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ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイアは差別スパイ映画!感想

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今のアメリカの現状につながっている闇歴史を紐解く、政治と差別と暴力と悲劇を描いた映画。ちょっと長いけど、俳優たちの質の高い演技のおかげで見れます。59点

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ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイアのあらすじ

1960年代、17歳のウィリアム・オニールはFBI捜査官になりすまして自動車泥棒をしていた。ところがある晩、警察に捕まってしまい、刑務所送りになるところだった。

しかしFBI捜査官のロイ・ミッチェルにブラックパンサーの内部に潜入し、情報を提供してくれたら刑を見逃してやると言われる。

刑務所に行くのが嫌だったウィリアム・オニールはその条件を飲み、ブラックパンサー党イリノイ州支部に潜り込むことに。イリノイ州支部にはカリスマ的リーダー、フレッド・ハンプトンがいた。

やがてウィリアム・オニールは持ち前の勇気と巧みな話術でフレッド・ハンプトンから信頼を勝ち取り、支部のセキュリティリーダーに任命される。

ウィリアム・オニールには政治信念などなかったが、フレッド・ハンプトンの近くで時間を過ごすうちに警察が危険視ししているブラックパンサーがは果たして本当に悪なのか分からなくなっていく。

ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイアのキャスト

  • ダニエル・カルーヤ
  • キース・スタンフィールド
  • ジェシー・プレモンス
  • ドミニク・フィッシュバック
  • アシュトン・サンダース
  • フーヴァー:マーティン・シーン
  • ダレル・ブリット=ギブソン

ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイアの感想と評価

シャカ・キング監督によるブラックパンサー党のリーダーの一人フレッド・ハンプトンの人生と、ブラックパンサー党にスパイとして送り込まれたウィリアム・オニールの半生を描いた実話ベースの物語。2021年アカデミー賞助演男優賞(ダニエル・カルーヤ)受賞作品です。

人種差別映画とスパイ映画をミックスした話で、「ブラック・クランズマン」からユーモアとブラックジョークを省いたような映画です。それなりに見ごたえはあるし、アメリカの闇の歴史を知るにはいいでしょう。贅沢を言えば「デトロイト」のような緊張感と残忍性が加わっていたらもっとよくなっていたでしょうが。

ストーリーは、黒人差別がまかりとおっていた時代にFBIと黒人解放闘争を展開していた武闘派政党ブラックパンサーとの争いを主人公ウィリアム・オニールの目線で描いていきます。

ウィリアム・オニールはFBIの口車に乗せられてスパイにさせられてしまい、ブラックパンサーの内部に潜入していくんですが、当時彼はまだ17歳だったそうです。いくらなんでも国の機関が未成年をスパイにするってありえないですよね。

FBIはウィリアム・オニールを最初からただの道具として扱っておらず、それは彼が黒人だったということとも決して無縁ではないでしょう。

これでウィリアム・オニールがただのポンコツで、全くの役立たずだったらまだよかったんだけど、ブラックパンサー党の中でも巧な話術で出世してしまったのが逆に不幸でしたね。

FBIがターゲットにしていたのは、ブラックパンサー党のリーダーの一人、フレッド・ハンプトンです。カリスマ性を持ち、多くの若者たちに影響を与えていた彼をFBIは恐れ、マークしていました。

やがてフレッド・ハンプトンはアイスクリームを盗んだ容疑で逮捕され、それだけで複数年の実刑を受け、刑務所に送られてしまう、という事件が起きます。それによってブラックパンサー党の結束は弱まるどころか、逆に勢いを増していきます。

ウィリアム・オニールはフレッド・ハンプトン不在の中、セキュリティーリーダーに昇格するなど出生していきますが、その間にも警察との銃撃戦に出くわしたり、何度も命の危険にさらされます。

そしてスパイを辞めようとしますが、FBIは奴らにスパイであることがバレだらお前の命はどうなるかな、などとウィリアム・オニールを脅し、スパイ活動を強制的に続けさせます。

やがてFBIは後に引けなくなったウィリアム・オニールにフレッド・ハンプトンの飲み物に薬を混入させるよう命令する、というのがストーリーの流れです。

本当、この時代の警察って、黒人のことを殺しまくってるんですね。最近の警察による黒人殺しが甘っちょろく見えるぐらい、当時はもうやりたい放題やってますね。

国全体が人種差別に溢れ、無法地帯と化したら、そりゃあ武装して身を守ろうってなりますよね。そんな中でブラックパンサー党のような武闘派集団が生まれたのも無理はないですね。

この映画の中で描かれていることがどれまで本当なのかは定かではないです。ウィリアム・オニールがフレッド・ハンプトンに実際、薬を盛ったのかどうかも謎に包まれています。彼自身は否定しているみたいですね。

同事件が闇が深いのはFBIがJ・エドガー・フーヴァー長官の命令を受けて、虐殺を行っただけでなく、スパイとして協力したウィリアム・オニールも後年、車に轢かれて死んでいるんですよね。それも自殺ということにされているっていうね。

ウィリアム・オニールの場合、黒人を裏切ったという自責の念をずっと抱えて生きていたそうです。黒人解放運動の象徴である人物の一人が自分のせいで死んでしまったのなら当然でしょう。ただし、そんな彼を裏で操っていたのは白人たちに違いないし、ウィリアム・オニールのことも責められないですよね。それにしてもFBIのやり方は汚いなぁ。

アカデミー賞にノミネートされているキース・スタンフィールドとダニエル・カルーヤのパフォーマンスも素晴らしいの一言です。

ただ、理解できないのは、なぜか主演のキース・スタンフィールドまで助演男優賞の枠に入れられているんですよね。同じ映画から二人が助演男優賞にノミネートされるってなんだろうね。この映画には主演がいないっていうのがアカデミー賞の判断らしいんだけど、どう見てもキース・スタンフィールドが主演だよね。

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