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僕を育ててくれたテンダー・バーは平凡な自伝ドラマ!ネタバレ感想

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小説家の半生をできるだけリアリティーを保ちつつ美化して書くとこうなるという物語。見れなくはないけど平凡です。49点

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僕を育ててくれたテンダー・バーのあらすじ

JRは子供のころ家賃を払えなくなった母親に連れられ、祖父の家に引っ越すことになる。父親とは疎遠でほとんど記憶になかった。

祖父の家には祖父母だけでなく、いつも叔父や従弟たちがいて賑やかだった。JRにとってはそれが嬉しかった。

特にバーを経営する叔父のチャーリーは彼に良くしてくれた。男としての振る舞いを教えてくれただけでなく、文学の道に導いてくれたのが彼だった。JRは叔父の勧めでたくさんの本を読んだ。その結果いつか小説家になるんだと夢を抱いた。JRの母親はJRに弁護士になるように言ったが、JRの心は弁護士に向いていなかった。

しかしJRは母親の助言通り、名門イエール大学に進み、そこで美女のシドニーと出会う。たちまちJRは彼女に夢中になるが、シドニーはいつもJRを振り回すのだった。

僕を育ててくれたテンダー・バーのキャスト

  • ベン・アフレック
  • タイ・シェリダン
  • ダニエル・ラニエリ
  • ロン・リビングストン
  • リリー・レーブ
  • クリストファー・ロイド

僕を育ててくれたテンダー・バーの感想と評価

「 ミッドナイト・スカイ」、「ミケランジェロ・プロジェクト」などでお馴染みのジョージ・クルーニー監督による伝記ドラマ。J・R・モーリンガーの自伝を基にした実写映画です。

少年JRが叔父の影響を受けて本にはまり、小説家を志すまでを描いた青春物語で、優しい大人たちに囲まれて育った、ちょっとだけハートフルな話です。

基本的に優しい人ばかり登場するポジティブ映画で、物語の中で登場する悪い奴は二人。主人公JRのDVの父親と、彼が大学で知り会う美魔女のシドニーです。親父は酒飲みのラジオDJで息子のことには無関心。JRはそんな父親にある種のコンプレックスを抱え、ずっと言葉にできないモヤモヤを引きずります。

一方、シドニーはJRを弄び、良い感じになったらその度に他に相手がいるといって突き放すというのを繰り返す、かなりの悪女っぷりでした。

どっちが質が悪いかっていうと、男目線だとシドニーかなぁ。相手が自分に気があるのを知ったうえで、あのサバサバした態度は常習犯って感じがして恐ろしいですね。あれ、絶対ほかの男にも同じことやってるでしょ。JRが惚れちゃうのがバカなんだけど、いかんせん可愛いし、頭もいいし、魅力的だし、最後までやらせてくれるからそりゃ惚れちゃうよね。

結局のところ物語のメインはシドニーとのエピソードだったように感じます。そしてそれは解説策のない恋物語になっていて、そこまで展開もなかったです。

青春ドラマなんだからもっと同級生との友情のエピソードを膨らせてもよかったですね。アジア系の友達なんかほとんど登場せず終わっていったしね。

ざっくりまとめると惚れた女を見返すためにJRが奮闘し、自分が何者であるのか、何者になりたいのかをはっきりさせるストーリーだったんじゃないかと解釈しました。最後に父親と会って、関係性をはっきりさせたのもそのためでしょう。

まあ、見れる話ではあるけど、特別心を動かされるものはないですね。感動話とも違うし、がっつり恋愛するわけでもないし、叔父さんがちょっと優しいかなという程度です。

あと、気になったのはJRは成長して大人になっていくのに叔父さんやお母さんは老けて行かないのが不自然でした。子供のころはよくても大学生のJRにあの若いお母さんはありえないです。おじさんももっとハゲ散らかして、太ったおっさんにならないとね。ベン・アフレックが相変わらず不必要に格好つけてるんですよ。いまだに「グッド・ウィル・ハンティング」のノリなのね。なんならDV親父をベン・アフレックがやればいいのに。アル中なんだから。

タイトルの「テンダー・バー」は多くのシーンの舞台ではあるものの、邦題のようにあの場所が主人公を「育てた」とまでは感じなかったです行けばお酒を奢ってくれる気のいいおじちゃんたちがいるバー。素敵な憩いの場所ではあるんだけど、いかにも映画的で理想的で現実味のない場末のバーだったなあという印象を受けます。

そして極めつけは、叔父さんから車をプレゼントしてもらい、巣立っていくJR。自分の車を持ったら一人前というアメリカ式謎理論のもとに成り立つ自立物語でしたね。全体的にいかにもアメリカ自伝文学といった雰囲気をかもすので、その絶妙な嘘っぽさに耐えられるかどうかが鍵となるでしょう。僕はギリ耐えられたかな。

 

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