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ガス人間は設定が滅茶苦茶でつまらない

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都知事が拳銃持ち歩いているような、ありえない世界観の漫画的サスペンススリラー。辻褄は崩壊し、設定は滅茶苦茶です。11点

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ガス人間のあらすじ

ある日、生放送中のテレビ番組で出演者が突然体内から膨張し爆死するという衝撃的な事件が起こる。犯人は、自らの身体をガス化できる謎の存在「ガス人間」。彼は大手メディアに犯行声明の動画を送り付け、翌日にラーメン屋で記者会見を開くと約束する。

この事件を担当するのは刑事の岡本賢治。一方で被害者をインタビューした記者の甲野京子も独自に事件を追う。

当然、警察は大騒ぎになる。店の周囲には大量の警察官やSATが配置され、狙撃班まで待機。店内にはカメラも設置され、マスコミも大勢集まり、「ガス人間」と名乗る男が本当に現れるのかを待ち構える。しかし、誰も店には入ってこなかった。

犯人がいたのはすでに閉店となった昔の店だったのだ。そこを突き止めた京子は真っ先に現場に向かって犯人と対面する。やがて警察が店を取り囲むものの、男の体は煙のように崩れて姿を消してしまうのだった。

ガス人間のキャスト

  • 小栗旬
  • 蒼井優
  • UTA
  • 広瀬すず
  • 林遣都
  • ピエール瀧

ガス人間の感想と評価

片山慎三監督、ヨン・サンホ脚本による1960年の東宝映画『ガス人間第一号』を基にしたリブート作品。「社会批判」と「エンターテインメント」を組み合わせた、ナンセンスサスペンススリラー。漫画のような設定と世界観にどれだけ付き合ってあげられるかがカギとなるシリーズで僕は付き合いきれませんでした。

エピソード1は、女性記者が生放送中でインタビューをしている最中にコメンテイターが死亡するというショッキングなシーンから始まり、犯人が犯行声明を出すというなかなか見ごたえのある内容になっています。犯人の男は、ガス人間と名乗り、自分の体をガスにして姿を消したり、攻撃したりすることができるというユニークな存在でこれは結構面白いのではないかという期待を抱かせます。

ところが話が進んでいくうちにガス人間中心ではなく、いつの間にかやくざと警察と記者のドタバタ劇と化していき、VSガス人間という構図がもろくも崩れていき、やがて話は闇の組織の陰謀を暴くみたいな展開になっていきます。つまり、せっかくあんなにいいキャラしてるのにガス人間を全然効果的に使えてないんですよ。

こういうお子ちゃまエンタメものは、正義と悪をくっきり区別して、対立構図を作り、最後は正義が悪を倒すって王道のパターンをたどればいいんですよ。なのに、実は警察も政治家もあいつもこいつもみんなグルでした、ついでにこの子もあの子も実は昔からの友達でした、みたいな寒いどんでん返しを作りつつ、どんどんリアリティーを失っていくのです。

ここからネタバレしていくので知りたくない人は読まないでください。最もくだらないと思ったのは女性記者が実は復讐のためにガス人間を操っていたというくだりですね。だったらなんで必死に日誌を探してたんだよ。なんの茶番劇だよ。ガス人間が自らの恨みと無念を晴らすために復讐するっていう設定で十分なのに、なんでそこに記者の関与を追加するんだよ。「悲劇の被害者が怪物となって復讐する」っていう王道の復讐劇にしとけよ。

ホワイトセンターという福祉施設もちゃんちゃらおかしくて、なんで隕石が近くに落ちたら、施設の入居者たちに強制で処理作業させるんだよ。そんなの自衛隊か専門機関の仕事だろうが。秘密実験を行う施設だったとか言い訳してるけど、じゃあ隕石落ちなかったらなにしてたんだよ。

なんか裏で闇の組織が滅茶苦茶大きな悪事を働ていたみたいな雰囲気で話してるけど、普通に表で政府当局がやればいいことを、わざわざ裏で素人使ってやって死者を出して隠蔽するって意味が分からないんですよ。

隕石落ちたんだったらその処理や研究をするのになにを隠す必要があるんだよ。国家犯罪を描きたかった結果、設定が後付けになって権力者たちが弱い立場の子どもたちを使い捨てにしたという筋書きで無理やりストーリーライン作ってるのが笑えるんですよ。もっとちゃんと考えろよ。

終始、隕石、隕石、うるさいし、隕石の処理を原子力発電所事故の処理と同じようなノリで描いていて、隕石って言えば未知の物体で、ものすごい有害みたいなイメージでゴリ押しできると思ってるのが間抜けですね。そのくせ隕石の近くに爆弾を置いて爆発させれば問題なしとか現場責任者が言ってて、もう論理が破綻しすぎてて笑えます。政府ぐるみの計画のはずなのに専門家いないのかよ。

最大の問題は、この隠蔽工作、実験、隕石処理に関わったところで何一つヤクザや権力者にメリットがないっていう点ですね。てっきりこんなアホなストーリーは原作が漫画なんだろうなあと思ったら、実写映画ということにびびりました。

あと、どうせ都知事を悪者にするなら、ちゃんと女性都知事にして、外見も小池百合子に似せないと。しょうもない外国人の移民問題みたいな小ネタ挟んでくるくせに、なんでそんな大事なところで風刺を利かせないんだよ。挙句の果てには都知事がガス人間を操りだしたりして、もうなんでもありじゃん。誰の言うことでも聞くんかよ。質の悪いアラジンじゃん。

そこは女性記者の言うことしか聞かないっていう設定にしなかったら、京子とガス人間のつながりが意味なくなっちゃうだろ。なんでそんなことも分からないの。

コメント

  1. 松山とも より:

    映画男さんの感想に100%うなづけます。見終わった後に腑に落ちない点が多すぎて気持ち悪くなった。辻褄合わないどころの騒ぎじゃない。
    また、京子が全て仕組んだことなのであれば、蒼井優の演技(表情)はおかしいと思う。
    日韓合作というだけあり撮り方が韓国風な場面が多く、吉田のボーリングのシーンはいったい何なのか?と首を傾げた。俳優さん方はとても演技はお上手だと思うがご自身方が完成したドラマを観てどう思われたか知りたくなる。とりあえず時間を返してほしいぐらいつまらなかった。

    • 映画男 より:

      京子の表情最初から最後までずっとおかしいですよね。もっとしめしめって顔してないと

  2. より:

    日誌見つけないと復讐すべき相手が分かってなかったと思うよ

  3. マ? より:

    本当にその通りだなぁと・・・頷きしかなかったです

    個人的にはヤーさんの事務所であらゆる闇事業が行われているのが中々のギャグポイントでした。え、みんなあの事務所に集結してるの?w
    更にはあんなものが暴かれて親分の息子君たちはなぜのんきにボウリングしてたんでしょうね?警察が何とかしてくれると思ったのかな

  4. ゆめ より:

    ボーリングおじさんも含めサイコパスキャラを作ってバズらせたいんだろうけど、悲劇のヒロイン設定の京子の方が終始サイコパスでイカれてる
    お父さんになって欲しいおじさんをFAX指示で動く殺戮マシーンにしたり
    感動シーンのつもりか知れないが笑ってしまうっていうドラマでしたね

  5. よこすが より:

    ガス人間未視聴の者です。
    Netflix挙げての大宣伝、目を惹く予告編、豪華キャストに煽られてすこーしだけ観たくなっていたのですが、設定の無茶苦茶さゆえ二の足を踏んでおりました。映画男さんのレビューによりちょっと安心したというか、「あ、やっぱいろいろ穴のある作品なんだ」と納得いたしました。

    映画男さんは『ブゴニア』はご覧になりました? 私はあのラストに大変憤慨した側の人間です。「いやいやいや、女社長があんな超絶能力宇宙人ならなんであの隠し部屋みてびっくりしてるんだよ? あと、格闘技の練習とかしねえだろ」と。ラストがあの映画の価値を台無しにした、というのが私の感想です。
    日本国内のレビューでは絶賛ばかりだったので、映画男さんによる『ブゴニア』を読みたいと思った次第です。

  6. なっちゃん より:

    初めまして。ガス人間の宣伝に釣られて観ましたが近年稀に見る茶番ドラマで全然面白くなかったです。腑に落ちない所が山ほどあって調べていた所、こちらに辿り着きました。
    1番最後に都知事が電話していた『あなたのために…』のくだりのあなたとは一体誰だったんでしょうか?まさか第2作目への伏線なのでしょうか⁇

  7. コロ助 より:

    ご都合主義が凄かったです。
    関係者がほとんどなんらかの顔見知り。
    どこかの村の出来事かよかと。
    緊張感のない出演者みんな嫌いになりました。
    YouTuberの回はほとんど早送り。
    それでも何かに期待して全話観ました。
    最後、ガス人間は我に返ったんですかね?

  8. mw より:

    1話目で「昭和ドラマのような非現実的な警察組織の描写」や「一大事の最中でも恋愛を優先する展開」に強い違和感を覚え、それだけでも我慢できなかった自分としては、2話目を無理に視聴する前にこの記事を拝見できて、本当に時間を無駄にせず済みました。感謝しています。