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エルヴィスは優しくて悲しい男の物語!ネタバレ感想

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トム・ハンクスが悪役を演じ、オースティン・バトラーがセクシーなエルヴィスを好演した、美しくも悲しい男の物語。58点

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映画エルヴィスのあらすじ

エルヴィスは1935年1月8日、ミシシッピ州の最も貧しい地域で双子として生まれた。彼の双子の兄弟は出生時に亡くなってしまい、その代わりエルヴィスには二人分の力が宿ったと両親は信じた。

エルヴィスは幼少期を黒人地域で過ごしたこともあり黒人の音楽を聴いて育った。特にゴスペルやR&Bは彼のお気に入りだった。そこで黒人アーティストの動きや歌い方をみにつけていった。

そのせいもあってエルヴィスが世に出だしたとき、ラジオで彼の歌を聞いた人々は彼のことを黒人だとばかり思っていた。敏腕音楽プロデューサーのパーカーもその一人だった。

パーカーはエルヴィスが白人だと知ると衝撃を受け、彼を自分のマネージメント下に置くために独占契約を迫る。まもなくしてエルヴィスが地元の小さなサン・レコードからパーカー率いるRCAに移籍するとTV出演などを果たし、瞬く間に全米に彼の名前が知れ渡っていく。

爆発的な人気を獲得したエルヴィスだったが、それから彼は浮き沈みの激しいキャリアをたどることになる。

映画エルヴィスのキャスト

  • オースティン・バトラー
  • トム・ハンクス
  • ヘレン・トンプソン
  • リチャード・ロクスバーグ
  • オリヴィア・デヨング

映画エルヴィスの感想と評価

読者のジュゴンさんのリクエストです。ありがとうございます。

「華麗なるギャツビー」などで知られるバズ・ラーマン監督による、エルヴィス・プレスリーの成功と転落をつづった伝記映画。

エルヴィスのマネージャーだったトム・パーカー目線でエルヴィスの波乱万丈のキャリアを描いていくミュージカルドラマで、エルヴィスのことを知らない世代のためのハイライト長編動画といった作りになっています。

ボヘミアン・ラプソディ」や「ロケットマン」などここ数年ミュージシャンの人生を描く映画が何本も制作されていますが、その中でも本作は見れる映画の類には入ると思います。

ストーリー性や興奮度でいうと、いま一つなところもありますが、特にエルヴィスについてうっすらしか知らない人にとっては、人に教えたくなるような小ネタエピソードが満載になっていて、すでに知っている人は「え?そんなことも知らなかったの?」とマウントを取れるような楽しみもできるのでしょう。

貧しかったエルヴィスが黒人の地域で育ち、黒人の音楽を聴いて育ち、それが後に彼の音楽スタイルとなり、ロックンロールを世に広げるきっかけとなる、というのは興味深いです。人種差別国家アメリカの人気の音楽のルーツをたどると結局は黒人文化にたどりつくっていうのが皮肉でいいです。

白人たちが黒人の音楽を毛嫌いしていた時代にもエルヴィスは偏見を持たず純粋にいいものを取り入れてきたっていうのは優しくていい話ですね。ジャンル、時代、環境は違えど、どこかエミネムの成功と被るものがありますね。

また、エルヴィスの曲の多くがカバー曲だというのも僕は知りませんでした。「好きにならずにいられない」ですらほかに元ネタがあるんですね。

あの時代からカバー曲で大成功し、完全に自分のオリジナル曲のように世間に浸透させちゃってるのすごいですね。彼の腰の動きを見た女性たちが思わずキャーキャー悲鳴を上げてしまうっていう現象も笑えます。エルヴィスの歌声を聞くと完全にメスになっちゃうっていうね。音楽ってすごいよな。

もっと女性遍歴を取り上げてもらいたかったけど、映画の中ではあくまもでも愛妻家として描かれていて嘘っぽかったですね。ちゃんと夜のキング・オブ・ロックンロールの姿も見せないと。

ストーリー的には悪徳マネージャーのパーカーの存在が上手くヴィランとして機能していて、エルヴィスを好きなように操って金をがっぷり儲け、消耗品のようにこき使っていく姿が印象的でした。

パーカーに関しては賛否両論ありそうですね。エルヴィスもいい大人なんだから彼のやり方が気に入らなかったら首にしたらいいし、別の道を行けばいいのに結局は最後まで一緒に仕事をしたのはなんだかんだいって長く付き合ってきたから別れる踏ん切りがつかなかったんですかね。どこかDVの男と被害者の女みたいな関係ですね。飴と鞭を使い分けられて飼いならされちゃうっていう。

そして最後は健康を害し、ブクブクに太り、立っていられないぐらいのボロボロの身体で演奏するまでに至るって泣けてきます。そしてファンがそれを消費して喜んでるんだから、ショービジネスってすごい世界だよね。

どういうわけかミュージシャンの一生を描くとなると、必ず最後はバッドエンディングというか悲劇的に終わっていくのはどうしてなんですかね。こんなに悲しく描かなくてもいいような気がするんだけど。それは音楽家の宿命なんでしょうか。偉大なアーティストはなぜかみんな早死にしていくんですね。

若い時大成功したし、今も健康で老後を悠々自適に満喫してますよ的な人もいるんだろうけど、そういう人はそもそも映画にならないのかもしれません。

選曲もなかなかよかったですね。最後のライブコンサートのシーンでUnchained Melodyを持ってきたのもセンスありますね。

コメント

  1. シャインマスカット より:

    こちらにも失礼します。本作、私も観ました。やはり、アーティストは壮絶な人生を歩まれる方が多いですよね。

    オースティン・バトラーとトム・ハンクスなど、俳優の役作りは良かったですし、また、エルヴィスの音楽が、日本の音楽界にも大きな影響を与えたことに感銘を受けました。(ハウンド・ドッグなど。)

    「フォレスト・ガンプ」でのエルヴィスのモノマネや、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でのシャロン・テート事件など、俳優の過去作も思い出す内容でした。

    しかし、映画男さんが仰るように、エルヴィスとパーカーは、正に「飴と鞭」ですよね。「共依存」に堕ちていく過程は観てて辛かったです。そして本人がトランス状態になって発砲したり、何度も水をかけられて鎮静剤を打たれ続けたり、キツいシーンも多かったです。

    それでも、造りはしっかりしていた作品だったので、パンフレットが売り切れたのも納得です。