あやしい彼女

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ayashi

多部未華子の可愛さばかりを強調した、くすりとも笑えないコメディードラマ。韓国映画のしょぼしょぼリメイクで、何度も使われたプロットの使い古し感がひどいです。23点(100点満点)

あやしい彼女のあらすじ

女手一つで娘を育て上げた73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)は頑固でおせっかいな性格のため、周りからは敬遠されがち。ある日、ふと入った写真館で写真を撮り店を出ると、20歳のときの若々しい姿のカツ(多部未華子)になっていた。

カツはヘアスタイルやファッションを一新、名前も節子にし、人生を取り戻そうと決意。その後、のど自慢大会で昭和歌謡を歌ったことから……。

シネマトゥディより


読者の森悦孝さんのリクエストです。ありがとうございます。

あやしい彼女の感想

謝罪の王様」の水田伸生監督による、これっぽっちも笑えないし、楽しめない映画。余計なものを詰め込みすぎた福袋みたいで、中身を開けてみてからのがっかり感が半端なかったです。

音楽ドラマにしたいのか、家族ドラマにしたいのか、コテコテのコメディーにしたいのか、恋愛にしたいのか会議で意見がまとまらなかったら、とりあえず全部入れてみたっていう内容です。

最大の失敗は、ストーリーや笑いではなく、多部未華子にフォーカスしてしまっている点ですね。ダメな日本映画って必ずそうですよね。ヒロインの女優をとにかく可愛く映すか、ヒーローを格好良く映すことにしか、こだわりがないからプロモーション動画みたいになるんですよ。

タレントのイメージ向上のために映画が利用されているだけで、映画のクオリティーだとか、内容なんて本当はどうだっていいんじゃないのかなって思えてきます。こんな映画、多部未華子と芸能プロダクション以外誰も得しないじゃないですか。

テーマもダメですね。変身願望をテーマにした映画って、数え切れないほどあるんですよ。

もし女が男だったら、もし若かったら、もしイケメンだったら、もし美人だったら、もし有名人だったら、もし金持ちだったら、ってもしもしうるさいんですよ。こういう映画作ってる人たちって「平凡な生活を送ってる視聴者に夢を届けてやるよ」とか本気で思ってそうで怖いです。

劇中、ヒロインが写真館にオードリー・ヘップバーンの写真が飾ってあるのを見て、自分も記念写真を撮ることにする、というシーンがあるんですが、日本人が持つオードリー・ヘップバーンに対する憧れってあれなんなんですかね。髪型を真似てみたって似るわけないのに。そもそも顔立ちが全然違うんだから。

オードリー・ヘップバーンが好きだとかいう奴に限って、オードリー・ヘップバーンの若かりし頃にしか触れないのがむかつくんですよ。

別にオードリー・ヘップバーンって若くして死んだわけじゃなくて、普通に60過ぎまで生きたのに、歳取った後の彼女には一切興味ないっていうね。彼女が死んだときも日本のメディアは一切、亡くなった直前の写真を使いませんでしたよね。リスペクトも糞もないんですよ。

なんかそういう価値観とこの映画ってものすごく通じるものがあるなぁって思いますね。「人生は若くてピチピチのときは最高で、年取ったら、やることもなく後悔するだけ」みたいな価値観がね。老人馬鹿にしてるんですかね。

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