ハーツ・ビート・ラウドは主題歌が微妙!感想とネタバレ

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当たり障りのないミュージカル家族ドラマ。私、もしかして耳悪いのかな?って思うほど音楽が入ってこない話です。30点(100点満点)

ハーツ・ビート・ラウド・たびだちのうたのあらすじ

『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』予告編

レコード店を経営するフランク・フィッシャーはかつて最愛の妻とともにバンド活動をしていた。しかし妻は自転車の事故でこの世を去り、今も彼女の思い出を引きずっていた。

そんなフランクは、娘のサムに妻の面影を見出し、サムとバンドを組みたがった。サムは医者を目指し、医大への進学を目前に控えていてそれどころではなかったが、父親の誘いに負けて何曲か一緒に作曲した。

ある日、フランクはサムに内緒で自分たちが創った曲をスポティファイにアップする。それが思わぬ反響を呼び、レコード会社の人間がフランクのレコード店にやってきてはデビューの話をもちかけてくる。

ところがサムにとっては医学の道へ進むことのほうが大事だった。フランクはせっかくの才能があるのにもったいないとサムを責めたが、サムの気持ちは変わらなかった。

一方でフランクはレコード店を畳もことを考えていた。大家からリニューアルして続けるべきだと提案されたものの気が乗らなかった。やがてフランクは閉店セールを始め、貴重なレコードを格安で手放すことにする。

サムをそれを見て、レコード店の中で客の前で初めて父親と演奏することを決める。

ハーツ・ビート・ラウド・たびだちのうたのキャスト

'Heart Beats Loud' Cast on Shooting the Film in 19 Days, Drawing on 'High Fidelity'
  • ニック・オファーマン
  • カーシー・クレモンズ
  • トニ・コレット
  • サッシャ・レイン
  • テッド・ダンソン
  • ブライス・ダナー

ハーツ・ビート・ラウド・たびだちのうたの感想と評価

サンダンス映画祭に出品されたブレット・ヘイリー監督による、平凡な音楽ドラマ。低予算で作ったアンダーグランド感のある映画で、ベタなストーリーとそれほどよくもない音楽で勝負しているB級作品です。

海外ではそこそこ評価が良かったみたいですが、売れる映画じゃないし、本来ならアメリカ国内から出るべきじゃない類のクオリティーです。

系統としては「はじまりのうた」や「ONCE ダブリンの街角で」に近いですね。音楽ドラマとなると重要なのはもちろん楽曲で、それがストーリーに続く鍵といってもいいでしょう。

しかしながらこの映画でメインに使われている曲がこれです。

Hearts Beat Loud – Official Music Video (from Hearts Beat Loud soundtrack)

この曲を聞いて、「やばい、めっちゃいいじゃん。鳥肌立ったー」っていう人は見ればいいと思います。もしそうじゃない人はスルーすべきですね。

僕はこの曲を聞いても正直なにも感じませんでした。むしろよくこんなインパクトの薄い曲で勝負しようと思ったなーって思っちゃいました。いかにも映画のためにちゃちゃっと創りました感が出てるんだもん。

いい映画を作るのも難しいのに名曲も作曲しないと話にならないのが音楽ドラマだから、そもそもハードルが高いんですけどね。「ボヘミアン・ラプソディ」が成功したのはそもそも名曲がベースにあってこそだからね。

それでなぜこの曲が最重要かというと、ストーリーもまたこの曲をベースとしていて、この曲をスポティファイにアップした途端にバズって地元の喫茶店で流れたり、レコード会社のスカウトマンが来たりするからです。

そのときこの曲に共感できていてないと、ものすごい違和感を覚えるんですよ。これじゃ、スカウト来ないでしょって。スポティファイで人気の曲としておすすめされるわけないじゃんって。

あとこの映画の違和感は、主人公フランクを演じたニック・オファーマンの力不足から来ているのもありますね。

元バンドマンで、亡くなった妻をこよなく愛し、娘とも一緒に音楽をやっちゃう、緩くてちょっとダメな親父みたいなキャラだったけど、笑いを狙ったシーンではことごとく滑ってるし、主人公としての魅力を感じませんでした。

どこか「サイドウェイズ」のポール・ジアマッティを意識したのかなあという役作りで、キャラがどの方向にも振り切れてなくて、弱いんですよね。

一方で「さよなら、僕のマンハッタン」、「DOPE ドープ!!」、「フラットライナーズ」などにも出演したサム役のカーシー・クレモンズは可愛らしくて、愛嬌があっていいけど、歌はいまいちだし、今一つ見せ場がなかったです。

いい子すぎるし、癖がないし、ただ可愛いだけで、レズの恋人とのやり取りも中学生の女子同士みたいな甘っちょろい関係で面白味がなかったです。

唯一、笑えたのはフランクが、トニ・コレット扮する大家のレスリーとキスするシーンぐらいですかね。

カラオケでいい感じになって熟女レスリーからフランクにキスしたはいいけど、途中でなぜかレスリーのほうから中断してしまい、なぜか謝ってたからね。

フランクからしたら謝られてもっていうシチュエーションなんだけど、あれはきっと口が臭かったのか、言葉では言い表せないほどの異様な生理的不快感があったんだと思います。キスして「ごめんなさい」って言われるのがあんなに似合う男も珍しいですよ。

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