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映画キンキーブーツの超辛口ネタバレ&感想

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この記事は 約3 分で読めます。

kink

ジュリアン・ジャロルド監督によるゲイを笑いのネタにして笑いを取ろうとするベタなコメディ。34点(100点満点)

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キンキーブーツのあらすじ

父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー(ジョエル・エドガートン)。工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、偶然出会ったドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)からインスピレーションを得て、ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく。

シネマトゥディより

読者のtoboさんのリクエストです。ありがとうございます。「ゴーン・ガール」もリクエストしていただきましたが、すでに書いてありますのでよかったら一緒にお読みください。

キンキーブーツの感想

同性愛やドラッグクイーンをネタにしたコテコテのゲイムービー。笑いの質も低く、無駄なシーンも多く、ストーリーの全貌が最初の20分ぐらいでほぼ分かってしまう意外性のまったくない作品。

この映画が面白いのは、倒産寸前の靴工場が再建策として、オネエを対象としたブーツを作る、というストーリーラインだけです。そのニッチなマーケットに目をつけたという点に驚きとインパクトがあるだけで、ほかのストーリーは全部後付といってもいいでしょう。

おそらく監督やプロデューサーはそのストーリーラインだけで売れると思ったのでしょう。そしてそこにごつい黒人のドラッグクイーンを投入して、お馴染みのゲイネタで笑いを取り、同性愛者差別を持ってしてせつなさを演出し、最初は偏見を持っていたけど徐々に同性愛者に理解を示す友人たちを使って感動を呼ぶという戦略です。

ただ、この戦略はどのマイノリティー&差別映画も使っている手法で、この種類の映画を一度や二度見たことのある人にはなんら新鮮味がありません。2005年公開の映画なのでもしかしたら当時はセンセーショナルだったのかもしれませんが、10年後の今見てこれだけ鮮度が落ちているということはやっぱり大した映画じゃないのです。名作はいつ見てもいいものだから。

同性愛者同士の結婚も世界各国で続々認められてきている今、これからは同性愛をテーマにしただけではいい映画は絶対に撮れません。同性愛そのものは別に珍しくもなんともないから、そこになんら独自性が生まれないからです。むしろ同性愛を感じさせないゲイやレズによるストーリーのほうが珍しく、面白くなるはずです。「アデル、ブルーは熱い色」がいい例ですね。

この映画のジュリアン・ジャロルド監督は普通に結婚もしている監督みたいなんですが、細かいことをいうと、こういう映画はオネエの監督に撮ってもらいたいですね。オネエの気持ちも分からない奴がオネエをテーマにストーリーを描くというのに抵抗を感じます。

白人の監督が黒人映画を撮るみたいなものですね。主人公が酔っ払いの設定だったら、監督も酒を飲みながら撮ったほうがいいです。そんでもって素面の人には訳の分からない話になったりしてもいいかもしれません。これが酔っ払いの目線なんだからしょうがないだろ、とか言ってね。

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コメント

  1. tobo より:

    批評ありがとうございます♪
    この映画は実際にあった話だそうで、何がチャンスになるかわかんないなぁ~
    って思った映画でした。確かに、はじめのほうで展開が読めるストーリーですよね。
    私は「水戸黄門」的な安心感があって好きですけど。
    ローラ役のキウェテル・イジョフォーが「それでも夜は明ける」にまたまた実話で
    演じてますけど、この俳優さんいいなぁ~って思います。
    「アデル、ブルーは熱い色」は観てみますね。

    • 映画男 より:

      toboさん

      リクエストありがとうございました。ぜひ「アデル、ブルーは熱い色」を見てください。