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クワイエット・プレイス破られた沈黙はひどい!感想とネタバレ

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絶対続編作ったらダメなタイプの映画なのにお金に目がくらんじゃった作品。中身は空っぽで、前回と同じ展開を場所を変えてやるだけの内容になっています。40点

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クワイエット・プレイス破られた沈黙のあらすじ

リー・アボットは息子マーカスの野球の試合観戦をしていた。すると突然、空から隕石のようなものが降ってくるのが見え、試合は中止となった。リー・アボットは娘のリーガンを連れて、イヴリン・アボットは息子たちを連れてそれぞれ家に帰ろうとしたが、途中どこからともなく現れたエイリアンに襲われ、絶体絶命の状況に陥る。

あの出来事があってから474日目、イヴリン・アボットはリーガン、マーカス、そして赤ん坊を抱えて街をさまよっていた。彼らは高周波のハウリングを利用してエイリアンの動きを止めることができるようになっていた。

彼らは家を捨て、線路沿いを歩き、工場の跡地のような場所へ迷い込んだ。するとそこでかつてリー・アボットの親友だったエメットと遭遇する。

クワイエット・プレイス破られた沈黙のキャスト

  • エミリー・ブラント
  • ミリセント・シモンズ
  • ノア・ジュープ
  • キリアン・マーフィー
  • ジャイモン・フンスー
  • ジョン・クラシンスキー
  • ディーン・ウッドワード

クワイエット・プレイス破られた沈黙の感想と評価

クワイエット・プレイス」のジョン・クラシンスキー監督によるエイリアンと戦う家族を描いたホラーシリーズ第二弾。前回の設定をそのままキープし、ストーリーをほんのちょっと引き延ばしただけの続編で、劇中に起こる出来事は一切何も変わっていない作品です。

まず、第一の問題点は前作がどんな話だったのか覚えていない、あるいはうっすら覚えている人にとっては、本作が一体どんな状況から話が続いているのか全く分からないことです。

冒頭でいきなり死んだはずのお父さんや息子がいきなり登場するので、あれ?ってなったし、それが前作よりも以前の出来事であることに気づくまでに時間がかかりました。だって3年も経ってたら普通そんなに覚えてないからね。

DAY 1でエイリアンが地球に上陸した瞬間を見せ、次の瞬間にはDAY 474まで一気に飛ぶのも分かりにくいです。前作ですら最後にどうなったのか分からないような余韻を残して終わったのに、その続きは見せず、すでに家を出た後の話になっていました。

その描き方もかなり雑でハイライトを3倍速にしたみたいな飛び飛びのシーンだけで説明されていてかなり不親切です。これを見る前に前作を一度見直したほうがいいかもしれませんね。

続編を作るなら今回は別の家族を主人公にするべきでした。アボット一家のその後にフォーカスしたのがそもそもの間違えで、前回からそうだったけど、音を立てたら即死の世界で赤ちゃんがいる時点で設定が崩壊してるんですよ。

それもあんなに静かな赤ちゃんいるかよっていうぐらい全然泣かないし、お母さんが胸あげてるふうでもないし、ミルクもないし、どうやって生存しているのかよく分からないです。酸素ボンベ付けてる前に栄養が行き渡ってないから。あの状況で赤ちゃんを死なせないところがまずストーリー的に甘ちゃんですよね。

前作は両親が子供たちを助けるシーンの連続だったのに対し、今回は子供たちが立派に成長し、自立していく姿をメインに描いています。

ただ、自立するというのと自分勝手に単独行動するというのをはき違えてしまっていて、娘がお母さんに内緒で勝手に出ていってしまい、それを追いかけるために近所のおじさんが探しに行き、お母さんはお母さんで一人で息子を置いて薬屋に行く、というそれぞれが連帯感のかけらもない行動をしているのが笑えました。誰一人言うこと聞かないっていうね。

終盤、島で悠々自適に暮らしている人々の様子もバカですねえ。あいつらどうやって一年以上あんな小さな島で食料やら燃料やらを確保できるんだよって。普通に電気やラジオとかも機能してたけど、インフラなんてとっくに崩壊してるはずだけどね。

そんでもって本作ではなにかしら話が完結してくれるのかと思いきや、何匹いるかも分からないエイリアンと戦って退治しては、また新しいエイリアンが出てくるの繰り返しで、最後も話の途中で終わってあっけなく物語は幕を閉じます。

上映時間は1時間30分ほどなんですが、ストーリー性の物足りなさから、え、これで終わり?って思いましたね。まだエミリー・ブラントの入浴シーンでもあれば目の保養になったんだけど、なにも見せ場がないからね。そのくせまた続編作ろうとしてるなあ、というのが分かって嫌な気持ちになりました。それならそうとちゃんと話を最後までまとめてから続編作れよって。

行き当たりばったりで思い付きのアイデアを前回から継ぎ足してるだけだから、なにも話が進んでいる感じがしなかったし、こんなんでいいなら永遠に続けられちゃうじゃん。映画一本に対してエイリアンを2,3匹殺すだけの話にすればいいんだから。ねえねえ見てみて、私たちの子供がこんなに成長しました、とか知らねえよって。

一発勝負のホラー映画なら音を立てたら殺されるというシチュエーションだけでも売れるし、ストーリーが薄くてもいいんですよ。でもシリーズものでこれはアウトでしょ。

コメント

  1. コンブト より:

    やっぱりそうでしたか。正直、予告を見た段階で「これは駄目だわ」と思いましたが…映画男さんの予測が的中してしまいましたね。実写化といい続編路線といい、ちょうど良い時点で止めておくという態度、もしくは勇気が大事ですね。
    あと、個人的におすすめしたい映画が二つあります。
    ・オール・ユー・ニード・イズ・キル
    (2014年公開)
    ・エクストリーム・ジョブ
    (2019年公開)
    です。オールの方はラスト含めツッコミ所も多い作品ですが、どちらも個人的にお気に入りの作品です。

    • 映画男 より:

      ほんとそうですね。儲け主義に走って続編を作ると、1作目の評価すら落としかねないことになりますからね。
      おすすめ作品ありがとうございます。機会があれば感想書きますね。

  2. アクション より:

    これ、監督の話が記事にあったので読んだのですがどうも家族の為に頑張る人とエイリアン来襲の1日目を描く以外に何にもやりたい事が無かったようなのでそりゃこうなるなとしか言いようがありませんでした。

  3. TM1974 より:

    映画男さん お疲れ様です、お邪魔します。

    1作目はDVDレンタル、今作は劇場で観ました。 
    作品の不出来もあるのですが、出てくる怪物って、ヴェノムの模倣なんですかねぇ……(;´Д`A “` また来ます。

    • 映画男 より:

      ヴェノムそっくりですよね。っていうかアメリカ人がエイリアンを描くとだいたいあんな感じになるのがもう飽き飽きです。

  4. きのこ食べ過ぎ より:

    前作の「美点」が消失して「欠点」だけが拡大した様な作品。
    格闘技で例えると、無心で放った大振りパンチがクリーンヒットしてダウン奪えたので、調子に乗って同じパンチ打ったらモロにカウンターくらったみたいな。
    前作では感情移入できた少女が、駄作化するとただのムカつく下膨れのガキにしか見えなくなる不思議な人間心理。
    エイリアンが何匹いるのか分からないので、だんだん家の中のゴキブリみたいに思えてきた。
    こんなんが、そこそこヒットして再続編作られるんだったら、日本の「鬼滅の刃」をあんま笑えんと思う。

  5. アオヤンマ より:

    見てないけど銃で死ぬやつが人間を圧倒するのは無理だね。
    音で集まるんじゃ罠で楽しく狩りができちまう。
    人間の怒りの反撃でホラーからバイオレンスモノにしたらよかったかもと思いました。