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好きにならずにいられないのネタバレと感想

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この記事は 約5 分で読めます。

人生で初めて付き合った女が躁鬱だった、という残念で、不運な男の話。主人公のキャラに同情できるかどうかが評価の分かれ目となりそうな作品です。54点(100点満点) 

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映画好きにならずにいられないのあらすじ

アイスランド・レイキャビクの空港で荷物係として働く43歳のフーシ。母親と二人暮らしで、会社では単調な作業をこなし、金曜日はなじみのレストランでパッタイを食べる、日課通りの毎日を送っている。ささやかな楽しみは戦車や兵士の小さなフィギュアでジオラマを作り、エル・アラメインの戦いを再現することと、大好きなヘビメタをラジオ番組にリクエストすること。職場の同僚は大人しいフーシを馬鹿にして、なにかにつけてからかってくる。

いまだに独身の彼を心配した母親と母の彼氏は、フーシに出会いのチャンスを作ろうと、誕生日プレゼントにとカウボーイハットとダンススクールのクーポンをプレゼントする。フーシは同じアパートに引っ越してきた少女ヘラが、父親の留守で家に入れないのを見かねて自分の家に入れ、ケーキとミルクをご馳走して一緒に遊んであげるが、ヘラの父親は、フーシを何となく警戒している様子だ。

ある晩、フーシは母親にせき立てられ、しぶしぶダンススクールに向かう。中に入る勇気が持てず、自分の車の中でヘビメタを聴いていると、スクールから出てきた小柄な女性、シェヴンが話しかけてくる。

吹雪が怖くて歩いて帰れないというシェヴンを車で送ったフーシは、次のダンスレッスンに誘われ、思わずOKする。レッスンを終えたフーシは、パッタイの店でシェヴンと夕食を共にし、車の中でいつものラジオ番組に彼女の好きなカントリー音楽をリクエストする。家でお茶を飲んでいかないかと誘われたフーシは、初めての恋の感触に胸をときめかせる。

公式サイトより

映画好きにならずにいられないのキャスト

  • グンナル・ヨンソン
  • リムル・クリスチャンスドッティル

映画好きにならずにいられないの感想と評価

読者のおおさきななこさんのリクエストです。ありがとうございます。

ダーグル・カウリ監督によるアイスランドを舞台にした、ゆるくて素朴なミニシアター系映画。

内気でさえない中年男が恋に落ちたことがきっかけで小さな変化を起こしていくおっさんの青春ドラマです。

ストーリーはリアルだし、演技は自然だし、結末が見たくなる作品でした。ただ、共感とか好感とかは一切なかったです。

主人公の男フーシは43歳、実家暮らし、おもちゃマニア、デブ、ハゲ、コミュ症、童貞という独身街道を突っ走る中年男。大男だけど気が弱く、同時におおらかで、誰に対しても優しい性格の持ち主です。

そんなフーシはある日、母親と母親の恋人に半ば強制的にダンスレッスンを受けさせられ、教室で明るい中年女性と出会ったものの、実は彼女は躁鬱病で、散々振り回されることになる、というストーリーになっています。

原題は、主人公の名前の「Fúsi」がそのまま採用されていて、英題は「Virgin Mountain」だそうです。 それが邦題は「好きにならずにいられない」になっていて、英題も邦題もちょっと意味が分かりませんね。フーシでいいじゃん。

主人公のキャラといい、不器用でさえない男が恋愛する話といい、ウルグアイ映画の「大男の秘め事」と似ています。違う点は「大男の秘め事」はユーモアがもっと利いていて、こちらのほうは後半はただ不幸で残念な話になっている点ですね。

フーシのキャラがもうちょっと笑えればよかったけれど、ふふふと思えるのは序盤のみで、あとは結構ポンコツぶりが目立ちました。

優しいのは十分に分かるんですが、いじめてくる性格の悪い同僚の誘いについに乗っちゃったり、近所の少女を家に入れたり、車に乗せたり、まだ恋人でもない女性の家の窓を割って入って勝手に掃除して帰ったり、「それはダメだろ」という行動の数々が目立ちました。

全ては人付き合いの経験不足や不器用さがそうさせるのでしょうか。それにしてもフーシの善意と優しは一歩間違えたらかなり危険ですよね。女性からしたらストーカーだし、子供を持つ親からしたら幼児愛者と捉えられても仕方ないし、決して彼に同情はできなかったです。

キャラ的に際立っていたのはむしろフーシの恋人シェヴンのほうで、彼女は一見性格良さげで付き合ってみると実はかなりの問題あり女だった、というのがリアルでした。

どんな問題かというと、男をその気にさせ、利用し、男がノリ気になると、やっぱり気が変わったとか言う悪女で、それでも私躁鬱だから許してくださいねっていう恐ろしいタイプです。

しかし恋愛に免疫のないフーシは、そもそも女性と仲良くなったことがないので、二人で一緒の時間を過ごせるだけでたちまち舞い上がってしまい、シェヴンのいうことならなんでも聞いてあげちゃうし、なんでも許してあげちゃうんですよ。

途中までは二人を応援したくなったのに、シェヴンの本性が分かると、たちまちその気が失せました。

でも世の中にはフーシのようにむしろ問題ありの女性のほうに魅力を感じる、という男もいますからね。女性でもいるでしょ。「私がなんとかしてあげないと」みたいに使命感を感じる人って。

とはいえフーシみたいな経験のない人間には、友達がちゃんと忠告してあげないとダメだと思うんですよ。それでも本人が聞かないなら仕方ないけど。

「あいつはやめとけ」ってせめて一言、友達が言えばいいのにフーシの友達なんて一緒に引っ越し手伝ってるからね。挙句の果てには花屋のペンキまで塗ってあげてたし。

ラストはどうなんでしょうね。キャバ嬢に車やマンション買ってあげたりする男と変わらないような気がするけど。あれを愛かと言われるとちょっと違うかなぁ。唯一の収穫はフーシがやったことに尽きますね。その一回が高くついたけど。

ただ、騙され、捨てられ、ただのお人よしに終わる残念な運命も含めてフーシの人生であり、この映画の醍醐味なのかもしれません。

でもアイスランドであれだけやられ放題だったら、海外に行ったらもっと騙されまくるよ絶対。下手したらフーシ、砂漠に捨てられるんじゃないかなぁ。 

コメント

  1. おおさきななこ より:

    早速のアップをありがとうございました。
    大男の秘め事、すごく観てみたくなりましたが、現段階で日本では観られる手立てがなさそうです、残念。

  2. q より:

    酷い感想だ
    あなたの性格が悪すぎる