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ドラマ「メタノール」は衝撃の実話なのに面白くない!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

なにひとつ捻りのない実録ドラマシリーズ。二話で終わるのでなんとか最後まで見れますが、いまいち面白くないです。39点

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ドラマ「メタノール」のあらすじ

2012年チェコ。ルダはトムが仕切る酒の密造で生計を立てていたが、最近売り上げが落ちていた。デゥビナ家が密造酒の販売を牛耳っていて、彼らの値段には太刀打ちできなかったからだ。ルダは突然トムから首を宣告された。売れなきゃ仕方がないと言われた。

そんなある日、ルダは車で道路を走っている際、パンクして路肩に停めているトラックを見かける。修理を手伝ったとき、トラックの荷台に密造酒があるのを見つける。運転手はホフマンと名乗った。

ルダはトラックのボディに書かれていた電話番号に後日電話し、ホフマンに自分の密造酒を裁いて欲しいと提案する。

ルダにはある考えがあった。エタノールを薄めればコストを下げた密造酒が作れる。しかし水で薄めればアルコール度数が落ちてしまう。そこで純粋なエタノールにメタノールを混ぜれば、毒が体内に回ることを阻止する、といった情報をネットで拾い、それを基に酒を製造することをトムに提案する。

嫌だったら、材料だけを自分に売ってくれ、あとは俺が調合して売るからといって、ルダはトムを説得した。

運び屋のホフマンもルダの話に飛びついた。安い酒を売れるとあれば、客が飛びついて買うからだ。こうしてルダ、トム、ホフマンは国中で何千kgもの密造酒を売りさばくのだった。

しかしそれを飲んだ客たちが次々と体調を崩し、事態は一転する。

ドラマ「メタノール」のキャスト

  • Lukás Vaculík
  • David Máj
  • Tomás Bambusek

ドラマ「メタノール」の感想と評価

読者のブルージャスミンさんのリクエストです。

チェコで実際に起こったメタノール入り密造酒事件を基にした犯罪ドラマ。ネットの情報をもとに男が酒を密造し、販売したら売れに売れ、大金が入ってきたかと思ったら飲んだ人々が次々と命を落としていく悲劇です。

エピソード1と2に分かれていて、前半はお調子者の主人公、ルダがエタノールにメタノールを混ぜて売ることを思いつき、格安で酒を売るアイデアをひらめき、それを実行に移して人々が病に倒れていく様子を、後半は警察が動き出し、酒の密造組織を一斉検挙し、裁判にかけるまでを描いていきます。

見れないシリーズじゃないけど、2つのエピソードに分ける必要性がなく、一本の映画にしたほうが良かったですね。

前半で酒の密造に関わったメンバーが全員分かるのに、後半ではそいつらをさも刑事たちが謎解きをしていくかのようなノリで逮捕していく構成はかなり無駄です。だってこっちは誰が犯人で、どうやって酒が作られ、販売されたのか全部知ってるんだもん。

真犯人がいたり、黒幕がいたり、あるいは裏切りがあったり、組織同士の抗争があるのかと期待していたら、なにもなく本当にただ、バカな男が重罪を犯す>捕まる>裁判にかけられる、という流れを見せてるだけでしたね。

それにしてもチェコでは2012年まで密造酒を飲むのが当たり前だったなんて、ひどい話ですね。密造酒で人が死ぬっていう話は世界各国でよく聞くのに、チェコ人はそんなことお構いなしだったんですかね。

いわば食の安全が守られていない国のお話で、内容はかなりショッキングです。自分の身にも十分起こりうる出来事でしょう。でもなぜか恐怖が伝わってこないんだよなあ。

これどうなんだろう。もちろん一番悪いのはろくな知識もなく酒を違法に製造して売りさばいた奴らでしょう。しかしそれを店やバーで普通に販売しちゃってる奴らも悪いし、もっと言ったら、黙認していた警察や政府にも問題がありますよね。

また、知らずに飲んでいた消費者はただただ気の毒だけど、密造酒と知りながら習慣的に飲んでいた人たちは自業自得だ、という見方もできますよね。安いドラッグを買って、やってみたら死んでしまったみたいな話と似ていると思うんですよ。

だからこの事件に関してはメタノール事件のだいぶ前から国が食の安全を無視していた背景があって、起こるべくして起こった事件といえそうですね。

そういえばキューバに行ったとき、現地の男が金がないから薬用アルコールとコーラ混ぜて飲んでるって話してたけど、そういうレベルの人たちの話だよね。

終始一貫してそりゃあそうなるだろストーリーなので、あまり興奮や恐怖がなく、ただただひどい国だな、という感想を持ちました。

音楽で危機感を演出しようとしたり、テンポ良く、警察が犯罪者たちを逮捕していく様子をつづっているにも関わらず、終始刑事たちがアホに見えるんですよね。

重要人物を逮捕しても、ぬるい取り調べしかしないし、刑事たちも刑事たちで事の重要性に気づいてるのかどうか疑問でした。

犯罪劇なのにバイオレンスがないのも物足りないです。あれだけ死人が出て、大金が動いていたら暴力は避けられなさそうなのにね。

かといって頭脳犯罪の枠にも到底収まらないし、早い話が中途半端な刑事ドラマでした。エンタメ性、ドラマ性に欠け、本当にただ事件をなぞるだけじゃあね。これ見て、事件の恐ろしさを実感できるのってチェコ人か、大酒飲みでなんでもかんでも出された物を口にしちゃう人でしょうね。

コメント

  1. ブルージャスミン より:

    エタノール自体飲むようなアルコールではないと思うのですが、なんかもうめちゃくちゃですよね。売ってる本人たちはワインとか飲んでるし。最近日本でもストロングゼロってチューハイのアルコールがやばいと言われるようになりましたが、安い酒ってもう飲まない方がいいなって思わされました。

  2. さか より:

    アホな感想だな。
    実話を元にしてるのにドラマ性もクソもないでしょ。

  3. より:

    ネタバレ注意

     2部、異なった構成ですが十分満足できる作品だと思いました。
     推理モノとしてみたらオチはわかってはいるものの(というか史実に基づいているんだからもともと想像つくが)、どうすれば事件解決に繋がるか奮闘する様子が面白いと思いました。こっちは犯人も手口もわかっているのにのらりくらりと主張を変える犯人や手がかりを隠されるところがもどかしくもおもしろかったです。
     犯人のきっかけがネットの誤った情報に踊らされたことやいつも利用して信頼していたお店だから吟味しないで買ってしまうこと、日本で生活しててもしてしまいそうです。
     税関、保健所、様様ですね。