し、参加者たちがそれぞれの欲求を正直に打ち明ける、というカミングアウトゲームのようなものが始まります。

精神不安定そうな女は、そこで「私はあなたたちみんなに愛してるって伝えたいの。まだそんなに知らないけど、本当に愛してるの!」などと、I LOVE YOU攻撃を始めます。

変質者っぽい男は、「昔、嫁のことを殴って死なせてしまったんだけど、今でも彼女のことを思うと寂しくなるよ」などとびっくり発言をし、場を凍りつかせます。

続いてイーデンが「私、前からベンとキスしたかったの」などと言い出し、自分の恋人の前でベンにベロベロのキスをして、周囲はドン引きします。

この時点で、この家から立ち去ろうとした参加者はたった一人の女性だけです。要するにまともな思考回路を持っている登場人物がこの映画には一人しか出てこないということです。

そもそもドロドロの関係にある元妻のパーティーに行く主人公の神経も理解できませんし、危険や不快感を覚えながら帰ろうとしない主人公と恋人の状況判断力のなさ具合にも絶句しました。

序盤から終盤までずっと、「怪しい、怪しい、なんだか分からないけど、怪しい」という状況がのろのろと続くだけでカルト集団のメンバーたちが本性を表した頃には、すでにこの映画に対して、すっかり面白味も期待もなくしてしまっていることでしょう。

ラストはお決まりの室内ホラー風殺人バトルで締めくくり、ふとほかの住宅を見ると、どこもカルト集団のシンボル的な同じ赤い明かりが灯っていた、というオチが待っていました。

それにしてもあれだけの高級住宅地なのに携帯の電波が届かないって、カルト集団は電波までコントロールできるんですかね。

なにより一番笑えたのがこの映画のキャッチコピーです。

映画インビテーション

「27の映画祭が熱狂した傑作スリラー」

「熱狂した」というところがポイントですね。別に27の映画祭でグランプリを受賞したとは言っていません。誰か知らないけど、とにかく熱狂したんだそうです。こんな無責任なキャッチコピーありますか?