2017/12/02

ONCE ダブリンの街角で(原題 Once)

ドキュメンタリータッチのミュージカル。とはいっても、突然人々が踊りだしたり、歌いだしたりという不自然なものでなく、ストーリーの中に自然に音楽を組み込む、もしくは音楽の中に自然にストーリーをはめ込むことに成功している作品です。72点(100点満点)

ONCE ダブリンの街角でのあらすじ

ある晩、ストリートミュージシャンの男がダブリンの街角で弾き語りをしていると、チェコ人の女が話しかけてくる。女は男に執拗に曲の由来を聞き、挙句の果てには実家が修理屋である彼に、壊れた自分の掃除機を直してくれといって約束を取り付ける。翌日、掃除機を持って街中に現れた彼女を、男は鬱陶しく思いながらも食事に連れて行く。音楽の話をしているうちに二人は、楽器屋に入り即興でセッションをすることに。初めて一緒に演奏したというのに二人の息はぴったりと合う。このことがきっかけで二人はお互いに強く惹かれていくが・・・・。

シネマトゥデイより

ONCE ダブリンの街角での感想

低予算で作った割りには安っぽさがなく、ミュージシャンに演技させている割にはパフォーマンスが良い映画です。なにより男の歌には魂が込められていて、心を動かされます。

映画としては大変面白いです。ただ、チェコ人の女には腹が立ってしょうがなかったですね。この映画は色々な捉え方があると思いますが、僕は「悪い女に散々振り回された、真面目で可哀相な男の話」と捉えましたね。

だってそうでしょ。道で弾き語りをしていたら、いきなり女の子が自分の曲を絶賛し、自分の昔の恋人について根掘り葉掘り質問してくる。

次の日にもまた現れて、こっちが迷惑そうな顔をしているのにも関わらず昼食に行こうという。掃除機を直すというのを口実にノコノコ家まで付いてきて、部屋にまで上がってくる。

この時点で大抵の男は「こいつは自分に惚れている、今日はやれるな」と思うものなのです。それをこの女は「泊まっていく?」と聞かれて「なにそれ? 私、そんなつもりじゃないんだけど」などとすっとぼけるのはルール違反じゃないですか? あの瞬間に男と女の立場が見事に逆転し、話がこんがらがってしまいました。

もともとはこの女が始めた「関係」のくせに、いつの間にか「私には旦那がいて、子供の面倒も見ないといけないし、母親もいるし」などといって男が一方的に言い寄ってきたみたいなふうに話が進んでいくのが怖いです。気が付くと女が悲劇のヒロインみたいになっているっていうね。なんだそれ?

一番笑えたのは、女が歌う曲の歌詞にやたらと「satisfy(満足させる)」という単語が連発されていたところですかね。

あれはどれだけこの女が欲求不満なのかを象徴しています。愛してはいないけど、子供のことを思うと旦那とは別れられない。

あなたのことは好きだけど、セックスはできない。こんな女が「満足」を求めるのは虫が良すぎるんじゃないか?

結婚しているという事情があるんだったら、昔の恋人のことで傷心している男が街角で弾き語りしていても、そっとしておいてやれって。男に媚びを売ってないで花を売れよ、この魔性の女が!

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