ジュディ虹の彼方にはラストの歌がいい!感想とネタバレ

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名曲「虹の彼方に」を歌ったこと知られるジュディ・ガーランドの晩年を描いた人間ドラマ。ストーリーは薄い物の、悲しくも美しい女性の魂の叫びが聞けます。53点(100点満点)

ジュディ虹の彼方にのあらすじ

【公式】『ジュディ 虹の彼方に』3.6公開/特報映像

14歳のジュディ・ガーランドはバックステージで映画製作会社の社長ルイス・メイヤーから特別な才能を持っていると褒められていた。彼女はミュージカル映画「オズの魔法使い」のオーディションに臨もうとしていた。

それから数十年後ジュディは息子と娘を連れて小さな舞台でパフォーマンスをしていた。ところいつも宿泊しているホテルに戻ると、支払の遅延から部屋を追い出されてしまう。

仕方なくジュディは、元夫のシドニー・ラフトの家に子供たちを連れて戻ることに。シドニーは子供のためにも住む場所を固定したほうがいいと提案するが、ジュディは子供と離れるのを嫌って拒否する。

元夫の家にいたくなかったジュディはほかの夫との間にできた娘のいるホームパーティーに向かった。そこでジュディは自分よりも一回り以上若いミッキー・ディーンズと出会う。

かつてジュディは10代の頃からショービジネスの世界で痩せることを強要され、食欲を抑えるためにアンフェタミンを飲まれされていた。そのせいで彼女の精神や健康状態はボロボロだった。40代になったジュディは睡眠障害を抱え、アルコールにも依存していた。

そんな中でも子供たちと一緒に暮らすためにジュディは歌い続けないといけなかった。みんなで住む家を買うためにイギリスに渡り、自分を高く評価してくれるイギリスの観客を前に公演を行う。

ジュディ虹の彼方にのキャスト

  • レネー・ゼルウィガー
  • ダーシー・ショウ
  • ルーファス・シーウェル
  • マイケル・ガンボン
  • フィン・ウィットロック
  • ジェシー・バックリー
  • ベラ・ラムジー
  • ロイス・ピアソン
  • アーサー・マクベイン

ジュディ虹の彼方にの感想と評価

ルパート・グールド監督による、映画「オズの魔法使い」の子役女優および歌手として知られる、ジュディ・ガーランドの伝記映画。

ハリウッドで大成功を収めたにも関わらず、数々のトラブルを経て転落し、40代で亡くなったスターの悲劇のドラマです。

物語の大半は、亡くなる直前の40代のジュディ・ガーランドにフォーカスしており、アルコール&薬物依存症、不眠症などで心も体もボロボロになった彼女がロンドンで再起をかけようとしている姿を描いていきます。

そのため「オズの魔法使い」当時のエピソードはほとんど登場せず、ときどき回想シーンとしてその昔ハリウッドで食べ物を制限され、覚せい剤であるアンフェタミンを飲まされるなど、ジュディがいかに異常な管理体制に置かれていたかを見せる程度にとどまっています。

つまり彼女の人生の終期しか描かれておらず、ジュディ・ガーランドをよく知らない人からすると主人公の背景が見えずらい作りになっていました。

これは普通に、「オズの魔法使い」の成功からその後の転落までを時系列順に追っていくほうが良かったパターンですね。

いきなり転落後の姿を見せてしまうと、ただの酔っぱらいのおばちゃんの話にしか見えない危険性があるし、おそらく多くの視聴者にとってはヒロインに感情移入するのが難しいのではないでしょうか。

ただ、しかしジュディがロンドン公演を行ったときの歌声を聞くと、ただの酔っぱらいではないことが伝わってきます。

そしてどれだけジュディがイギリスのファンから愛されていたのかが分かって心温まるシーンも少なからずありました。

最大の見せ場は、ラストシーンの「虹の彼方に」を歌うシーンでしょう。本作でジュディを演じたレネー・ゼルウィガーは歌唱シーンを全部自分でこなしたそうですね。

普通に上手だし、上手い下手の前に歌に魂がこもっていて、彼女の歌う「虹の彼方に」には心動かされました。これ見た後に「虹の彼方に」をユーチューブで聞いちゃったもん。

Somewhere Over the Rainbow – The Wizard of Oz (1/8) Movie CLIP (1939) HD

実は僕は映画が終わってから初めて主演がレネー・ゼルウィガーであることに気づきました。それぐらい別人になりきってたし、彼女の演技は評価に値するんじゃないでしょうか。

それに対し、ほかの俳優たちはほとんど存在感がなく、レネー・ゼルウィガーの独壇場になっていて、それもどこかストーリーに深みがない理由の一つに挙げられそうです。

これでもっと作品自体が良質だったら注目度も増していたところですが、脚本はもう一つ、といったところでしたね。

ひとつひとつのエピソードが薄いので、ジュディの内面を描き切ったとはいえず、なぜ彼女が早死にしたのかについても触れていませんでした。自殺だっていう説もありますよね。

最後の夫ミッキー・ディーンズとの恋愛エピソードもなんか味気なかったし、何度も結婚離婚を繰り返しているのに、好きになるとすぐ結婚したくなっちゃうジュディの気持ちもよく分からなかったです。それで喧嘩すると、即破局って端折って描きすぎだろって。

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