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オール・オア・ナッシング・サッカーブラジル代表の復活は熱い!感想

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ブラジルサッカー代表がどうして強いのかが分かるドキュメンタリーシリーズ。世界最高峰の男たちのメンタルの強さには脱帽しかないです。73点(100点満点)

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オール・オア・ナッシング・サッカーブラジル代表の復活のあらすじ

サッカー王国ブラジルは度重なる国際大会での敗北によって、威厳を失われつつあった。

自国開催のコパ・アメリカを前にしても国民の代表チームに対する期待は低かった。それもそのはずブラジルはコパ・アメリカの優勝から12年も遠ざかっていたからだ。

そんな中、チッチこと、アデノール・レオナルド・バッキ監督はチームの立て直しを図っていた。ベテランと若手選手をミックスしたチームで南米の強豪国と戦う計画だった。

ところがいざメンバーを招集すると、次々と故障者が出てくる。なによりチームの要であるネイマールが大会前に離脱するなどアクシデントが続いた。それでもチッチは最後までブラジルの勝利を信じて、優勝への道を一歩ずつ進んでいく。

オール・オア・ナッシング・サッカーブラジル代表の復活のキャスト

  • チッチ
  • ネイマール
  • ダニエウ・アウヴェス
  • アルトゥール
  • リシャルリソン

オール・オア・ナッシング・サッカーブラジル代表の復活の感想と評価

アマゾン製作によるフェリッペ・ブリゾ監督のブラジル代表の裏側をつづったサッカードキュメンタリー。

2019年のコパ・アメリカを舞台にブラジル人選手をはじめ、監督、コーチ、スタッフたちが試合の裏側で何を考え、何を話し、そしてどう行動してきたのかを追いかけたお宝映像集です。

特にブラジルサッカーに興味がある人にはおすすめできるし、日本のプロサッカー選手や関係者もこれを見て、トップの人たちの哲学や振る舞いを見習ったほうがいいです。

2019年のコパ・アメリカといえば日本が招待国として出場し、久保などの人気選手が出場したことでもちょっとした話題になったんではないでしょうか。

日本人からすると、コパ・アメリカなんてアジア・カップと同レベルだと考えてるかもしれないけど、ブラジル人にとっては、W杯の次ぐらいに大事な大会で五輪サッカーよりは断然盛り上がります。

それぐらい強豪国の揃うコパ・アメリカで勝つことは重要なことだし、大変なことなんですね。それはほかの南米諸国にとっても同じで、ブラジル開催だった2019年はたくさんの観戦者が南米諸国からブラジルを訪れていました。

アジア・カップなんて日本人だったり、アジア諸国の人たちはよっぽどファンじゃないとわざわざ見に行かないでしょ? でも南米の人たちはコパ・アメリカのために海外に行くんですよ。

それぐらい熱い大会なんですが、その優勝までの道のりをつづったのがこのドキュメンタリーなわけです。

ただのドキュメンタリーと違うのは、本格的にブラジル代表に密着していて、試合前の合宿はもちろん、記者会見、試合直前のミーティング、ルール説明会、ハーフタイムの作戦会議、試合後のロッカールームの様子など、普段では絶対に見れない場面を映している点にあります。

そしてその一つ一つを見ていると、彼らのサッカーに対する情熱が伝わってきては興奮させられますね。

物語の主人公はネイマールやダニエウ・アウベスといった人気選手ではなく、監督のチッチといっていいでしょう。

彼の常に冷静沈着な姿には脱帽するし、試合前に選手たちを奮い立たせる熱のこもった言葉はまるで革命家の演説を聞いているかのようです。それも本大会だけでなく、親善試合とかでも同じ熱量で話すんですよね。

もっというと、練習のときから同じ感じでやっていて、よくあのテンションを保てるなぁと感心させられます。

試合や練習中の戦術や指示といったことだけじゃなく、選手たちの体調やメンタルを管理し、モチベーションを最大限上げさせたうえで、実践で最大限の力を発揮させるのが真の指導者なんですねぇ。日本の監督もあんなふうにやってるのかな?

ブラジル代表のロッカールームを見ると、1試合1試合どれだけブラジル人が真剣に戦っているのかが分かって、こりゃあ強いはずだよねって納得するはずです。

一方でブラジル人はオンオフの切り替えがすごく上手ですよね。ただピリピリやるのではなく、マジなときなマジになり、遊ぶときは遊ぶ。この使い分けが見事です。

練習後は打楽器を叩いてサンバを踊ったり、練習中も場合によっては選手同士何かを賭けてプレーしたりとチームの雰囲気の良さが分かりますね。

選手ひとりひとりの取り上げ方もまるで映画の人物描写のようでした。選手の故郷に行って、どんなところで生まれ、育った選手なのかを紹介し、それぞれの代表に対する思いを聞いているのもとても効果的です。そうすると、ひとりひとりの選手に親近感が湧いてくるからいいですね。

大会中、ネイマールが負傷して、代わりに選ばれたのがウィリアンでした。彼の下りも面白く、代表スタッフから電話がかかってきたときはイスラエルで家族とバケーション中だったそうです。

にもかかわらず電話がかかってきたら休暇を中断して、即代表チームと合流するんですよ。それも休暇中にイスラエルのキリスト教の聖地で洗礼を受けていたっていうんだから、できすぎた話ですよね。

家族をその場に置いて自分だけ「ごめん、俺行かないと」ってカッコよすぎだろ。僕だったら「いやあ今ビーチでビール飲んでるからちょっと」とか言って断るけどなぁ。よく気持ち切り替えられるなぁ。

サッカーブラジル代表は一見、才能のある選手たちが溢れ、W杯でも最多優勝を飾っていることもあって、プライドが高くて、自信満々っていうイメージがあるかもしれないけど、実際は真逆です。

格下相手でも絶対に過小評価しないし、常にマジです。監督、選手、スタッフたちのコメントを聞いても絶対相手チームのことを舐めたようなこと言わないからね。常日頃から敵チームは危険な相手だという危機感があるから、あれだけの結果が残せるんでしょう。

その点でいうと、ちょっとまぐれで強豪と引き分けたぐらいで、調子に乗っちゃう日本代表なんかよりよっぽど謙虚だし、低姿勢なんですよね。

試合では負けるどころから引き分けただけでも大ブーイングにさらされるし、前半に得点を決められなかっただけでもヤジが飛ぶぐらいだし、そんなプレッシャーの中で過信なんてしてられないんでしょうね。

あの環境の中で戦っているのはすごいとしか言いようがありません。本当にメンタル強くないとできない職業ですね。

今回のコパ・アメリカで僕が一番、ブラジル代表チームの良さを感じたのは、ネイマールが女性スキャンダルで騒ぎ立てられていたときです。

そのときメディアは一斉にネイマールやネイマールを使い続けるブラジル代表を批判していましたが、チッチ監督をはじめ、スタッフたちは「事件の判決を下すのは自分たちの仕事ではない」と言ってネイマールを守り続けていたのです。

もし同じことが日本代表で起きたら、監督やスタッフやサッカー協会は責任を恐れて即選手をチームから離脱させているでしょう。

もしネイマールが本当に犯罪を犯していたら、それこそ彼を擁護した人たちはものすごい批判にさらされるリスクもあるわけです。

でもブラジル代表は、有罪判決が確定したわけではないネイマールを犯罪として扱うことはできない、という一貫した姿勢を貫いていました。ああいう姿を見ても成熟してるよなぁ、大人だなぁって感じますね。

結局ネイマールの事件は告発した女の虚言で、起訴は取り下げられたんですけどね。大変だよなぁ、サッカー選手も。

コメント

  1. ドゥンガ より:

    ネイマールは過剰すぎるイタイイタイ病以外は好きです