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ブラックボックス音声分析捜査はちょっと面白い!ネタバレ感想

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フランス発の「音」をテーマとしたサスペンス劇。娯楽性は高く、普通に楽しめます。59点

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ブラックボックス音声分析捜査のあらすじ

BEA(航空事故調査局)エージェントのマチューは天才的な聴覚の持ち主だった。あまりにも耳が良すぎて雑音がすべて頭に入って切れしまうことから大勢の人がいるところではノイズカットのイヤホンを使わないとならないほどだった。

そんなマチューは上司のポロックと意見の衝突をしたことからドバイ=パリ便のヨーロピアン航空墜落事故の調査から外されてしまう。スキルは誰よりもあるのに自分が大きな仕事から除外されるのは心外だった。

ところが責任者のポロックが突然姿を消し、ほかに代わりがいなかったことから急遽マチューを招集される。さっそく事故現場から回収されたブラックボックスの音声データを解析したマチューは、すぐにイスラム系のテロリストの仕業であることを「アラーは偉大なり」という男の叫び声から突き止める。さっそくそれを記者会見で発表すると世間は大騒ぎになった。

ところが犠牲者の1人である女性が留守番電話に残したメッセージを解析すると、ブラックボックスの音声データと異なる部分があることに気づき、マチューはデータが改ざんされているのではないかと疑うようになる。

ブラックボックス音声分析捜査のキャスト

  • ピエール・ニネ
  • ルー・ドゥ・ラージュ
  • アンドレ・デュソリエ
  • セバスチャン・プドルース
  • オリヴィエ・ラブルダン
  • マリーヌ・ヴァクト

ブラックボックス音声分析捜査の感想と評価

「パーフェクトマン完全犯罪」のヤン・ゴズラン監督による、飛行機事故をめぐるサスペンススリラー。細かいことを除けばスリリングでそこそこ楽しめる作品です。

会社名は変えてあるけど、これはボーイング社を暗に批判している映画なんだなあと僕は受け取りました。隠蔽する下りも不具合のあった自動操縦装置もボーイング737MAXの一連の事件をベースにしているのは明らかですね。

音声分析官を主人公としているのが斬新で天才的、あるいは病的に音に敏感な男という役柄が面白かったです。目がものすごくいい人がいる一方で耳がよすぎる人がいても不思議じゃないのであそこまでのレベルの人がいるかどうかは別としても現実的な枠組みの中の話じゃないでしょうか。サウンドエンジニアが見たらどう思うのかぜひ知りたいです。

音をもとに事件を解決していく、という発想がサスペンス劇としてはなかなか新しく主人公が音を頭の中で映像化させていく様子も興味深いですね。耳がいいっていうのと想像力があるっていうのをごっちゃにしている感もありますが、あの再現映像によって映画として成り立っているのは間違いないでしょう。

ただ、物語が進むにつれて起承転結をつけるために「そんなことできるのかよ」的な展開が増えていくのは気になるところです。

ブラックボックスが改ざんされたという前提で話が進むもののそもそも航空会社の意向でブラックボックスを改ざんすることなんて可能なのかどうかっていうところはひっかかりますね。いくら誰かに金を積んでも仕組み的にそれができちゃったらブラックボックスの意味ないじゃんってなりますけど。

サスペンスだけに容疑者が二転三転するのは仕方がないとしても音声分析の結果、結局事故の原因は当初考えられていたテロではなく、ハッキングだったという流れもなかなか受け入れがたい展開ではありました。あそこはテロでよかったんじゃないのかなあ。じゃあ、乗客リストにあったテロ容疑者の男はなんだったんだよって話だし。

また、ハッカーの責任なら責任で、ハッカーの背景を追求していくべきなのにいつの間にかシステムの情弱性を隠蔽をした航空会社を非難する話に切り替わるところはどうなんだろう。ハッカーはまるで悪くないみたいなノリでスルーされてるし、責任の一端は航空会社にあるとしても墜落させたのはハッカーなのにあいつは責められないのかよって思いました。

おそらくこの事故だと航空会社は罰金払って終わる案件ですよ。社長が刑事事件で訴えられることはないんじゃないかなあ。実際、ボーイングがそうだったから。

あと、ラストの車がハッキングされるくだりもあんなこと本当にできるのかよっていう話でした。車をハッキングすると遠隔で運転ができちゃうってどういう仕組みなんだろう。そんなことできたら人殺し放題じゃん。万が一ハンドルが制御不能になってもハンドブレーキは手動なんだからかけれるじゃんって思ったのは僕だけでしょうか。

 

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