2016/03/26

リトルプリンス 星の王子さまと私(原題THE LITTLE PRINCE)

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小説「星の王子さま」を基にしたフランスアニメ。ただし、言語は英語で、監督も声優もアメリカ人ばかりというアメリカナイズされまくった作品で、絵もストーリーもまるでディズニーのようなパクリもので、こらフランス人、もっとルーツを大切にしろよ!って言いたくなる映画。33点(100点満点)

あらすじ

母親の言う通りに、いい学校をに入るべく必死で勉強する少女の隣家には、昼間は裏庭にある破損した飛行機を修理し、夜は望遠鏡で空を見ている老人が暮らしていた。引っ越してきて以来彼のことが気になっていた少女は、ある日母親に黙って老人と接するようになる。若かった時代に飛行士だったという老人は、かつて不時着した砂漠で出会った男の子の思い出を語りだすが……。

シネマトゥディより

文句

大人向けアニメなんて言われているようですが、大人が見ても面白いかどうかといったら面白くないでしょう。ただちょっと意味深なだけで、特に考えさせられることはありませんでした。

「ピュアな心を忘れてはいけない」だとか、「大切なのは目に見えないもの」だとか哲学的な部分を攻めようとしているかは知りませんが、「深い」というのとはほど遠かったです。

この映画の最大のミスは、アニメの中で現在のシーンと回想のシーンに分けて二つのSF世界を作ってしまったことです。そもそも現在といってもアニメ(空想)の世界なわけで、その世界のほかにさらに別の架空の世界があるという二重SF構造になっているのがなんか嫌でしたね。なにより現在と過去の世界観がまるでぐちゃぐちゃじゃないですか。

特に登場人物がいけません。おとぎ話の世界において、言葉を話すキツネ、ヘビ、バラが出てくるのはまあいいでしょう。星の王子様、王様というのも全然ありです。じゃあなんでそんな世界の中にネクタイを締めたビジネスマンなんて持ってくるんですか?一気に視聴者を近代社会へと引きずり込む気なんでしょうか。ビジネスマンって。

要するになんであんな空想の世界の中に現代を連想させる「受験」だとか「忙しいシングルマザー」などという設定を作ってしまったのかが理解できないのです。例えるなら「アナと雪の女王」の登場人物たちがスマホを使うぐらいミスマッチなわけです。そんな設定の中で、王子様がバラに恋したって言われてもね。お前、頭おかしいのか?ってなりますよ普通。

王子様の声はかわいかったです。ただ、誰かと思ったらリリー・オズボーンとかいう少年で、マーク・オズボーン監督の息子じゃないですか。自分の息子をキャスティングしてるとか正気ですか。縁故採用にもほどがあるじゃん。この監督はカンフーパンダでも息子に役をやらせてたみたいですね。

そんなことがありなら、そのうちブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの作品なんてキャスト全員息子たちになるんじゃないですか。ああ、とんだ家族の遊びに付き合わされたわ。

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