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グッドナイト・マミーの衝撃のネタバレと結末全部教えます

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この記事は 約4 分で読めます。

GoodnightMommyclip

気味悪くて、意外性があり、ちゃんとオチまで用意しているオーストリア産ホラー。下手なBGMや流血で怖がらせるのではなく、しっかりストーリーと演出で恐怖を与えることのできる、まともな作品。アカデミー賞外国語映画賞のオーストリア代表作品です。70点(100点満点)

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グッドナイト・マミーのあらすじ

森とトウモロコシ畑に囲まれた田舎家で、9歳になる双子の兄弟が母親の帰りを待ってい­た。ところが、帰宅した母は整形手術を受けて顔全体を包帯でぐるぐる巻きに覆った姿に­。その日から、それまでやさしかった母は、別人のように冷たくなり兄弟は本当に自分たちのママなのか疑い始める。ママのフリをして成りすましているのかもしれない包帯女の­本性を暴くべく、双子は本当にママなのか試す行為に出るが、徐々にエスカレートしていく…。

シネマトゥデイより

グッドナイト・マミーの感想

ロッジ・白い惨劇」のヴェロニカ・フランツとゼヴリン・フィアラ監督による大変センスのいいホラーです。低予算映画でもあり、登場人物は少なく、大部分が母親と双子の息子たちによる家の中のシーンで成り立っています。アイデアだけで恐怖を演出することができる、というとてもいい例ですね。

ストーリーがとても巧妙です。予告動画を見ると、一見包帯グルグル巻きの気持ち悪い母親と彼女に怯える可哀相な息子たちといった恐怖を与える側と与えられる側のキャラ設定がイメージできると思います。

しかし実はこれこそが監督が仕掛けた演出で、ストーリーの途中で立場が徐々に逆転していくという面白い展開を見せていくのです。序盤こそヒステリックな母親に対して、子供たちがビビッて緊張しているのが分かります。

それが時間が経つにつれて子供たちは母親に反抗的になり、心理戦を繰り広げ、やがて暴走するという流れになっています。セリフが少ないために家族の背景がほとんど伝わってきませんが、それでも少ない情報だけでラストにしっかり一本の線がつながるような仕組みになっているのが面白かったです。

双子の兄弟を演じた少年たちの演技も素晴らしかったですね。彼らの自然な演技があってこそこの映画がここまで仕上がったと言ってもいいでしょう。久々に見た、人におすすめできるホラー映画でした。

グッドナイト・マミーの衝撃のラストのネタバレ

これから見ようと思っている人は絶対に読まないでください。何も知らずに鑑賞したほうが確実に楽しめます。気になるからとにかく最初に知っておきたいという物好きの人のために書きます。

ストーリーを追っていくと、ところどころに伏線が張ってあるのが分かります。

  • 冒頭の母親と対面するシーンでルーカスの服だけが汚れていない。
  • お風呂に入った後、母親はルーカスの分のジュースを注がない。
  • 3人でゲームをやっているとき、母親が子供たちから「子供が2人いる」というヒントをもらって誰だかわからないという顔する、あるいは顔をひきつらせる。
  • 宅配で冷凍ピザをデリバリーする男が来ても、そこにはなぜかルーカスの姿がない。
  • 猫を部屋に連れ込み、母親に二段ベッドの上をチェックされたときにルーカスがいなくなる。
  • エリアスはルーカスに言われたことを度々リピートする。
  • 母親が怒ったときに「もう遊びはやめにする」と言い、「服も一つしか買わないし、朝食も一人分しか作らない」と言う。
  • 教会の男性の前でもルーカスはエリアスに耳打ちする。
  • エリアスが冷凍ピザを食べているときルーカスはどこかに行っている。

これらのことからも敏感な人はルーカスがすでに死んでいることは早くから気づくかもしれません。ルーカスは交通事故のときに亡くなり、母親が整形手術をしたのも、おそらく事故によって顔が変形した、あるいは傷が付いたからなのでしょう。

双子は普通の兄弟よりも精神的に、あるいは霊的につながっているといったようなことをよくいいますが、エリアスはどうしてもルーカスと離れることができなかったのでしょう。また、最後に家族3人が笑顔で草むらで再会したシーンを見ても、怖い話であると同時にどこかせつない物語でしたね。

コメント

  1. ハイジ より:

    グッドナイトマミーを見たのですが母親は整形手術なんですか?自分はルーカスが事故で死んだ時に母親も顔に怪我をしたのかなぁと思って見てました

    • 映画男 より:

      事故で顔を怪我したからこそ、その修復のための整形じゃないでしょうか。

  2. なな より:

    母親が森林の中で顔が凄い早さで震えていたのは何ですか?そしてナゼ全裸?

    • 映画男 より:

      あれは夢、空想シーンといった位置づけでいいんじゃないでしょうか。あの後、ベッドで目覚めるシーンが続きませんでしたか?

      • なな より:

        !!!なるほど そういえば…あとゴキブリを食べてたのも あれも子供達の拷問と、とらえて宜しいのでしょうか?折り返しすいません^_^;

        • 映画男 より:

          ゴキブリのシーンは前後がどんなだったかちょっと覚えてませんので、なんとも言えませんね。でも映画なんて自分がどう感じたかで勝手に解釈していいと思いますよ。

  3. ケイ より:

    ルーカスの死因と母親の整形手術の原因は交通事故ではありませんよ。
    ルーカスの死因を示唆するシーンは冒頭なので、一回見ただけでは分かりにくいでしょうけど、エリアルと湖で遊んでいたときに溺死しています。
    猫の死骸を水槽で水に浸すシーンでも隠喩されていました。
    母親の整形手術の理由については本当のところは映画内では語られていません。
    少なくとも映画の中で交通事故というワードは出てきていません。「事故」というワードと顔の整形手術で交通事故か何かだと連想しちゃってるレビューが多いですけどね。

    • 映画男 より:

      ケイさん

      死因は交通事故だという説と溺死だという説が確かにありますね。こういう映画で監督があえて死因にふれないのは、視聴者に解釈を委ねているからじゃないでしょうか。

    • くろ より:

      交通事故と判断されている理由は単に母親の「事故」という発言と顔に巻かれた包帯だけではない。毎日車を使い、それはエリアスを除くと明言されている。溺死も交通事故同様示唆されているに過ぎないのに溺死だと断定できる判断材料は?そして、溺死であるならば何故母親は整形手術を受ける必要が?息子が溺死して整形手術を受ける母親がいるだろうか?

  4. あり より:

    お母さんの双子みたいな写真はなんだったのですか、、

    • より:

      今見終わったばかりでここにたどり着きました。ルーカスの死因はすっかり交通事故だと思い込んでいたのですが、皆さんのコメントを読んだら溺死かも…と思ってきました笑笑 しかし、その場合やはり整形した意味が分かりませんね…。それからゴキブリや母の森での裸シーンについてはよく分かりませんでした笑笑。まぁそこは考える必要のない演出かもしれませんが、母の双子のような写真は気になりますね。もう一度見直してきます!

  5. まい より:

    冒頭の溺れているような湖シーンと、ラスト母親の「あれはあなたのせいじゃない」という台詞から溺死だと思う

  6. 匿名 より:

    お父さんはどちらに行かれたんでしょうか??

    • 映画男 より:

      お父さんには触れてないんじゃないですかね。

    • ななひ より:

      離婚だとおもいます。母親はタレントのようなので良くある事です。
      アルバムの結婚式の写真が抜き取られていたので間違いないと思います。
      映画の舞台である別荘がネットで売りに出されていたのは本当の家は父に別荘が母に分与されたという事だと思います。

  7. のまっち より:

    (何度か観直さないといけない映画かも、と前置き言い訳します)
    母親も写真から双子だったと思われる。
    母親から「私も双子」と聞かされてない疑問は残るが、良好な関係なら話題に上るから疎遠だったのだろう。

    アルバムの写真を剥いだのは、母親の顔をハッキリ確認できないようにするため。が、瞳の色を判別できない(母親は茶、片割れはブルー)サングラスを掛けた写真は特に棄てる必要が無かった。またルーカスの好きな歌が不正解だったのも本物では無い証拠。「ブラームスの子守歌」はエリアスがピアノを奏でてたからそう答えたまで。

    結局母親は偽物。偽物が来たということは本当の母親は死んでるのだろう。交通事故なら、母姉妹が同乗者で、生き残りが母親になりすまして戻ったかも。大怪我ついでに母親そっくりに微調整したか。目的はまぁお金だろう。別荘もとっくに売りに出されてるし。電話の相手は双子の(元?)父か情夫か・・共犯者がいると思われ。ルーカスの死についても情報は持っており「一緒に乗り越えよう」と取り入って母親に収まる策だったか。

    最後の火災でエリアスも死ぬから、既に亡くなってる本物の母親とルーカスと3人が魂で再会でき、ほほ笑むんだと思う。

    ルーカスの死因は何度か出てくる意味無いような野焼きみたいな煙たいシーン、虫眼鏡でチリチリと虫?を燃やすシーンから、ルーカスのいたずらでボヤでも起き、一酸化中毒などで死んだのかもしれない。

    • ななし より:

      その落ちだったら少しは面白い映画だったと思いますね。多分あなた自身がありのままの映画の落ちを受け入れたくない気持ちがその考察へとたどり着かせたんだと思います。ちょっとエリアスぽいな。
      ルーカスは溺死です。冒頭の湖潜りで亡くなりました。ボヤで死んだなら「あなたは悪くないのよ」なんて台詞使いません。
      野焼きはエリアスが放火の手段を思いついた伏線だと思うよ。ルーペもいきなり拷問に持ち出したら不自然でしょう?

      向日葵の咲かない夏という小説が全く同じ落ちでした。ただ、あちらは最後に両親の愛情が垣間見える分余計に後味が悪いですが。

      • ずっちょ より:

        みなさんの意見がとても参考になりました。
        それを踏まえて二度見してみました。
        ルーカス死因は溺死かなと。水面がポコポコしているのが、生きていた頃の出来事を現している。
        お母さんは、入れ替わっている。目の色は変えられない。鏡を見ながら両胸をあげているのが、本物お母さんと比較しての仕草ではないか。全裸で顔ブルブルは、自分がいったい何者なのか、自分なのか本物お母さんなのか、精神的に混乱してるのが夢に出た。
        じゃあ本物のお母さんはどうなった?という疑問がわかりませんが。。。