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ローサは密告されたを見たらフィリピンが怖くなる!ネタバレと感想

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フィリピンの厳しい現実が垣間見れる衝撃の警察汚職ドラマ。シリアスな出来事をどこか軽く扱っているフィリピン警察と容疑者がただただ怖いです。77点(100点満点)

ローサは密告されたのあらすじ

マニラのスラム街で、小さなコンビニエンスストアを夫婦で営みながら、4人の子供を育てるローサ(ジャクリン・ホセ)。ローサは地元の人気者だったが、家計のために少量の麻薬を扱っていたことが原因で、夫と共に逮捕されてしまう。子供たちは、腐敗した警察から両親を取り戻そうと力を尽くすが……。

シネマトゥデイより

ローサは密告されたの感想

「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」などで知られるブリランテ・メンドーサ監督による、フィリピン警察の腐敗ぶりと麻薬の売買で逮捕された家族を描く、リアリティーの半端ない作品。

淡々としすぎていて、大衆向けではないものの、とてもフィクションとは思えない出演者の演技や途切れないストーリーが見事です。

ブリランテ・メンドーサ監督はあとほんの少しでも作品を商業的な映画にして売り出せば、世界中で大ヒットしてもおかしくないポテンシャルの持ち主ですね。リアリティーはいうことないのであとはエンタメ性があればいいんですけどね。

この映画は、衝撃のハプニングの数々をフィリピンの日常として淡々と描いていて、あまりに恐ろしくショッキングなエピソードばかりでした。フィリピンには絶対行きたくないなぁと思わせるはずです。

貧困地区で表向きには小さな商店を営む四児の母ローサは裏では麻薬の売買で生計を立てています。彼女自身も旦那も麻薬中毒で自宅で薬に溺れる日々を送っています。

そんなある日、警察のがさ入れが行われ、ローサと夫が警察署に連行されてしまいます。そこで警察たちは二人に刑務所に行くか、麻薬の仕入先を明かすかどちらかにしろと告げます。

ローサはたまらず麻薬の売人の名前を売り、逮捕に協力することに。売人が持っていた麻薬と大金を回収した警察は釈放して欲しかったらさらに10万ペソ払うように売人に命じます。

売人が全額払えないことを知ると、今度はローサにお金を要求。両親をなんとしてでも救いたい息子たちは親戚や知り合いを当り、それぞれがお金をかき集めてくる、というストーリーになっています。

簡単にいえば、麻薬の密売で逮捕された子沢山の夫婦がお金を払って釈放されるまでのお話です。本当にただそれだけのシンプルなプロットの中に何回カルチャーショックを与えるんだよっていうほどフィリピン社会を映し出すエピソードが詰まっています。

まず、警察の緩さが尋常じゃなく、私服警官というより、その辺のチンピラが銃を持って偉そうにしている印象です。警察署での彼らの不真面目な態度がリアルすぎて、オシッコちびります。あんな輩に目を付けられたら一巻の終わりですね。

雨漏りしている設備。子供がパシリとして働かされている環境。弁護士や裁判所は一切介入せずに警察と容疑者との話し合いだけで事件を解決させようという雰囲気。

なにからなにまで適当すぎて、司法が全く機能していないのが分かります。容疑者にお金を請求する警察も警察なら、自宅で決定的な証拠が見つかったのに白を切る容疑者も容疑者で、まるで子供たちが警察ごっこをしているようなレベルの低さが恐ろしいですね。

そんな人たちにも一事が万事ルールはあってないようなもの、全てはお金で解決するという共通認識だけはあって、もはや有罪か無罪か、正義か悪かなどという次元で物事を判断できない現実が広がっています。

時代背景ははっきりしませんでしたが、少なくともドゥテルテ政権下という設定ではないようですね。もしそうだったら警察も容疑者も全員射殺されちゃうだろうから。

こういう現実を見せられると、ドゥテルテ大統領の過激な言動を否定するのは難しくなるはずです。こんな国なら仕方ないかと考えさせられることばかりで、あの中で生きている国民は大変だなぁ、と感心すらしてしまいます。それでも根っから明るくてニコニコしながら生きているだからフィリピン人すごいわ。

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