ブラック・クランズマンは人種差別とトランプ批判の融合!【感想】

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潜入捜査を経てKKKの実態を暴いた衝撃の実話。特別完成度が高いわけではないけど、そこそこ楽しめると思います。55点(100点満点)

ブラック・クランズマンのあらすじ

映画『ブラック・クランズマン』特報

1970年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人刑事として採用される。

署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、情報部に配属されると、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体KKK<クー・クラックス・クラン>のメンバー募集に電話をかけた。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。騒然とする所内の一同が思うことはひとつ。

KKKに黒人がどうやって会うんだ?

そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)に白羽の矢が立つ。電話はロン、KKKとの直接対面はフリップが担当し、二人で一人の人物を演じることに。任務は過激派団体KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのか―!?

公式サイトより

ブラック・クランズマンの主なキャスト

  • ジョン・デヴィッド・ワシントン
  • アダム・ドライバー
  • ローラ・ハリアー
  • トファー・グレイス
  • コーリー・ホーキンズ
  • ヤスペル・ペーコネン
  • ポール・ウォルター・ハウザー
  • ライアン・エッゴールド

ブラック・クランズマンの感想と評価

オールド・ボーイ」、「セントアンナの奇跡」などで知られるスパイク・リー監督による同名ノンフィクションの実写化。

黒人の警官が人種差別団体として悪名高いKKKの本部に潜入捜査を仕掛けるブラックコメディーと差別ドラマをミックスさせていて、そこにさらにトランプ政権に対する批判と皮肉を込めた内容になっています。

クランズマンとはKKKのメンバーを指す言葉ですが、白人至上主義のKKKなのに「ブラック(黒人の)クランズマン」というタイトルにしているところがキャッチーですよね。それも原題では「BlacKkKlansman」とkを一つ足してKKKとしているんですね。

物語は、黒人の新人刑事が自ら白人になりすましてKKKとコンタクトを取り、彼自身は関係者と電話で会話をし、白人刑事を自分の替え玉として現場へ行かす、という潜入捜査の様子を描いていきます。

いざ内部に入り込むとKKKのメンバーは想像通りやばい奴らばかりで、大量の武器を所有し、黒人を攻撃しようと企んでいることを突き止めます。

そんな中、KKKのリーダーが街へやってくることが決まり、あろうことか黒人刑事が警護にあたることになる、というのがストーリーの流れです。

そんなバカなという話なので、いかにもスパイク・リーによるコメディタッチの黒人ドラマだなあと思ったんですが、実際にあった話だと知ってびっくりしました。この人がロン・ストールワース本人です。

How The Real-Life Detective From 'BlacKkKlansman' Infiltrated The KKK

特にロン・ストールワース本人がKKKのメンバーと電話で話していたという下りが嘘臭くて、普通なら声で分かるだろっと思ってはリアリティーを感じられなかったんです。しかし本人いわく本当に電話してたみたいですね。

べつにわざわざ彼が電話しなくてもよさそうですけどね。 替え玉になった白人刑事に電話させればいいのに。

黒人刑事が白人至上主義のKKKに入り込むというのはテーマとしては最高だけど、多少話題性を重視している印象も受けました。

だって実際のところ潜入して命のリスクを背負っているのはロン・ストールワースじゃなくて、白人刑事のフリップ・ジマーマンだからね。登場シーンもフリップ・ジマーマンのほうが多いんじゃないかな?って思ったし。

いずれにしろハラハラする場面があったり、ダレる場面があったり、全体的にはそこそこ楽しめるかな、という出来でした。

一方で音楽の選曲は良かったです。特にToo late to turn back nowのダンスシーンは楽しそうでいいですね。

Cornelius Brothers and Sister Rose – Too Late To Turn Back Now

あと、 パトリス役のローラ・ハリアーは、アフロヘアが似合ってて可愛かったですね。顔も美形だし、魅力あるなぁ。

「アメリカファースト」や「Make America great again.(アメリカを再び偉大な国にしよう)」などちょくちょく「トランプのセリフを混ぜながら皮肉りつつ、最後に最近起きた差別による暴動などの映像を流して政治批判につなげるのもアメリカらしいといえばらしいですね。

華氏119」よりむしろこっちのほうが上手くトランプを批判できてたような気がします。政権を支持するにしろ、批判するにしろ自分の意見や立場を声を大にして伝えるのも表現の自由だし、それが認められている点においては日本よりは成熟してますよね。

日本なんて芸能人がちょっと政治的なツイートしただけでスポンサーが降りるとか、中立な立場になるべきだとか大騒ぎになるぐらいだから、こんな映画絶対作れないでしょ?

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