ベルリン・アレクサンダープラッツはちょいエロドイツ映画!感想

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なんとなくカッコよさげで、面白そうだけど、冷静に見るとアホばっかりが出てくる犯罪ストーリーです。辻褄やリアリティーはほとんどありません。47点

ベルリン・アレクサンダープラッツはU-NEXTで5月20日より配信されます

ベルリン・アレクサンダープラッツのあらすじ

映画『ベルリン・アレクサンダープラッツ』本予告【5/20(木)よりオンライン上映】

アフリカからの難民であるフランシスは海を渡って不法入国しようとした際、最愛の恋人を亡くし、自分だけ生き残ったことに強い自責の念を抱いていた。フランシスは幸運にも自分だけ死ななかったことからこれを第二の人生だと捉え、必ず善人になると誓った。

ところがいざドイツで生活を送り始めると、現実は理想とはほど遠かった。不法移民の身である彼はろくな仕事にありつけず、危険な工事現場の仕事をするのがやっとだった。そこでも日々奴隷のような扱いを受けていた。

そんなある日、彼のもとへ、狂人染みた男ラインホルトが近づいて来る。ラインホルトは言葉巧みに不法移民たちに仕事をくれてやると誘った。それは麻薬の売買の仕事だった。

フランシスは犯罪に手を染めまいと誓っていたため最初は興味がないと断ったが、ラインホルトに妙な愛着を覚えていく。やがて仕事をクビになったことがきっかけでフランシスはラインホルトのアパートに転がり込むことになる。そしてそれが彼を犯罪の道へと導いていくのだった。

ベルリン・アレクサンダープラッツのキャスト

  • イェラ・ハーゼ
  • アルブレヒト・シュッヘアル
  • ブレヒト・シュッヘ
  • アナベル・マンデン
  • ヨアヒム・クロル

ベルリン・アレクサンダープラッツの感想と評価

ブルハン・クルバニに監督による、現代ドイツ文学の傑作として知られている小説『ベルリン・アレクサンダー広場』を基にした犯罪移民ドラマ。

アフリカからの難民が真面目に生きようと誓いつつも生活苦から仕方なく犯罪に手を染め、やがてどっぷり裏社会に染まっていく様子を描いた、エンタメと芸術路線の中間を行くドイツ映画。

アフリカ人の若者目線でドイツ社会で難民として生きていくことの理想と現実をエキサイティングに、そしてちょっとエロティックに描いたストーリーです。

3時間を超える長尺映画で、全5部構成になっていて、映画館に見に行ったらほぼほぼ一日潰れると考えたほうがいいでしょう。

そしてこの映画にはその価値があるのか、といったら難しいところですね。つまらなくはないんですよ。映像や音楽はそれなりに格好良く、さらにほどよくセックスシーンやアクションシーンを織り交ぜているのでそんなに退屈はしないです。

ただ、ストーリーはそれほど優れているわけではなく、リアリティーに欠けるし、最後はファンタジーのように終わっていきます。

これで2時間以内で終わるんだったら、テンポの良い、ちょっとエッチな娯楽映画として上出来だっただろうけど、3時間はさすがに長いですね。

全体的に主人公のフランシスに花を持たせすぎのような印象を受けます。貧しくて乱暴で、大したとりえもない不法移民の青年なのに、なぜかみんなが彼に惹かれていく設定になっていて、村上春樹の小説のように知り合う女全員とセックスしちゃっては触る者皆惚れさせちゃうんですよ。

ドイツ人女性って不法移民の男にあんなに優しいの?という疑問がずっと付きまとうのと、女だけではなく、男までもフランシスに異常な愛着を見せるのが意味不明でした。

一見、主人公のフランシスが周囲の悪い大人たちから振り回されるようでいて、実はフランシス本人が男女をこれでもかというほど振り回していく話ですよね。

特にフランシスと彼を犯罪の世界に導いたラインホルトの関係性がいまいち理解に苦しみます。お互い何をどう気に入ってブラザーみたいな間柄になっているのか分からないんですよ。

サイコパスのラインホルトも気持ち悪いし、かといってラインホルトからしたらフランシスといるメリットもそれほどないように思えました。腐れ縁を描こうにも、腐り過ぎていて、あれでどうやって関係性が成り立つのか不思議ですね。

フランシスは持ち前の度胸からラインホルトとドラッグディーラーを始めても成功してしまいます。まもなくしてその辺の不良アフリカ人たちを取り仕切るぐらい出世し、羽振りの良い生活を送るようになります。

そこから大きな事故に遭って転落するかと思いきや手当てをしてもらった相手が娼婦の美女で、彼女もまたフランシスに家を提供するだけでなく、体や心まで許し、やがて恋人関係になっていきます。

あいつ、間違いなく難民で一番持てる男でしょ。ミスター難民とかの称号もらえるんじゃないかな。難民ってそんなに現地の女をブイブイ言わせることできる立場だっけか?

娼婦が登場してぐらいからストーリーの崩壊具合が著しくなりますね。彼女とラインホルトがフランシスを奪い合うくだりもバカバカしいし、なんでみんながフランシスにあんなに執着しているのか納得させるだけの材料がありません。

そしてラストはかなり雑に終わっていきます。殺人事件の扱い方も雑だし、フランシスが強制送還もされずにまた自由の身になるのも無理があるし、なんていってもサプライズの女の子の存在はありえないですよね。どうやってあの状況を生き延びたんだよって。

結局のところナイトクラブのセクシーオーナー、エヴァが一番いい女だったってことでよろしいんでしょうか。面倒は見てくれるは、セックスはさせてくれるは、命は助けてくれるは、出所したらすぐ迎えに来てくれるはって、あんなに尽くす人いる? 最初からエヴァにしておけよ。

ベルリン・アレクサンダープラッツはU-NEXTで5月20日より配信されます

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