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ぼくたちと駐在さんの700日戦争は懐かしい映画!ネタバレと感想

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chuzaisan

いたずら好きの高校生が繰り広げるお馬鹿な青春ドラマ。くだらないけれど、登場人物は基本みんな気のいい奴らで、微笑ましく、平和な物語です。43点(100点満点)

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ぼくたちと駐在さんのあらすじ

ある田舎町に、平凡だが発想はピカイチのママチャリ(市原隼人)、女の子みたいな外見のジェミー(冨浦智嗣)、武闘派の不良リーゼントの西条くん(石田卓也)、開業医の長男で恋愛担当のグレート井上(賀来賢人)たち7人の高校生がいた。彼らは近所の駐在さん(佐々木蔵之介)とイタズラ戦争に明け暮れ、青春を謳歌していた。

シネマトゥディより

ぼくたちと駐在さんの感想

塚本連平監督による、栃木の元気な高校生たちと警察官とのお馬鹿なバトルを描いたコメディー劇でブログのエッセイを基にした映画です。

ネットから書籍化や映画化されることはこれまでにも結構ありましたが、長い間原文を削除せずにネットに残したままというのは珍しいんじゃないでしょうか。粋な計らいですね。

さて、映画では、栃木を舞台に地元の高校生たちが、駐在としてやってきた警察官を相手に様々な戦いを挑むことが描かれています。

暇な高校生たちは同じく暇な警官を散々おちょくって、様々ないたずらをしかけていきます。しかし高校生たちが不良かといえばそうではなく、大した悪意もなければ、憎しみもない、まるで親子のじゃれ合いのような可愛い戦いに終始します。

俳優たちが光っているかといえばそうでもなく、ストーリーも特別笑えるかといえば、そんなこともありません。全体のクオリティーははっきり言って低いです。ただ、そこにある平和な雰囲気と、アホらしいことに全力を注げることのできる彼らの青春を味わう映画です。

「そういえば昔あんないだずらしたなぁ」なんて言葉が、それぞれ視聴者の口から出てきそうなもんです。そもそもいたずらしなかったよっていう人にはなんにも面白くないはずです。

それにしてもなんで子供はいたずらに熱中するのか。あれは本能なのか。ユーモアから来るとも考えられますね。いずれにしろいたずら心って大事ですよね。それは大人になっても同じで、ずっと持ち続けるべきだと僕は思っています。

でも大人になると、どんどんいたずらができなくなり、あるいはしたとしてもいたずらを許してもらえなくなるのが寂しいです。特に日本社会なんて四六時中、常にマジだから、そりゃ息苦しくもなるよ。

それにつけて劇中の駐在さんは、警官なのにどこかリラックスしていて、冗談が通じる大らかな心の持っているのが素敵でした。

あれは田舎の警官だからなせる業なのか、それともあのキャラはただのフィクションなのか。地元の悪ガキたちと顔見知りで、街で見かけると説教したり、引っ叩いたりする警察官って今の時代でもまだいるんでしょうか。

生徒たちが警察にお世話になったら、警察署まで迎えに行って「こらあお前たちは本当にもう」って言いながらとりあえずビンタする先生とかね。

僕が学生の時代には暴力を振るう先生がまだ普通にいて、そういう先生たちが怖くて、大嫌いだったんですけど、いざというときすっ飛んで来てくれるのもそういう怖い先生たちでした。

学校にブルマ泥棒が入ったときは犯人を追いかけて取り押さえ、他校と喧嘩になったときは自転車に乗ってわざわざ遠い現場にまで止めに来てくれたり、なかなか頼もしい先生たちがいました。今と昔とどっちがいいかは一概に言えませんが、ふとそんな時代を思い出させる懐かしさがこの映画にはあります。

この映画はぜひともアメリカの警察官と、彼らを相手に暴動を起している市民に見せてあげたいですね。こんなに平和で、愛情でつながっている警察と市民の関係性はきっと彼らには理解できないか、あるいは全く現実感が沸かないでしょうね。

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