赤い薔薇ソースの伝説(原題 Como Água para Chocolate)

shitsuraku

41点(100点満点)

ストーリー

料理上手な娘ティタは、ペドロという青年と愛し合っていた。しかし家のしきたりにより、ペドロはティタの姉と結婚してしまう。やがて、ティタの料理には、彼女の気持ちが伝わるという不思議の力が備わっていく……。

シネマトゥディより

読者のHiさんのリクエストです。ありがとうございます。この前にも別の読者の テヨンらぶさんからクレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡」のリクエストを頂きましたが、さすがにクレヨンしんちゃんは勘弁してください(笑)。

文句

「失楽園」をメキシコの時代劇風にしたかのような一本。ノリとテンポが軽く、物語がおとぎ話的で大変観やすい映画だけれど、 子供向けなのか大人向けなのかターゲットがいまいちはっきりしない恋愛ドラマ。

セックスシーンはあるけれど、子供にも見せられる映画です。人がバタバタ死んでいったり、レイプされたりするわりには深刻さがなく、「呪い」や「不思議な力」など童話的要素満載で、それならそうともっと残酷なシーンは省いて完全な子供向け映画にしてもいいような気もしました。

厳しい母親の下に育った娘たちは、家のしきたりに翻弄され、結婚も自由にさせてもらえません。主人公のティタは自分の愛するペドロと結ばれることができず、ついにペドロは姉と結婚してしまう。そのことがきっかけでティタは嫉妬にかられ、母親を恨みながら、人生を生きていきます。やがてティタもアメリカ人と結婚をすることになるものの、そこまたペドロが現れて、二人の運命が狂っていく、というのがだいたいの内容です。

ところどころに料理を混ぜていましたが、混ぜ方が薄いですね。登場人物たちが「美味しい、美味しい」といって食べてるものも大して美味そうじゃなかったし、あの辺のエピソードもやるならやるで、とことん料理で行けばいいんですが、なんかバラエティ番組に料理コーナーを設ければ視聴率が取れるぐらいのノリでやっている印象がありました。

メキシコ人女性のことを描いているようで、メキシコではかなりの少数派である金髪で白人一家を描いてたりするのもいただけません。いかにも典型的なメキシコ人はメイドの女ぐらいだったですね。メキシコの芸能界も欧米のコンプレックスがあるのか、白人で青目だったりすると重宝されるのでしょう。日本の芸能界がハーフばっかり起用するのと同じ構図です。それでいて時代劇を描いたり、伝統を描いたりしようとするから、おかしくなるわけで、こだわりが感じられません。

また、母親が常にティタばかり監視していて、暇だとしかいえないほどティタのことばかり気にかけているのがコメディでしたね。怖いというよりアホっぽかったです。その母親よりもさらに気になった登場人物はティタに惚れたアメリカ人の男で、この役をもらってからスペイン語を必死で勉強したのか、彼のセリフの言い回しが棒読みすぎて、もうイライラしました。カタコトのくせに長い文章を言うもんだから、語学力とボキャブラリーのバランスがちぐはぐという外国人を起用している映画によくありがちなミスをしていましたね。

ティタの結婚相手はアメリカ人じゃなく、ペドロの兄弟といった設定のほうが面白かったかもしれませんね。お互いの兄弟姉妹同士が嫌々結婚させられて本当は「妹のほうと結婚したかった」、「兄のほうがタイプなのに」などと家族同士でバカなことを言い合ったらいいと思います。そんな家族嫌ですけどね。

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