アレクセイ・ゲルマン監督による醜くて、汚くて、不快でしかない、全く見る価値のないナンセンスなロシア映画。
約３時間の時間を大切にしたかったら、絶対に見てはいけない作品です。０点（１００点満点）
神々のたそがれのあらすじ
地球よりおよそ800年進化が遅いほかの惑星に、30人の学者が送り込まれる。ルネサンス初期のような城の立ち並ぶ風景とは裏腹に、とある王国の都アルカナルでは大学が破壊され、追われた知識人たちは隣国イルカンに逃亡する。
地球から派遣された学者の一人であるドン・ルマータ（レオニド・ヤルモルニク）と名乗る男は、アルカナルに潜入し……。
シネマトゥディより
読者のたむけんさんのリクエストです。ありがとうございます。
神々のたそがれの感想
なんでしょう、この不快感は。ロシア人ってもしかしたらドSばっかりなんでしょうか。「裁かれるは善人のみ」しかり、この映画しかり、見ていて苦しいんですよ。娯楽のはずの映画で、こんなに首絞められることってあまりないですよ。
もし不可解さこそが芸術だと思っているなら、そんなアホな作品燃やしてください。不可解の中にも格好良さや美しさや魅力があれば別だけど、ただ退屈で、意味不明なものには何の面白味も感じません。
どうかこれを詩的だとか、小説をモチーフにしてるだとか、人間の本来の姿だとか言わないでください。それより最新版広辞苑の「退屈」と「苦しみ」の欄に「『神々のたそがれ』を見たときに抱く感情」と記載してください。
３時間ずっとボソボソ喋る男が人々に泥を塗ったり、鼻をつまんだり、叩いたり、刺したり、ゲロをはかせたり、首を吊って死んでいる人を蹴ったり、という不愉快な出来事が延々と続きます。
画面ギュウギュウに複数の登場人物が行ったり来たりしてるから、それぞれのシーンが誰にフォーカスしているのか、なにを見せたいのか全く分かりません。とにかく視界が狭く、汚物にまみれた汚い人しか出てこないので、閉所恐怖症じゃなくてもめまいがしてきます。
それにしてもこの監督はどういうつもりでこの映画を作ったんでしょうか。なによりむかつくのが視聴者を無視した姿勢です。媚を売る監督も嫌だけどサービス精神ゼロというのも腹立ちますね。
こういう監督には罰として、１ヶ月ぐらい狭い部屋で監禁して、ディズニー映画を一日中流してやればいいでしょう。そしたらちょっとはエンターテイメントについて学ぶはずです。ああ、ちょっとトイレに行って吐くので、もう行きます。
コメント
こんにちは。
昨日に続けて送信してすみません。
この作品、見てはいないのですが、trailerを見た時に、昔見た「The Garden」（監督：デレク・ジャーマン）のトラウマが蘇ってきました。
ご覧になった事はありますか？
どことなく似ております。。。
映画男さんのコメを見て、これはあの時の地獄と同じだ・・・と感じました。
日本ではオシャレファッションウェヴサイトなどで宣伝してましたが、それに騙されて私の様なトラウマを抱える若者がいるかも・・・と思うと悲しくなります。
tommyさん
コメントありがとうございます。「The Garden」は見たことないですね。これと似てるならちょっと見たくないですね。お洒落ファッションサイトって気持ち悪いですよね。
こちらのご返信も頂きまして有り難う御座いました。
オシャレファッション誌やウェヴサイトで映画選んでる人ってどういう選び方してるのでしょうかね？
超メジャー映画と誰も観に行かないような映画を並んで載せてたり。。。
昔から常々謎でした。
映画男さんの評価をいつも楽しみにしております。
リクエストに応えて頂きありがとうございます。
私は本作を劇場で観たのですが（多分ご自宅でご覧になったであろう映画男さんはより辛かったでしょうね）、映画男さんと同様にその不快感から何度も席を立とうかと考えました。しかし、それを耐え切った後に流れるあの旋律に何だかその心が洗われるような、不思議な感動を覚えました。
私が劇場に足を運ぶのは、日常では得られない体験を得るためですから、この『神々のたそがれ』はまさに私の望む最上のものでした。そんな私はドMなのかもしれませんね（笑）
これからも辛辣でユーモア溢れるレビューを期待しておりますので、よろしくお願いします。このレビューでも触れられた『裁かれるは善人のみ』も観てみようかと思います。
たむけんさん
リクエスト＆コメントありがとうございます。この映画を映画館でみるのはきつそうですね。僕なら眠ってしまいます。でももしこの映画が気に入ったのなら、『裁かれるは善人のみ』はありかと思います。ジャンルやストーリーは無関係ですが、どことなく似た雰囲気を持っているので、もしかしたら合うかもしれませんよ。