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あの夏のルカはヴェスパごり押し映画!感想とネタバレ

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スポンサーのことしか考えていない人が作った、なんのこっちゃよく分からない話。絵が綺麗なだけのただの駄作です。23点

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あの夏のルカのあらすじ

ルカ・パグロは海に住むシーモンスターの少年。彼は好奇心旺盛で地上の世界のことに漠然と興味を抱いていた。しかし両親からは地上は危険だから絶対に行ってはいけないと止められていた。

ある日、ルカは同じ年ごろのシーモンスターのアルベルトと出会う。アルベルトについていくと、彼はあっさり地上に上がっていってしまう。地上にあがり、体が乾くとルカの体はみるみるうちに人間の体になった。

ルカはアルベルトの隠れ家に招待され、そこで格好いいスクーター、ヴェスパのポスターを目にする。それがあれば自由に地上を走り回れると思い、二人はがれきからヴェスパを自作することにする。

あの夏のルカのキャスト

  • ジェイコブ・トレンブレイ
  • ジャック・ディラン・グレイザー
  • エマ・バーマン
  • マルコ・バリチェッリ
  • サヴェリオ・ライモンド

あの夏のルカの感想と評価

「月と少年」のエンリコ・カサローザ監督による、イタリアの田舎町を舞台にしたディズニーピクサーのアドベンチャー。登場人物たちが一体何がしたいのかよく分からない薄々ストーリーです。

ソウルフル・ワールド」といい、これといいピクサーは明らかに最近作品の質が落ちましたね。セクハラおやじジョン・ラセターが抜けたのが大きかったんですかね。

主人公のルカはシーモンスターと呼ばれる魚で、体が乾くと人間に、水に濡れるとまた魚に戻る設定になっています。じゃあシーモンスターが人間になったとき素っ裸のままなのかというと、そうならないためにシーモンスターに海の中で最初から服を着させていました。

この時点で大分設定に無理があって苦しいんですよね。ルカはまだ海藻のような服だからまだしもアルベルトなんて最初からタンクトップ着てるからね。

ルカもルカで地上にあがると、どこから手に入れたのかシャツとズボンを着たりしてすっかり普通の人間になります。それなのに足だけは終始裸足のままっていうね。

次に違和感を覚えたのは人間界のことを全く知らないはずのルカがポスターにアルファベットで書いてあるキャッチコピーを読みくだりですね。そもそもお前、読み書きできるのかよっていう話だし、スクーターを見てカッコいいっていう感覚がシーモンスターじゃないもん。

自分の体一つで時速十キロの速さで泳げる奴らがなんでスクーターに憧れるんだよって。ヴェスパ押しがあまりにもひどいので、ヴェスパの公式サイトに入ったら、そこに答えがありました。

なんのこっちゃない、スポンサーなんですね。

ヴェスパ、ヴェスパうるさいのは物語の中商品を宣伝しているからで、突拍子もなくヴェスパが出てきて、ヴェスパをゲットするためにルカがレースに出場するっていうのも全部プロモーションのためなのです。

つまるところストーリーありきで作った映画ではなく、ヴェスパありきでストーリーを作った映画であることは明らかです。タイトルも「あの夏のヴェスパ」でいいんじゃないの?

だからいちいちストーリーに一貫性や辻褄や自然な展開がないんですよ。なんでいきなりそうなるんだよっていうことばかりで、地上を知りたい、別の世界に飛び出したいだけだったルカの目的がコロコロ変わるんですよ。

地上に行きたい>ヴェスパに乗りたい>ヴェスパを買いたいっていうところから突然最後は、学校に行きたい、ってなるからね。いつから勉強熱心になったんだよ。

ルカが出場するレースのルールも意味不明でした。トライアスロンみたいに泳いで、自転車で走ってっいうのはまだよくても、なぜかその中にスパゲティの早食いが入ってるんですよ。絶対ダメだろ、そんなレース。

そんでもってあれだけヴェスパが欲しいって言ってた奴らが最後はあっさりヴェスパを売って、そのお金で学校に行けみたいな話になるのが笑えます。あのおんぼろヴェスパを売ったお金で、学費と生活費を何年分払えるんだよって。もういい加減にしてもらいたいです。

結局のところただラストにルカとアルベルトの別れのシーンを入れたかっただけなんでしょうね。それで泣く奴もいるんでしょう。

また、シーモンスターというマイノリティを使って現実社会の差別や偏見といった社会問題を取り上げてますふうのアプローチも嫌です。なんで海の方が広くて冒険しがいがあるのにシーモンスターがわざわざ地上なんかに行きたがるんだよって。

なにより多様性を謳うなら価値観も多様化させなきゃいけないはずなのにシーモンスターがみんな俗物なのがさすがですね。

コメント

  1. イルーナ より:

    映画男様初めまして。
    個人的には期待値が爆上がりしていたのを超えてくれたので大好きな作品ですが、こういう視点の感想も面白いですね。

    この映画よく終盤の展開が安直だと批判されますが、その手前の「嫉妬が引き金で人間関係が崩壊」という展開は非常によくできていたんですよね。この部分の完成度が高い分、安直な解決の仕方に白けたという人も多そうです。
    事前情報では「差別と偏見」「素性を隠して生きざるを得ないマイノリティ問題」がメインテーマっぽい感じだったのもあって余計に。
    一番の難題を、人間関係を修復するついで感覚で解決してるんですよね…
    そもそもこのトライアスロン自体、年齢制限をオーバーしている奴の参加を認めている時点でルールが破綻しているのですが。