監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影は元社員の愚痴!感想

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デジタル社会の影ばかりを取り上げている、大手ウェブサービスの問題点を浮き彫りにする映画。前半は面白いけど、後半つまらなくなります。49点

監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影のあらすじ

The Social Dilemma | Official Trailer | Netflix

フェースブック、インスタグラム、ツイッター、グーグルなど、今ではすっかり人々の生活の一部になったウェブサービス。

そういったサービスのおかげで、長年会っていなかった友人と連絡がついたり、疎遠だった家族が再会したり、といった素敵な出来事が起こっている。

その一方でより多くのエンゲージメントを獲得しようとする仕組みのせいで、日々多くのユーザーの時間を奪い、人々は気づかぬうちにスマホ中毒になっていく。

自分では大して使っていないつもりでも、実際は毎日何時間もスマホ画面を眺めている若者は少なくない。

そんな状況に元グーグルの社員トリスタン・ハリスは警鐘を鳴らす。そして大企業のサービスがいかにユーザーの行動に影響を与えているかを解説する。

監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影のキャスト

  • トリスタン・ハリス
  • エイザ・ラスキン
  • ジャスティン・ローゼンスタイン
  • ショシャナ・ズボフ
  • ジャロン・ラニアー

監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影の感想と評価

ジェフ・オーロウスキー監督による、今や生活に欠かせなくなったサービスが人々に与えている悪影響を主にピックアップしたドキュメンタリー。

SNSやグーグルといったサービスが人々の心と行動をいかに支配しているかを、元社員たちが赤裸々に語っていく告発映画で、終始出演者たちはごもっともなことを喋っているのに対し、代替案は全く提示していないのがいまひとつでした。

告発者の中でも中心的存在なのが元グーグルの製品哲学担当者トリスタン・ハリスです。彼はデジタルテクノロジーがいかに人々を操り、中毒に陥れ、自己評価を低くし、時間を奪い、コミュニケーション能力を低下させ、人々の生活習慣を悪い意味で変えていっているかを熱弁します。

そして実際にどのような仕組みで、人々がさもネット上の行動を自分で決定しているかのようでいて、実はサービス側に操られているかを説明します。その内容はなかなかわかりやすくて興味深いし、間違ったことは言っていないでしょう。

How better tech could protect us from distraction | Tristan Harris

例えばユーチューブを見るにしても、自分で動画を選んでいるようで、実際はおすすめや関連動画として表示されるものの中から選ぶことが多いんじゃないでしょうか。

おすすめや関連動画はユーザーの過去の履歴や行動に基づいて、当然興味があるものが提案されるため、監視されているとも、操られているとも言えなくもないですよね。

しかし関連動画を見続けているうちに、また次の動画、そしてまた次といった具合にあっという間に時間が過ぎてしまい、気が付いたときは夜中だったなんていうことも少なくないはずです。

そういう中毒性を問題提起しているのがこの映画で、ネットに依存していくことも麻薬に依存するみたいなものなんだそうです。

また、SNSの登場によって、若者の自殺率が増加したことについても触れています。それは最近の日本の芸能界の自殺の事例を見ても明らかじゃないでしょうか。

SNSはいい使い方ももちろんできるけど、逆に悪いことも起きる諸刃の剣で、テクノロジーが人々の生活を改善していく一方で、どれほどの悪影響をもたらしているかを考えさせられます。

しかしながら一本の映画として、この内容で90分間視聴者の集中力を切らさないだけの面白味があるかというとなかったですね。

問題だけを並べるのはいいけど、じゃあどうしたらいいのっていう感じで、その答えはなんら提示していなかったからです。

きっと大半の視聴者は、SNSって怖いねえ、大手企業のサービスってえげつないねえ、とか思いながらも、また何事もなかったかのように別の動画を見たり、SNSをチェックするでしょう。

つまりもうすっかり社会にデジタルテクノロジーが浸透してしまった現状は変えられないでしょうね。スマホが誕生したときからスマホ依存はもはや避けられなかったんでしょう。完全に人々の行動が変わりましたもんね。

果たしてそれは中毒なのか、それとも近代社会のスタンダードなのかは難しいところですね。

特に子育てしている親たちはこれから子供たちにそういったテクノロジーとどう向き合えばいいのかを教えていかないといかないわけで、またそこにはなんら指標がないため、大変ですよね。

最近は子供にユーチューブは見せないっていう親も結構いるし、ユーチューブの幹部ですら自分の子供にはユーチューブの視聴を制限するっていうぐらいだから、それが正しいんでしょうか。

そういえば僕が子供のころはファミコン全盛期だったので、親からはファミコンは1日30分しかやっちゃだめって制限させられていました。それ以上やるとバカになるって。なんか今のユーチューブの制限の話と似た現象ですよね。それで効果あるのかなぁ。うーん、難しいねぇ。

一番の皮肉は、この映画すらネットフリックスの映画ランキング上位に出てきたりして、やはり多くのユーザーはサービス側のユーザーエンゲージメントを上げるためのアルゴリズムによっておすすめされて視聴することになる点じゃないでしょうか。

もうみんな操られてるんだね。それをどう捉えるかだけの話なのかもしれません。べつにいいじゃんって思えばそれまでだし、許せん、私のことを操るなんてって思ったら、自分を律すればいいじゃないでしょうか。

それができないから中毒なんだろっていう声もありそうだけど、散々高い給料をもらっていた元社員たちが、全てを会社のせいにして陰謀論っぽく語るもどうかねえ。ただの愚痴にしか聞こえなくもないよね。

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