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シーフォーミーはドント・ブリーズのパクリ!ネタバレ感想

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完全オリジナルスリラーとはとても言えないけど、そこそこのエンタメ映画には仕上がっているカナダ映画。突っ込みながら見る作品です。50点

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シーフォーミーのあらすじ

ソフィーは視力を失ったことによって五輪出場の夢を失い自暴自棄になっていた。そんな中、ソフィーはお金を稼ぐために富裕層の家族の猫の世話をするバイトをしていた。しかし彼女がバイトで稼げる以上の大金を持っていることをソフィーの母親は不審に思っていた。

ある日、ソフィーはニューヨークの田舎の豪邸に住むデブラに雇われ、泊りがけで猫の世話をすることになる。ソフィーはデブラが旅行に出ていくと、家の中の様子を携帯で友人に見せながらワインセラーに入って高級ワインを盗むことにする。ソフィーは盗品をネットで売って稼いでいたのだった。

その晩、ソフィーは物音と共に目覚め、家の中に誰かがいることに気づく。どうやら泥棒が侵入したらしかった。ソフィーはシー・フォー・ミーと呼ばれる盲人用のアプリを使ってヘルパーと話しながらなんとか泥棒に気づかれないように家を出ようとするが、まもなくして彼らに見つかってしまう。

シーフォーミーのキャスト

  • スカイラー・ダベンポート
  • ジェシカ・パーカー・ケネディ
  • ローラ・バンダーボート
  • キム・コーツ

シーフォーミーの感想と評価

日系カナダ人のランドール・オキタ監督によるカナディアンシチュエーションスリラー。盲目の女の子が屋敷の中で泥棒に遭遇する、という設定の下、オンラインでヘルパーの助けを借りながら危機を切り抜けていく話です。

設定的には「ドント・ブリーズ」にかなり近いです。違いがあるとすれば主人公が少女であることと、盲目の彼女がアプリのサービスを使って携帯のカメラをかざすことによって第三者に「目」となってもらい、指示を聞きながら泥棒と戦う、という点です。

なので一見、斬新そうなシチュエーションではあるものの実際は既存のアイデアに少しアレンジを加えただけだとも言えますね。そのためどこかで見たことあるなあ、という印象は拭えないでしょう。

シー・フォー・ミーというアプリは視覚障害とボランティアをつなげるサービスで、困ったことがあったらボランティアでやってるヘルパーに無料で助けを求められるんだそうです。そもそもそんなアプリあるのかよって思ったら実際「Be my eyes」っていう類似サービスがありました。おそらくこのアプリから構想を得たんでしょう。

もう一つのポイントは、主人公がただの善人ではなく、あわよくば泥棒をしちゃう、ちょい悪な女の子という点でしょうか。

ソフィーは母親にも反抗的で、他人に対しても態度が大きく冷たい少女で、途中泥棒と協力しそうになったりもして、そのキャラクター設定には賛否両論がありそうです。

ただのいい子じゃないところは意表をついているようでいて同時にリアリティーを失う原因にもなっています。

このタイプの映画で被害者まで悪者にしてしまうと悪者VS善人の構図が保てなくなり、ヒロインを応援する目線で見れなくなってしまうリスクがありますよね。もしヒロインに対して、「あ、こいつは死んでも仕方ないわ」って視聴者に思わせちゃったら果たしてスリラーが成立するのかどうかも怪しいです。

なんでヒロインをあんなふうな中途半端に悪いキャラにしちゃったんですかね。それなら最後はバッドエンドでもよかったんじゃないかなあ。

それに富裕層が自分の大事なペットの世話をあえて盲目の人に頼むかっていうのも疑問ですよね。ほかに見つからなかったからとか言い訳してたけど、あんな広い家を素性の分からない子にいきなり任せるかなあ。

あとたまたま無料アプリで電話したヘルパーが泥棒たちのポジションを逐一カメラ越しに見ながらヒロインに伝え、適格な指示を送るという優秀ぶりもありえないですよね。その言い訳がもともと軍にいたからっていうお決まりのバックグラウンドなのも笑えます。軍人ならどんな状況でも対処できる的な発想、バカだよねえ。

もしその辺のリアリティーやら突っ込みどころを気にせず単純にヒロインのサバイバルぶりを見届けるだけなら、まあまあ楽しんで見れる映画かな、といったところです。最後のオチはご都合主義だし、普通に逮捕案件だし、なにをハッピーエンドみたいに描いちゃってんだよって言いたくなるけどね。

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