0.5ミリ

saku

還暦を過ぎた安藤サクラファンが大喜びするに違いない、安藤サクラ・ゴリ押し映画。介護ヘルパーの主人公がお爺ちゃんたちを手玉に取って、奇行を繰り返していくコミカルでシュールな物語。40点(100点満点)

あらすじ

介護ヘルパーのサワ(安藤サクラ)は、亡くなる前におじいちゃんと寝てあげてという派遣先の家族から突拍子もない依頼を受ける。そこで思い掛けない事件に巻き込まれて職を失い、無一文となり困窮したサワは、町で見掛けたワケあり老人の押し掛けヘルパーを始めることに。

シネマトゥディより

読者の森さんに教えてもらった作品です。ありがとうございます。

文句

女目線で撮ったおじいちゃん向けの映画です。60歳オーバーの男が見たら主人公サワのナチュラルな介護の仕方と接し方に興奮を覚え、「俺の老後も見てほしい」と思うこと間違いないでしょう。同時にサワを演じた安藤サクラの大ファンになるはずです。

リアリティーはありません。その代わりシュールで、ちょっと笑えて、なんだかせつない話です。主人公サワは町で遭遇した老人たちの弱味に付け入り、彼らの生活に入り込みます。老人の家に居候して、なにをするかといえば介護をします。介護をしているときのサワは楽しそうで、生き生きしていて、辛く苦しく大変な仕事というイメージからはかけ離れているからか見ていて清清しいです。

そして役目を終えると、サワはまた別の老人を探して町をさまようという展開が続き、それぞれの老人たちをショートストーリー風に追っていく、というのがこの映画のスタイルです。

テンポは遅く、一つ一つのエピソードが長いため、3時間20分を超えるロングムービーになっていて、さすがに途中でダレますね。監督はあれも入れたい、これも入れたいと欲張りがすぎました。監督の自己満足度が半端ないです。どうせなら半分にカットして、スピード感を出せばよかったんですが、おじいちゃん向けの映画だからこそのスローテンポなのかもしれません。

それにしても最初から最後まで安藤サクラの演技を堪能するという趣旨の作品でしたね。完全に彼女がほかのベテラン出演者たちを食っていました。

僕にとっては安藤サクラはすごく魅力的で、やけに色っぽいんですが、一体彼女の魅力はなんなのかなあと考えたとき、「もしかしたらこんな俺でもやらしてくれるんじゃないだろうか」と男を勘違いさせる不思議な魔力が理由に挙げられそうです。

劇中のサワもまたそんなキャラで、おじいちゃんにお尻を触られてもニヤっとしたり、わざと自分の胸におじいちゃんの手を押し付けたり、まんざらでもなさそうな仕草をときどき見せるところなんかも悪いですね。

そうかと思えば、柄本明扮する佐々木健にだけは終始冷淡で、脚をいやらしく触られたときに放った「起きてくださいね」の一言はきつかったですね。

こっちはいやらしく攻撃しているのに、向こうは無視するわけでもなく普通のトーンで、普通の会話をしてくるという最強の拒絶方法。男が意を決して手を出したのに「やめてください」などと色っぽいことは一切言わず、敬語で普通の話をされた日には男は家を飛び出していくほかありませんね。夜になってまた二人は絡んでたけれどサワがうわてすぎて恐怖でしかなかったです。恐るべし介護ヘルパー。

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