ジョジョ・ラビットは可愛くて笑える戦争映画!感想とネタバレ

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戦争映画なのにキュートで可笑しい、という不思議なテイストを持った作品。ユーモアと戦争の悲劇を上手にソフトに融合させています。64点(100点満点)

ジョジョ・ラビットのあらすじ

タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編

第二次世界大戦中、ドイツ人の少年ジョジョは外出の多い母親と二人暮らしをしていた。友達もほとんどいなかったジョジョは一人で家にいることが多かった。そんなとき彼の話し相手は、空想上の友達ヒトラーだけだった。

ある日、ジョジョは自宅の屋根裏にユダヤ人の少女エルサが隠れているのを知る。どうやら母親が匿っていたようだった。

ジョジョは初めこそエルサを敵対するが、エルサは自分が思っていたユダヤ人のイメージとは全く違うことに気づく。そしてジョジョはエルサを通じてユダヤ人の理解を深めていき、自分が植え付けられてきたナチズムが間違っていたことを認識していく。

ジョジョ・ラビットのキャスト

  • ローマン・グリフィン・デイヴィス
  • トーマシン・マッケンジー
  • タイカ・ワイティティ
  • レベル・ウィルソン
  • スティーブン・マーチャント
  • スカーレット・ヨハンソン
  • サム・ロックウェル

ジョジョ・ラビットの感想と評価

マイティ・ソー シリーズで知られるタイカ・ワイティティ監督によるコメディ戦争ドラマ。

ナチスドイツを支持し、ヒトラーを親友だと妄想するドイツ人少年とユダヤ人の少女の交流を描いた、心温まる可愛いストーリーです。

戦争をコメディータッチで描いているところが面白く、またただのコメディーでは終わっていないのがいいです。

コメディー戦争映画といえば、「ライフ・イズ・ビューティフル」もナチスドイツをテーマにしたユーモア満載の物語でしたね。この映画もどこか「ライフ・イズ・ビューティフル」を彷彿させるものがありました。

両作品の大きな違いは、こちらのほうがギャグ映画っぽさが強いのと、子供同士の会話が中心となっている点です。

子役俳優たちの可愛らしさだけを売りにしているような気配は確かにあります。そのため前半を見た限りではただのあざとい映画なのかなぁと思ってしまいました。

ところが後半になると、それまでただの可愛いだけの話だったのが、たちまち戦争の悲劇を描き始め、それも可愛らしさは保ったまま、というのがいい意味でサプライズでした。

これなら子供から大人まで楽しんで見れますね。戦争映画なのに楽しく見れるっていうのがそもそも新しいし、その中でしっかり人生の教訓じみたエピソードが存在していて、子供の戦争・平和教育にも良さそうです。

最大の貢献者は間違いなく主人公の少年役を演じた子役俳優ローマン・グリフィン・デイヴィスでしょう。彼を見つけてきた時点ですでに成功していたといえそうですね。

あの可愛らしさと、万人受けするキャラはそうそう見つからないんじゃないかな。

一方のヒトラー役はタイカ・ワイティティ監督本人が演じていて、だいぶふざけてましたね。ただし、あくまでも空想上のキャラなので、あれはあれでありかなと思いました。

僕が一番好きなキャラは、ジョジョでもなければヒトラーでもなく、でぶっちょのヨーキーです。あの子、可愛すぎでしょ。

喋り方が最高だし、眼鏡も似合ってて、いいキャラしてますね。戦争が激化して多くの人が死んでも、あの子だけは死なないのっていうのがまた優しかったです。

BGMの使い方も上手でしたね。ビートルズとナチスを重ねるのとかセンスありすぎだし、特に「Everybody’s Gotta Live」は映像にはまっていて、心にしみました。

JOJO RABBIT (VA) Various Artists Score || 04 – Everybody's Gotta Live.

ラストにダンスシーンを持ってくるのも伏線が効いていて、オシャレでしたね。

正直、タイカ・ワイティティ監督ってこんなにセンスのいい監督だったっけ?って思っちゃいました。

全体的に好感が持てる映画でしたが、一つ残念なのは全編英語だという点ですかね。出演者はみんなわざとらしいドイツ訛りもどきの英語を喋っていて、ドイツ訛りにすらなっていないようなふしがあります。

そもそもほとんどのナチス映画はドイツが製作していないっていうのが皮肉ですよね。

ユダヤ人目線の映画ならまだしも、せめてドイツ人の目線の映画はドイツが製作して、ドイツ語で語るべきなんですよ。ドイツ人が見たらどう思うのかな?

コメント

  1. りゅぬぁってゃ より:

    海外のオタク界隈で、少年ジャンプの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』と絡めるミームが量産されてて吹きました。

    特にこのヒトラーは漫画ジョジョの『スタンド』ではないかとか云々。
    (「超能力」の概念に像を与え、目に見える形で表現したもの)

  2. ヒチョラー より:

    ドイツでナチス映画作ったらどんな扱いされるんだろう

  3. プリスケン より:

    グリーンランタンの監督はマーティンキャンベルでタイカワイティティは主人公の友人役です。

  4. 通りすがり より:

    海外だと「ナチスをコメディーとして扱うのは許せん」とかいう見当はずれな批判も出ていますが、何つーか 欧米人の「ナチス批判」「ヒトラー悪魔化」を見る度に思うのが、別に「白人優越主義」の人種差別思想って、あの当時の欧米の一般的価値観であって、ナチスやヒトラーの専売特許でもなんでもないだろ?と。
    何か自分たちの黒歴史を、「ナチス・ヒトラー」という悪のアイコンを作ってそこに全部押し付けている印象受けるんですが。

    • 映画男映画男 より:

      ナチスをコメディーとして扱うのは許せん、というのも分からないではないです。あまりにもデリケートな話なので、茶化すのはダメだよ、という意見はもっともだと思いますよ。広島の原爆や東日本大震災の原発のことを外国人が茶化したら日本でバッシングが湧くのと同じなんじゃないかなぁ。