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ロッジ・白い惨劇で一番怖いのは父親!感想とネタバレ

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残念すぎて日本では劇場公開されなかったホラー映画。設定がダメダメです。40点 

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ロッジ・白い惨劇のあらすじ

リチャードの家にある日、別居中の妻ローラが二人の子供エイダンとミアを連れて来る。その際、リチャードはローラに正式に離婚することを告げる。彼には恋人のグレイスがおり、グレイスと結婚するつもりだったからだ。

ところがこれを聞いたローラはあろうことかその場で自殺してしまう。これによってエイダンとミアは深い傷を負ってしまった。

それ以降、リチャードがエイダンとミアを育てることになった。リチャードは二人に将来の妻となるグレイスと仲良くなってもらいたかった。そこでかつて家族がよく行っていた田舎町のコテージにクリスマスに泊まりに行くことを提案する。

しかしエイダンとミアは大反対した。お母さんが死んだのはグレイスのせいだと二人は思っていたからだ。

そんな状況にも関わらずリチャードはグレイトと子供たちを連れてコテージに行き、新しい家族の絆を深めようとするも、吹雪に覆われたコテージでは次々と怪奇現象が起こっていく。

ロッジ・白い惨劇のキャスト

  • ライリー・キーオ
  • ジェイデン・マーテル
  • リア・マクヒュー
  • リチャード・アーミティッジ
  • アリシア・シルヴァーストーン

ロッジ・白い惨劇の感想と評価

グッドナイト・マミー」のヴェロニカ・フランツとゼヴリン・フィアラ監督による中途半端なホラー映画。

雪に囲まれた田舎のコテージで、二人の子供が父親の恋人と過ごしているうちに、恋人の頭が徐々におかしくなっていっては暴走する話です。

グッドナイト・マミー」が面白かったので期待していたんですが、結構残念な内容でした。登場人物のトラウマと悲劇を組み合わせたストーリーは確かに「グッドナイト・マミー」を彷彿とさせます。

しかし怖いポイントがほとんどなく、幻覚や妄想や夢オチといった曖昧な描写が続くだけで、なにが実際に起こっていることで、なにがそうでないかがよく分からないまま終わってしまった感が強いです。

まず、密室ホラーにしたいのか、トラウマホラーにしたいのか、どっちつかずでした。厳しい寒さの中、隣町までとても歩いては行けない、という環境の中で、コテージの電気が落ち、携帯の電源がなくなり、家の中に閉じ込められたシチュエーションをあえて作っていますが、どの設定も出来事も不自然すぎて笑っちゃいます。

グレイスのトラウマが蘇る下りも誘発されたとはいえ、大げさだし、なにより嘘っぽいです。あんなに我を忘れて狂ってしまう精神状態なら病院にいないと。恋愛なんかしてる場合じゃないから。

この映画の最大の問題点は、誰が誰を恐怖に陥れるのか、という立場がかなり終盤まではっきりしないことです。

最初からグレイスが子供たちを怖がらせるという立ち位置で物語が進んでいけば、まだ良かったんですが、あろうことかグレイスが一番怪奇現象を怖がっていて、また子供たちがグレイスを怖がらせようとあらゆる手を尽くすパートは無駄でしかなかったですね。

そして途中からその立場を逆転させて、悲劇を生みだしていたけど、本当にぞっとするシーンはラストシーンぐらいで、それ以前は何も起こっていないに等しいです。

そもそも父親が小さな子供二人をまだ親しくもなっていない恋人とコテージに残して、仕事のために何日も帰って来ない、というのが無理がありますね。一番恐ろしくて頭がおかしいのはグレイスじゃなく、あの親父ですね。

どう見ても子供たちはグレイスのことを嫌がっていたのにわざわざ旅行に行く時点で、どんだけ空気読めないんだよって話なんだけど、グレイスにとってもあの状況はきつすぎます。楽しむどころか罰ゲームでしかないじゃん。

自分のことを目の敵にしている子供がいる男とそもそも付き合うかなぁ? それを言ったらリチャードだって、集団自殺したカルトにいた女であるグレイスと付き合うかって話ですよね。お互いなんでわざわざトラブルのもととなる相手を選ぶ必要があるのって。それぞれの関係性がもれなくちぐはぐだからストーリーが成立していないんですよ。

いまどき、アメリカでジェネレーターを使わないと電気が起こせない場所って一体どこなんだろう。あんなところになんで家建てるよ。

もう突っ込みどころがありすぎて、怖いとかどうとかそれ以前の話でしたね。子役二人の演技は良かったし、もしかするともっといい映画になりえたかもしれないけど、見事に外しましたね。

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