ナイチンゲールはつまらない差別復讐映画!感想とネタバレ

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スローで、退屈で、不幸な物語。アボリジニーに対する差別の歴史と個人的な復讐をごっちゃにしたせいでブレブレになったオーストラリア映画です。42点

ナイチンゲールのあらすじ

『ババドック』監督のリベンジ・スリラー『ナイチンゲール』予告編

ブラックウォーの最中のヴァン・ディーメンズ・ランドことタスマニアで、アイルランドの囚人クレアは、ホーキンス大尉が指揮するイギリスの軍隊のために仕えていた。クレアはナイチンゲールのニックネームで呼ばれていた。

ホーキンス大尉は美しいクレアのことを気に行っており、なんとかクレアを自分の側に置いておこうと、奴隷同然に彼女を扱っていた。

そんなある日、ホーキンス大尉の仕事ぶりを見に査察官がやってきた。ホーキンス中尉は、大佐に昇格すべきかどうかを査定しに来たのだ。

ところがホーキンス大尉が指揮する部隊には規律はなかった。兵士たちは毎晩のように飲み明かし、理由もなく銃を撃って遊んだりしている始末だった。

ある晩、ホーキンス大尉はクレアを酒場に呼び出し、みんなの前で歌を歌わせた。その後、自分の部屋にクレアを呼び出し、接近しようと試みる。

クレアは、同じく囚人の夫エイダンと幼い娘を自由の身にするための推薦状を書いてくれるようにホーキンス大尉に頼むが、ホーキンス大尉はそれに腹を立て、クレアを強姦する。

約束を守ろうとしないホーキンス大尉に逆上したエイダンは、酔っ払った勢いでホーキンス大尉を殴ってしまう。すると、その復讐にホーキンス大尉が兵士を引き連れて家までやって来た。

そこでホーキンス大尉はあろうことかエイダンの前で、クレアを再び強姦しただけでなく、赤ん坊とエイダンを殺害してしまう。

最愛の家族を失ったクレアは復讐を誓い、アボリジニーのビリーを連れて、深い森林を抜け、北へと向かったホーキンス大尉と兵士たちを追いかけていく。

ナイチンゲールのキャスト

  • アイスリング・フランシオシ
  • サム・クラフリン
  • バイカリ・ガナンバル
  • デイモン・ヘリマン
  • ハリー・グリーンウッド
  • ユエン・レスリー

ナイチンゲールの感想と評価

「ババドック ~暗闇の魔物~」のジェニファー・ケント監督による、自分の家族を殺した兵隊に対する女性の復讐劇。

イギリス人とタスマニアン・アボリジニーの間で1800年代前半に起こった紛争ブラック・ウォーを背景に、アイルランド人女性とアボリジニーの青年が尊厳のために戦う、暴力と差別の物語です。

レイプシーンや暴力シーンなどえぐいシーンが多々あり、見ていて気持ちのいい映画ではないことは確かです。

復讐劇でもラストにすっきりするようなエンタメ性を含んでいるならまだしも、いかんせんテンポが悪く、面白味がありません。逆に芸術性に長けているかといわれるとそうでもないし、ただのきつくて暗い話でしかなかったです。

ヒロインはアイルランド人の女性クレア。彼女はなぜかイギリス軍の囚人という扱いで、イギリス人たちにいいようにこき使われた挙句、レイプされ、家族まで殺されてしまいます。

そんなクレアが復讐するだけの至ってシンプルな話だったらまだ良かったんですが、そこにさらに白人とアボリジニーの支配服従関係を描いているのがこの映画の問題点ですね。

クレアの復讐劇ならクレアの話一本で行けばいいし、アボリジニーと白人の紛争にフォーカスしたいなら、むしろクレアのストーリーはいらないんですよ。

どうせなら家族を殺されて、完全にブチぎれたクレアの恐ろしさを描いてもらいたかったです。クレアがポンコツだったせいでスリラー要素まで薄くなっていました。

クレアの復讐にアボリジニーのビリーが加担するっていう展開もあまり辻褄が合わないですよね。

たとえビリーが白人に恨みを持っていたとしても、クレアを助ける筋合いはないんだし、そんなリスク犯してなにになるんだよって話じゃないですか。

そもそもクレアも白人なんだし、ビリーからしたらイギリス人であろうと、アイルランド人であろうと、そんなに違わないんじゃないかなぁと思っちゃいました。

僕がビリーだったら、クレアが川で溺れそうになっている下りではまず助けないですね。態度は悪いし、人の助言は聞かないし、そんな奴が川で溺れるんだったらざまあみろでしょ。

クレアとビリーがタッグを組んだせいで、まるで一つの復讐劇の中に二つのテーマが存在するかのようなまとまりのなさを感じますね。

また、クレアが途中から何がしたいのか分からなくなってくるのもいけません。目の敵であるホーキンス大尉の部下は簡単に殺せるのに、ホーキンス大尉を目の前にしたら気が変わったりするのが意味不明でした。

最後なんてホーキンス大尉の下に口論を持ち掛けに行ったり、なぜか歌を歌ったり、とても暴力で解決しようとしてた人間とは思えない行動に出てましたね。

ビリーに代わりに復讐させてたのもダメでしょ。あれはちゃんとクレアがとどめを刺さなくちゃ。自分の問題なんだから。

それにビリーに高圧的な態度を取ったことは謝ろうよ。最後は心を入れ替えるのか知らないけど、散々イギリス人にひどい目にあわされたヒロインのクレアまでアボリジニーに対する差別で溢れてるって、救いようのない話だな。

コメント

  1. 北瀬沙希 より:

    私はこの映画を名作だと思いました。
    あなたにも名作だと思って欲しいです。
    42点という不当に低い数字を変えてください。考えを改めてください。

    そもそも、オーストラリアとブリテンの歴史を知らずに偉ぶってこの映画を批評している時点で笑止千万。
    オーストラリアとブリテンの歴史を知らない人に、この映画を批評する権利はありません。
    きちんと歴史をお勉強して、出直してきてくださいね。

    無教養のくせに鼻高々に批評しているあなたがあまりにもかわいそうなので説明してあげますけど、オーストラリアは元々イギリスの流刑地兼植民地。
    元々流刑地としてスタートとしたので最初は深刻な男余りでした。
    なので、イギリス本土では軽微な罪の女性でもオーストラリアに連れてこられる事が多かったのです。
    また、アイルランド人はイングランド人に見下されがちな立場が数百年続いていることも影響しています。

    専門書を10冊くらい読んでお勉強して、もう一度この映画を見直すことを強く要求します。
    そうでなくとも、深刻なまでに教養がないお人が映画批評などするべきではありませんよ。

  2. 松村基央 より:

    クレアの個人的な復讐とアボリジニの受難の歴史とをゴッチャにしているのではなくて、クレアの復讐の話はあくまで映画の入り口で(従いクレアも途中で復讐の気が無くなる)、クレアの眼を通してアボリジニの受難の歴史を描くことが本題なのに、どうしてそこに気づかないかな。これは単なる復讐の映画ではないのですよ。

  3. 通りすがり より:

    「ダンス・ウィズ・ウルブス」と一緒で、「白人が自己批判し切れていない」系歴史映画と言う印象。

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