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【動画】運び屋は実話じゃないし、美化しすぎ!感想とネタバレ

この記事は 約5 分で読めます。

フィクションをぶっこみまくったくせに「実話」で売ろうとしている、ずるい作品。家族ドラマの箇所は全部カットでいいです。55点(100点満点)

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映画運び屋のあらすじ

80代の老人アール・ストーンは戦争も経験している退役軍人で園芸家でもある。そんな彼はお金に困り、大事な花卉園を立ち退かなければならなくなり、家族とも疎遠になっていた。

ある日、オンボロのトラックに乗って孫のパーティーに顔を出すと、そこにいた招待客のメキシコ人の男が運転するだけで金が稼げると怪しい仕事を話を持ち掛けてくる。

アール・ストーンは軽い気持ちで引き受けると、あろうことかそれは麻薬カルテルの運び屋の仕事だった。

白人の老人であることがカモフラージュになり、難なく仕事をこなした彼は大金が舞い込んでくると、組織から次々と大きな仕事を任されるようになっていく。

映画運び屋のキャスト

  • クリント・イーストウッド
  • ブラッドリー・クーパー
  • ローレンス・フィッシュバーン
  • マイケル・ペーニャ
  • ダイアン・ウィースト
  • アンディ・ガルシア
  • アリソン・イーストウッド
  • タイッサ・ファーミガ

映画運び屋の感想と評価

ハドソン川の奇跡」、「アメリカン・スナイパー」、「ジャージー・ボーイズ」、「15時17分、パリ行き」などで知られるクリント・イーストウッド監督による犯罪ドラマ。

ひょんなことからおじいちゃんが麻薬犯罪に手を染めていく話で、クリント・イーストウッドお得意の主人公を格好良く美化しまくった家族ドラマ風の演出になっています。

『ニューヨーク・タイムズ』の記事を基にした物語ということもあり、ネタ自体のインパクトは強いです。80過ぎのおじいちゃんが運び屋っていうだけで映画の題材としては十分でしょう。

ちなみにこの人が主人公のモデルとなったレオ・シャープ。

アール・ストーンが麻薬をトラックで運ぶようになり、羽振りが良くなって、みんなの前で調子に乗って大盤振る舞いするぐらいまではリアルだし、面白いです。

若いお姉ちゃんをホテルの部屋に呼び出して楽しんだり、麻薬組織のボスにセクシーなモデル級の女を二人もあてがってもらったり、あの歳でもスピリットが若いのが笑えます。

しかし後半になって話が彼の転落にフォーカスし始めたかと思うと、一気に感傷的な胡散臭い話になるのがダメでしたね。

主人公が急に家族の大切さを語り出したり、疎遠だった妻や娘まで優しくなったり、麻薬取締官と主人公の間で変な友情が芽生えたり、なんであんなにわざわざいらないことするんだろう。

いいですか。はっきり言ってクソじじいが、金に目がくらんで、自ら凶悪犯罪に足を突っ込んだだけのことじゃないですか。それならそうと最後は野垂れ死んだらいいんですよ。

それなのに愛情、友情、男気、その他もろもろの格好つけ要素をぶっこんでくるから冷めましたね。

あたかもアール・ストーンが気さくで男らしく、他人思いの善人のような描き方をしているところに全く共感できませんでした。

アール・ストーンが運ぶ何百キロの麻薬をめぐって何人もの人が死んだり、中毒者が生まれたり、家族が崩壊したり、多くの人々の人生がめちゃくちゃになっているはずなのにまるで麻薬カルテルに運び屋を強制されたかのような哀れな描写にしているのが鼻に付きます。

冒頭で「Based on a true story 実話ベースの物語」というテロップが出てこなかったのは、もはや原形をとどめていなかったからに違いないです。

そもそも主人公の名前も変えちゃってるし、これを実話っていうのはちょっと乱暴ですね。

特に家族関係のストーリーは嘘つくなよっていうぐらいフィクションぽかったです。例えば実際のレオ・シャープは次のような人物だったそうです。

  • 妻と別れておらず、死ぬまで結婚を続けていた
  • 麻薬組織の仲間とバケーションに行くほどゴリゴリ組織の人間だった
  • 組織のボスはエル・チャポだった
  • 合計で約10年ほど運び屋をしていた
  • 逮捕されたとき警察の車に止められても、しらばっくれて逮捕を逃れようとした
  • 裁判では痴ほう症であり、銃で脅されたから仕方なくやったと自己弁護した

ね、もはや原形とどめてないでしょ?

別にそれでも映画が面白ければいいですよ。でもこの映画の場合、むしろフィクションのエピソードを入れたせいで、台無しにしたパターンですよね。

最後の裁判シーンなんてギャグじゃないですか。主人公が潔く罪を認めたら判決も待たずに連邦刑務所に送られるってどんな司法だよ。

「え? 罪を認めちゃうの? じゃあ今すぐ刑務所に行きなさい。刑期は後で伝えるから」みたいなノリがバカすぎました。

それになんで罪を犯す前から疎遠だったような家族が、凶悪犯罪で捕まったお父さんのことをあんなに簡単に許せるのか理解できません。

「お父さん、面会に行くからね、だって私たちはあなたを愛してるから」だってさ。あの娘、絶対に面会に行かないでしょ。

挙句の果てに最後綺麗に締めくくるために刑務所で園芸家の主人公が花を植えて終わるっていうね。どうせなら刑務所内で、せっせと食事のトレイでも運びながら終わればいいのに。運び屋なんだから。

コメント

  1. RenoBank より:

    日本では大御所が作っているのだからよくて当たり前的な
    レビューが多いのですが、当サイトは違うので楽しいです。

    この作品もブレーキングバットの監督に作らせて、クリントイーストウッドは
    役者に徹すればよかったかも。

    悪党を綺麗に描きすぎですね。

  2. ピンクキャデラック より:

    ドキュメンタリーじゃないんだから作り話で何が悪いのか。
    ドラッグが悪いってことは今さらわざわざ言うことじゃないし、
    司法システムなんかこの映画にはどうでも良いこと。
    死ぬ間際の元妻が言ってるじゃないですか。
    【愛情や幸せは稼いだ金じゃないのよ】と・・・
    この爺はその言葉を聴く寸前まで、幸せイコール稼いだ金だと勘違いしていたことに気づかされたわけ。運び屋やって稼いだ大金で昔馴染みのダイナーを再建してやったり、孫娘のパーティー費用を出してやっても、そんな行為の対価となった幸せや名声はなんと薄っぺらいものだったか。ファミリーが一番大事だという、アメリカが特に顕著な価値観がバックにある映画なんだけど。
    あと、老い先短い老人に、善悪だの殺すぞなどの脅迫は無意味なんだと(笑)ただ、カルテル側に家族を人質や脅迫のネタに使われなかったのか?っていう点が、最後まで疑問に思った唯一の部分ですが・・・

  3. より:

    あなたのような無能で感情もない人が
    適当なことを書くから気分が悪くなるんです。
    素直な気持ちで映画を観ることを
    楽しんだらどうですか?
    性格歪んでると思います。
    実話と違って何が悪いんですか?
    実話と同じじゃないといけないんですか?
    あくまでも基づいてってあるんだから
    美化されてもいいじゃないですか。
    こういうこと書く人って
    本当にくだらないです。

  4. アオヤンマ より:

    まずつまらないだろうと決め付けていたので意外と普通に観れてびっくりでした。
    まさに55点に同感です。
    麻薬の世界は、その白い粉は、やってない人間、また周りにそういうのがいない人間にとっては、金のうなる毒の粉にしか見えない。毒を喰らうのは好きずきで、金になるなら知ったこっちゃねえ。そんな感覚で映画を見てしまうことはいいことなんだろーか。と思いました。
    この爺さんは、厳罰でなければなりませんよねえ。

  5. ジゼル より:

    重罪なのに正義ぶってる、っていう
    見方ができる貴方は実に健全で真っ当な人間だと思いますし、
    そういう意見があるのは社会的にとても善い事です。
    そうなんです、よく考えてみれば
    麻薬の運び屋ですからね、ただ単に荷物運ぶだけであんな大金
    貰えるはずもなく。
    危ないブツだとわかっていたのだから、最後、自分の罪を全面的に
    認めたのは当然です。
    娘が「居所がわかってるだけでも安心よ」と
    刑務所入りが決まった主人公に言ったセリフは面白かったです。
    映画としては、私としては楽しめましたので
    良かったです。

  6. a より:

    Inspired bv the New York Times〜
    と最後のクレジットにあるから別にノンフィクションって断言してないだろ。笑
    何が言いたいかは理解したけど、目くじら立てるポイント偏執狂じみてるな。

    この映画の骨子は、「数億円の麻薬を運んでるのが老いさらばえた普通の爺さんだ」ってことで、
    その、間の抜けたスリルを主軸として、爺さんの過去や、カルテルのボス、若い衆、警察との人間関係は背景的に描かれている、余談にすぎない。
    そして飽くまで普通の爺さんの余生の延長なんだから普通におセンチになることへの違和感はむしろ払拭できてるし、プロットに対して割かれてる尺も全然大袈裟なものじゃなかった。
    裁判で家族が爺さんに声かけてるのを、なんで「許した」と解した?そんなこと誰かが一言でも言ったか?
    数十年背中を見てきた親が裁かれるあの土壇場で感情的にならない方が不自然だし、あの家族の心情を想像できないなら想像力終わってるし文脈がまるで理解できてない。

    そもそもノンフィクションとかけ離れてるって自覚あるんだろうから最初のクレジットに入れずに、最後に申し訳程度に「Inspired by〜(から着想を得た)」と言ってるわけだし、アンタもそれ分かっててなんでそこなじるん?てかちゃんと観た?

    犯罪者に情けは無用だということは分かりきった上で観るからこそその悪徳に潜む美談に心打たれるわけで、事実と照合してその差分を論うだけのアンタの駄文はとても映画の批評とは思えないほどペラい。
    そして史実が見たいなら実録のノンフィクション映画でも観てろよ。ボヘミアン・ラプソディみたいに事実の描写に執着しすぎた映画ほどつまらないってことが、年間300本も観てきてわからないの?

    映画を批評する奴に大体ろくな奴いないけど、ガチでただ文句言いたいだけじゃん。酷いねこりゃ。

  7. b より:

    このサイトは面白い記事もあるけど、今回はこれかなあ。

    脚本構成の巧拙と、犯罪行為が因果応報で描かれるかは別にイコールじゃない。
    映画自体の描写や構成に問題が無いのに、四角四面に難癖つけてる感じが凄い。

    最近、「イーストウッドにケチを付ければ一味違った真の映画通」みたいな変な風潮があるように思う。
    鬼滅映画に嚙みつけるなら、こういうとこでもしっかりしてほしい。