
突っ込みどころがありすぎて、話が頭に入ってこないボロボロホラー。 もうちょっと脚本練ってから作品にしようよって思いました。10点
ブリング・ハー・バックのあらすじ
17歳のアンディと、視覚障害のある義理の妹パイパーは、がん治療を受けていた父フィルがシャワー室で死亡しているのを発見する。二人は、かつてカウンセラーだった風変わりな女性ローラのもとへ預けられる。そこには、ローラが里親として引き取っている無口な少年オリバーもいた。ローラによると、オリバーはローラの娘キャシーが自宅の裏庭のプールで溺死して以来、一言も話していないという。キャシーもまた視覚障害者だった。
アンディは、ローラやオリバーの奇妙な行動、そしてローラがパイパーばかりをえこひいきすることに不安を抱く。フィルの葬儀で、ローラは遺体から髪の毛をこっそり切り取る。その夜、ローラはアンディに感情を打ち明けるよう促し、アンディは父が自分には虐待的だった一方で、パイパーには優しかったことへの恨みを語る。ローラはキャシーの死を振り返り、「もう一度だけでも『お母さん』と呼んでくれるなら、何でもする」と口にする。
翌日、アンディはローラに閉じ込められていたオリバーを部屋から解放し、ノートに文字を書いて意思疎通するよう勧める。しかしオリバーは突然、台所の包丁を食べようとして口をひどく傷つける。アンディが助けを求めるため、ローラの敷地を囲む白い境界線の外へオリバーを運び出すと、オリバーは激しく痙攣しながら「助けて」と口にする。その後アンディは、ノートに「Bird(バード)」と書かれているのを見つける。
ローラはVHSテープに記録された儀式を真似し、フィルの髪の毛をオリバーに食べさせることで、再び彼を無口な状態に戻す。シャワーを浴びていたアンディは幻覚を見て、父フィルの亡霊から「彼女は雨の中で死ぬ」と告げられる。その直後に転倒し、脳震盪を起こして病院で目を覚ます。
その間ローラはパイパーを庭の物置へ連れて行く。そこには冷凍庫の中にキャシーの遺体が保管されていた。ローラはパイパーにキャシーのセーターを着せる。アンディを病院から連れ帰った後、ローラはVHSテープを視聴する。その映像には驚くべき状況が映っていたのだった。
ブリング・ハー・バックのキャスト

- ビリー・バラット
- ソラ・ウォン
- ジョナ・レン・フィリップス
- サリー=アン・アプトン
- スティーブン・フィリップス
- ミーシャ・ヘイウッド
- サリー・ホーキンス
ブリング・ハー・バックの感想と評価

「トーク・トゥ・ミー」のダニー&マイケル・フェリッポウ監督による悪魔系ホラー。父親を亡くしたことがきっかけで、やばい女のもとに預けられることになった兄妹の身に起きる恐怖をつづった、設定が滅茶苦茶な話です。なんでそんな背景にするんだろうっていう意味不明な状況をわざわざ作り上げていて話に全然入っていけませんでした。
まず、主人公の兄妹が白人とアジア系になっていて、異母兄妹、または義理の兄妹という背景になってるんだけど、母親は誰かについて一切触れません。それならわざわざ義理の兄妹にする必要性がないんですよ。白人、あるいはアジア系の兄妹の話にしたらいいのに、なんであんなところに捻りを入れるのか意味不明でした。
おそらく妹役のソラ・ウォンが実際に盲目の女優であることからでしょう。リアリティーのために盲目の人を起用したのはいいものの、彼女を採用したことで脚本や設定を変えざるを得なかったんだと思います。それならむしろ兄のほうもアジア系にしてアジア系の家族の話にすればいいんだけど、やっぱりどうしても白人家族の話にしたいんでしょうね。
さて物語では、そんな二人の兄妹が父親を突然失ってから、元カウンセラーという女の下へ里子として預けられるところから本題に入ります。しかしながら元カウンセラーの設定も滅茶苦茶で、最近実の娘を亡くしたばかり(冷凍庫に娘の遺体を隠している)。現在は仕事をしていなさそう。すでにほかの里子(誘拐した子)がいる。夫はいない、精神不安定というそれでどうやったら里親の資格を得られるのか理解できない状況になっていました。
もうこの時点でまともに見る気になれないよね。もっとシンプルにすればいいのに、あれもこれも設定を追加するから、現実感がまるでなくて、怖いものも怖くなくなるんですよ。
- 里親認定前の家庭調査
- 定期訪問
- 学校や医療機関からの報告
- 子ども本人への聞き取り
これらなにもかもノーチェックで里親の権利が与えられたってことでしょ? だからこの映画はリアルな里親制度の話として見るにはまあ無理があって、そういうもろもろの突っ込みどころを気にしない人しか楽しむことはできないでしょう。
元カウンセラーの娘の件も甘いですねえ。プールで溺れて亡くなったっていうんだけど、それだったら警察、病院、検死などが介入してるはずなのに、なんで冷凍庫で保存できるんだよ。それも父親についても都合よく触れられません。父親がいなかったとしても誰かしらの親族がいるはずで、誰も埋葬されたかどうかも気にしないってこと?
テーマは、娘を失った悲しみに取り憑かれた母親が狂気に走る、です。その狂気とは、悪魔や蘇生儀式といったもので、もうなにがなんでも娘と再会したい、そのためにはほかの子供たちを犠牲にするのも厭わないそうです。
どこでどうやってその黒魔術的なものを学んだかについても同じく触れません。ロシア語の古いビデオテープを見ているシーンがあるんだけど、あれで勉強したのかなあ。通信教育ですか?受けるんだけど。
最大の欠点は、狂った母親役を名の知れた、サリー・ホーキンスに演じさせたことでしょう。ホラー映画ってやっぱりお馴染みの俳優じゃないほうがいいんですよね。誰だこいつみたいなインパクト残すためには。
フィル役の男の子のほうがむしろ存在感あったし、彼こそ悪役を担うべきでしたね。フィルがやらかす方向性で行けばまだ話は違っていたでしょう。でも結局彼も可哀想なだけの子でしたね。
いずれにしても恐怖を引き起こそうとするキャラが華奢なオバちゃんか、小さな少年しかいないのも問題でしょう。なんなら兄のアンディが本気だしたら普通に制圧できちゃうからね。いつでも逃げられそうな感じもしたし。
グロいシーンがいくつかあってそれも子供を対象としているため目をそむけたくなります。ストーリーや設定に恐怖がないから、結局グロさで勝負するしかないようなところがありましたね。「トーク・トゥ・ミー」が面白かっただけ、本作はかなりがっかりでした。


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