ヘイトフル・エイトを見たら顎がしゃくれる!感想と評価とネタバレ

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hateful

タランティーノ監督による約3時間にも及ぶ、微妙な会話が延々と続くアクション・ミステリー西部劇。差別を描きたいのか、アクションにしたいのか、ミステリーにしたいのか、ブラックコメディーにしたいのか相変わらず視点が中途半端でした。40点(100点満点)

ヘイトフル・エイトのあらすじ

大雪のため閉ざされたロッジで繰り広げられる密室ミステリーを描いた西部劇。全員が嘘をついているワケありの男女8人が雪嵐のため山小屋に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件をきっかけに、意外な真相が明らかになっていく。

映画ドットコムより

ヘイトフル・エイトの感想

デス・プルーフ in グラインドハウス」、「ジャンゴ 繋がれざる者」、「イングロリアス・バスターズ」、「パルプ・フィクション」などで知られるタランティーノ監督が撮ったいまいちな西部劇。

タランティーノ監督が個性的な監督であるのは間違いないでしょう。リメイク、原作、事実を基にしたストーリーで溢れ返っている最近の映画界で、いつも淡々とオリジナルの脚本を自ら書いている数少ない監督の一人でもあって、それは評価すべきですね。

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それでも僕には正直彼の作品はあまりグサッと刺さらないです。面白かったのは「パルプ・フィクション」だけです。最近の映画は本当につまらないです。これがタランティーノのファンになると必ず、「レザボア・ドックス」を挙げますが、あんなの何が良いのかさっぱりです。

そしてこの映画もまた、その「レザボア・ドックス」を彷彿させる手法で撮られていて、登場人物の会話からストーリーや背景が語られていきます。

この手の映画は、脚本と自分の感性がビビッと合致すればいいですが、会話がぜんぜん頭に入ってこないようだとかなりつらいです。

設定は「ジャンゴ 繋がれざる者」と同じく西部時代で、劇中に黒人に対して白人たちが容赦なく差別用語「ニガー」を連発します。あれも彼なりの最近のアメリカの人種問題に絡んだ表現と問題提起なのでしょうが、それがまた聞いていて耳や心が痛くなるほどで、おそらく故意に視聴者に挑戦しているような意図すら伺えます。

登場人物たちのよる集中的な差別行為と発言があるものの、かといって一貫したテーマをもって何かを視聴者に問いかけているかというとそれも違います。

差別映画でもなければ、本格的なミステリーでもなく、コメディにもなりえないし、アクションとしても浮いてしまう中途半端な映画なのです。

人物描写は薄いし、得意のブラックジョークも冴えていないし、いつもように最後は銃をぶっ放して皆殺しで終わっていく、というパターンはいい加減もういいです。

物語は6つのチャプターに分けて構成されていますが、僕には最初の3つのチャプターは全カットでよかったです。

会話が下品で退屈だし、眠たくなるし、なんとか最後まで見ようと、3時間もしかめ面したせいか映画が終わるころには僕のあごもかなりしゃくれてしまいました。しゃくれたくないっていう人は、この映画は見ないほうがいいかもしれません。

コメント

  1. 映画男のファン より:

    お疲れ様です。

    僕はタランティーノ大好きで、個人的に「デス・プルーフ」がベストです!で、2番目に好きなのが本作「ヘイトフル・エイト」です。

    映画男さんは一貫したテーマはないと仰いますが、本作はタランティーノ作品の中で最もメッセージが強烈にある作品だと感じました。

    まず、「ニガー」が連呼されるのは、別に現代の差別問題云々に対する観客への挑戦などではなく、あれは西部時代のお話だからではないですかね?

    黒人をニガーと呼んでいた時代の話なので登場人物達は黒人をニガーと呼ぶのですよ。(それを言うのなら映画男さんお気に入りの「パルプ・フィクション」でもニガーは使われてますよね。「俺ん家のまえに”死んだニガーを預かります!”って看板があったか!?」)

    西部劇で登場人物が「このアフリカン・アメリカンめ、ぶっ殺してやる!」とか言う方がリアリティ至上主義の映画男さんは我慢ならないのではないでしょうか笑

    僕は映画男さんの仰る「集中的な差別行為と発言」が何を指してるのかはさっぱりですが、人種・目的・立場・思想信条、全てが相容れぬ人間同士の分断を飛び越えるのが「フィクション」の力だ!っていうのが凄く素敵なメッセージだなぁと思いました。

    本作以前のタランティーノ作品群に見られる「ぶっ殺し合ってればオールオッケー!」(それはそれで楽しいですが)から、さらに深く考え成熟した作品になってましたね!

    映画男さんも観終わって顎がしゃくれていたとのことですが、その調子です!

    繰り返し観直し、しゃくれにしゃくれておでこに顎が着くまで観直しましょう。そうすれば顎がジャマで一切の映画も観れなくなり、この作品のメッセージの有り難みも一層身に染みるようになる事でしょう。

    因みに僕は何回か観てますが顎はそのままでした。

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