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映画ケープタウンは薄っぺらい!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

製作費1600万ドル費やして、260万ドルしか回収できなかった赤字映画。日本で評価されているのが不思議でしょうがない駄作です。

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映画ケープタウンのあらすじ

南アフリカのケープタウンで刑事をしているアリはある日、若い女性ニコールの殺人事件を担当する。ニコールは植物公園の中で無残にも撲殺されていた。

アリはパートナーのブライアンを呼び、ダンらとともに捜査に取り掛かることにした。すると、被害者のニコールは事件の夜、麻薬密売人の男スタンと会っていたことが分かった。また、ニコールの体からは薬物が発見された。

別の日の夜、アリは空き地で二人の少年が喧嘩している現場に出くわす。少年たちは異常なまでに狂暴だった。少年たちがいた場所には見覚えのあるドラッグが落ちていた。

それは殺人事件の被害者女性の体から検出されたドラッグと同じだった。そのドラッグには未知の分子が含まれているようだった。過剰に摂取すると、暴力的になって暴れだすのだ。

ニコールもニコールを殺した売人も事件当時同じドラッグをやり、暴力性を制御できなくなり、ついには売人のスタンがニコールを殴り殺してしまった、というのが事件の真相のようだった。

スタンは別の同類の殺人事件でも容疑者として名前が挙がっていた。しかしアリとブライアンは彼が犯人であるはずがないと疑っていた。やがて二人は事件の裏に恐るべき凶悪組織が存在することを知ることになる。

映画ケープタウンのキャスト

  • オーランド・ブルーム
  • フォレスト・ウィテカー
  • コンラッド・ケンプ
  • ジョエル・カイエンベ
  • インゲ・ベックマン
  • ティナリー・ヴァン・ウィック・ルーツ

映画ケープタウンの感想と評価

読者のポロリさんのリクエストです。ありがとうございます。

ジェローム・サル監督による、南アフリカの首都ケープタウンを舞台にしたクライムドラマ。小説「Zulu」と南アフリカがアパルトヘイト時代に推進していた生物・科学兵器開発をうっすらネタにした娯楽映画で、人種差別、ギャング犯罪、製薬会社の陰謀など、さまざまな要素を突っ込みすぎて、まとまりのなくなった駄作です。

オリジナルタイトルの「Zulu」はアフリカの民族ズールー族から来ているようですが主人公の刑事やほかの登場人物がズールー族の血を引いている、というぐらいで、あんまり作品のテーマを表しているようには思えませんでした。ズールー王国の歴史や伝説がモチーフになっているという意見も聞くけど、もしそうだとしたら物語の中でズールー王国の話に触れておかないとダメですよね。

対する邦題の「ケープタウン」はもっと意味不明で、舞台がケープタウンというだけで、何の特徴もないじゃないですか。

本来ならばネーミングのセンスがない、と言いたいところだけど、それぐらい作品自体も何のタイトルをつけていいのか分からないほど、掴みどころがないんですよ。

「ズールーじゃ日本人に通じないし、ケープタウンでいいんじゃない?」っていうノリでつけられたんですかね。

物語は、殺人事件発生>警察の捜査>別の事件発生>警察の捜査>凶悪組織を突き止める、という構成になっていて、警察が総出で捜査を進めるまでもなく、手掛かりや証拠を犯人の方からご親切にも提供してくれるのが笑えます。

それも企業が絡んだ巨額の金が動く凶悪犯罪だというのに警察組織はほとんど動かず、結局刑事がたった二人で、悪者のアジトに乗り込んでいく漫画的な展開になっていました。

全体的にはオーランド・ブルームのイキった演技、不必要な裸シーン、回収されない伏線がどうしても気になってしまいますね。

まず、アリのお父さんが殺され、お母さんが乱暴され、自分は犬に下半身を噛まれたっていうエピソードいります? たとえそれがアパルトヘイト時代のトラウマを描いていたとしてもインポという以外は、アリのキャラクターにあの出来事が反映されているようには思えませんでした。

ブライアンと息子のやり取りもメインテーマと何もつながりがないし、元妻とも何がしたいのか分かりません。

自分は散々いい女とよろしく遊んでるのに、元妻が再婚しようとするとキレるとか超絶ダサいじゃないですか。

そんな男がいちいち格好つけながらを口に加えて、危険な状況でもわざとらしく余裕綽々な顔しているのが腹立ちます。

結局のところクールで、セクシーで、エキサイティングにすれば売れるでしょ的な大雑把な演出に終始します。だから中身があるようでないんですよ。

ドラッグを巡った陰謀も、未知の分子だとか、副作用のない抗うつ剤だとか、暴力性が増すだとか主張に一貫性がなく、どうやってあの薬でヘルスケアの常識を一変させるんですか?

摂取量によって暴力性が増すんだったら、それが副作用だろって話だし、その薬とアパルトヘイト時代に推進していた生物・科学兵器開発を連想させようとするのも無理がありましたね。小説のポイント、ポイントだけをピックアップして作ったんでしょうか。話が一本の線でつながっているようで、ぶつ切りなんですよ。

挙句の果てには刑事二人が事件そのものを解決したいのか、個人的な恨みを晴らしたいのか、ごっちゃごちゃになってたし、相手のアジトに突入したら案外敵の数が少なくて拍子抜けします。お金は持ってるはずなのに武器を持った男が数人しかいないって。警備会社とグルなくせに警備甘すぎだろ。

コメント

  1. ポロリ より:

    リクエスト応えて頂きありがとうございます。僕は結構面白かったんですが、映画男さんにはボロクソでしたね。 また、よろしくお願いします。

  2. アオヤンマ より:

    これ、観てるなあ。
    しかし全然覚えてません。
    いけませんねえ。

  3. てっちゃん より:

    中々面白い映画だと思いましたが、コメントを見たら、その通りなので、面白かったです。どこにお金が掛かっているのかは、不明ですね。少ない経費で作ってると思っていました(笑)