シャンプー台のむこうに(原題Blow Dry)

くすくすとしか笑えないイギリスコメディ。何を描きたいのかさっぱり分からない爆笑なし、興奮なし、感動なしの映画です。22点(100点満点)

シャンプー台のむこうにのあらすじ

ヨークシャーの小さな町キースリーで理髪店を経営するフィル(アラン・リックマン)と息子のブライアン(ジョシュ・ハートネット)。ブライアンは、地元でヘアドレッサー・コンテストが開かれることを知り出場を決意するが、そこへ、母シェリー(ナターシャ・リチャードソン)が突然現れる。父と母は、10年前のコンテスト出場以来、長く絶縁状態にあるのだが、実はシェリーはガンに冒されており……。

シネマトゥデイより

読者のまくりさんのリクエストです。ありがとうございます。

シャンプー台のむこうに感想

パディ・ブレスナック監督によるコメディタッチのファミリードラマ。ヘアドレッサー・コンテストを題材に濃いキャラの美容師で笑いを取り、最後は家族愛で締めくくる平凡な物語。2001年公開の映画ですが、いまさら見返すほどのものではないです。

そもそもヘアドレッサー・コンテストをテーマに使ったのが失敗ですね。ヘアドレッサー・コンテストってスポーツ大会と違ってルールや評価が曖昧だから、見ていて興奮しようがないんですよ。

スポーツのように大逆転とか、最後まで諦めないで戦い続けるとかっていう展開が作れないじゃないですか。髪の毛を切りました、こんなふうなりましたけど、どうでしょう?で終わりじゃないですか。

美容師の人が見たら、そこそこ面白いのかもしれないけど、そうじゃない人が見たら、「へぇ、こんな髪型が評価高いんだぁ。誰があれで外歩くんだろう」って思いますよ。

息子役に若かれし頃のジョシュ・ハートネットを起用していて、ピッチピチだったときの彼を見たい女性ファンにはいいかもしれません。でもなんでイギリス映画のイギリス人役にアメリカ人のジョシュ・ハートネットを使う理由があるのかは分かりませんでした。

これ、脚本が「フル・モンティ」のサイモン・ボーファイなんですね。どうりで雰囲気が似てると思った。目指すところは「フル・モンティ」風のダメで憎めない奴らによる爆笑コメディだったんでしょうが、残念ながら足元にも及びませんでした。

笑える箇所もいくつかあるんですが、カラーリングが下手くそな娘の失敗エピソードとかしつこいですよね。特に面白いシーンとか、印象に残るセリフとかはなかったです。

あとお母さんが末期がんである必要ありますか? 基本的に「余命わずかだから思い切って~する」っていう話、嫌いなんですよ。余命わずかだから絶縁状態の元夫と息子と再会し、最後にもう一度絆を深めたいって自分勝手じゃないですか。

死ぬ前に一度でいいからニューヨークのブロードウェイに行きたいなあとか暢気なこと言ってる奴って絶対行かないからね。そういう奴が死を目前にして、体調が悪い中で、意を決して遠出しますかって言ったらしないでしょ。

本当にやりたいことだったり、大切なことなら健康なうちにやっておけよって話なんですよ。余命わずかになっても普段から大切にしてるものを大切にし続けて死んでいけばいいだけで。

私、抗がん剤で禿げたから最後ぐらいわがまま聞いてよっていわれてもね。僕が旦那なら知らねえよって断ります。

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