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パンズ・ラビリンスはダサいファンタジー!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

ギレルモ・デル・トロ監督が世界的に有名になったきっかけを作ったダークファンタジー。ターゲットがブレブレなうえ、ビジュアル的に美しくないです。30点(100点満点)

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パンズ・ラビリンスのあらすじ

1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。

シネマトゥデイより

パンズ・ラビリンスの感想

「パシフィック・リム」、「シェイプ・オブ・ウォーター」など数々の駄作を世に送り出してきたギレルモ・デル・トロ監督の出世作。中身は大したことないのにやたらと評価だけ高いダサダサファンタジーです。

物語の舞台は独裁政権下にある内戦中のスペイン。少女オフェリアは妊娠中の母親と共に再婚相手のスペイン軍大尉がいる基地へと旅立ちます。

寓話が好きなオフェリアは道中、本を読みながら新しい父親との対面を楽しみにしています。ところがいざ顔を合わせた義父はゴリゴリの独裁主義者でオフェリアは彼が自分の父親であることを否定し、空想の世界に浸るようになります。

そんな中、オフェリアは妖精に家の近くの迷宮と誘い込まれ、番人パンと出会います。パンはオフェリアこそ地底の王国のお姫様だとし、彼女が王国に戻るために3つの試練を課す、、、、というのが筋書きです。

戦争にファンタジーを絡め、ローマ神話やギリシャ神話のテイストを加えたストーリーで、残虐な現実とおとぎ話が平行して物語が進んでいきます。

まず、最初に気になるのが現実世界もファンタジーの世界も両方とも絵的にダサいということです。

スケールの小さい戦場。デザイン性に乏しい空想世界。散々出尽くしたファンタジー映画のキャラクターを素人に描かせたみたいなセンスのない妖精やモンスターには失笑するしかないです。

手のひらに目のあるおっさんとか子供の発想かよって。

絵心ないなぁ。

シェイプ・オブ・ウォーター」でもそうですが、ギレルモ・デル・トロはファンタジー好きのくせにキャラクター作りのセンスが圧倒的に足りないですよね。初めて見ましたよ、あんなに可愛くない妖精。

誰に向けて作っている映画なのかもはっきりしないです。残酷なシーンが多いから子供向けって感じもしないし、かといって大人向けの映画かというと幼稚な感じがするんですよ。それをアートと取れるかどうかですね。

この映画が評価が高いのは、オフェリアが見ていた世界はただの空想か、それとも現実なのかという点で意見が分かれるように作ってあるからでしょう。

オフェリアが番人パンと話しているところに義父が現れますが、義父の目には番人は映っていませんでした。ということは地底の生き物はオフェリアにしか見えない=幻想という考えができます。

彼女は自分の作り上げた試練を乗り越え、人々が殺し合いをしている中、自己を犠牲にして弟を守り、自分の命を捧げ、死んでいった。その先にあるのは天国でしょうか。

一方でチョークでドアを描き危機一髪のところを脱出したり、マンドレイクの根が動いたり、ラストシーンで枯れた木に花が咲き、妖精が枝に止まったことを考えると、ハッピーエンドだった。全ては実際に起こった出来事だとも考えられます。

映画に答えを求める人はいずれかの考えをめぐらせて興奮できるかもしれません。ついついもう一度見てみたくなるのかもしれません。

それに対してそんなのどっちでもいいしっていう人もいるでしょう。僕は後者です。だってしょぼいんだもん。

結局ね、この物語の最大の悪者はお母さんだと思いますよ。そもそもあんなに残虐な男となんで結婚するのよ。そのせいで娘がひどい目にあったんだから。初婚ならまだしも再婚だよ。もっとしっかりしろよ。

コメント

  1. エーガズキ より:

    あの不気味さがいいと思うんですけど。
    自分の属するジャンルじゃないからってターゲットブレブレで子供のデザインってそれはないでしょう。
    映画としての失敗ではなく、著者のような趣味の人に(悪い意味じゃないよ)この映画を手に取らせてしまった映画宣伝担当が悪かったというべき。

    • パン より:

      「初めて見ましたよ、あんなに可愛くない妖精。」
      これも妖精は絶対に可愛くないといけないという
      映画男の激しい思い込みからきている。

      手のひらに目のあるおっさんが子供の発想に見える根拠は?
      ダサイ、センスのないだけ書いているようでは、自己陶酔しているだけにしか見えない。
      絵心がないのは映画男の方では?

  2. 名作劇場 より:

    大駄作は違いないが、駄目と感じた部分が全く違うのが
    興味深い意見でした。
    私は0点でも惜しかったです。

  3. 名無しポップ より:

    真夏の夜の夢とかディズニーとかの影響でイメージを上書きされましたが
    妖精は人を襲ったりだいたいが不気味なものです
    全身血で赤かったり子供の頭でボール遊びするクレイジー集団です
    って事でこの映画はある程度オカルトや幻想的な伝承に造形が無いと意図が不明で面白くないかもしれません

    シェイプ・ウォーターの感想を見ても感じましたが(ケモナーの魚版が居てもおかしくないのに、ヒロインが魚人に魅力を感じた事自体に理解が追いついて無い辺り)

    筆者さんは『メジャーなイメージ』から逸れるものは完全には受け入れられないあるいは興味がないタイプなのでしょう

    まあ人間、興味がない・見慣れていない物はディティールもよくわからなくて当然かと思います

  4. アキ より:

    ダークファンタジーはあくまでも”ダーク”が重要なのでキャラクターがあまり可愛いくない(モンスターやクリーチャーっぽい)のがむしろ醍醐味かと?

    ターゲットに関しては私は比較的大人向けと思いましたが?(父親の口が裂けたりしますし…妖精たちはもちろんのこと内容等も…)

    好き好きなのでデザインセンスや作品内容がいいと思うか思わないかは当然自由ですが…

    映画男さんの評論センスの無さ(論点が妙にズレてる)はいかがなものかと思いました笑

  5. 通りすがり より:

    多分、少女の心の中の「ファンタジー世界」と、現実に置かれている内戦下の「リアル世界」を並列に描いて重層的な作品にしたかったんでしょうが、「ファンタジー」と「リアル」な二つの世界が巧く融合していないので、寿司を食いながら同時にパフェを食わされている様な変なストレスを感じるものに仕上がってしまった様な感があります。

    • なはなは より:

      そこに醍醐味があると思うんですけどね。

      少女は現実と空想が分からなくなっていて、視聴者にもオフェリアと同じ状況になるよう作られている。

      マンドラゴラを取り上げられるシーンの前には母が薬を断るシーンがあったりとかなりうまくできてると思いますが。

  6. 残念な評論家へ より:

    この映画に関する感想ってか映画を見る目がなさすぎるw

    父とパンが重なるシーンとか、オフェリアが父にいつも逆らうシーンとか想像力を働かせればほんとよくできてる作品だと思うんだけどな。

    センスない人にはわからんか。

  7. キムワイプ愛してる より:

    ま〜確かに単純明快!な映画ではないね。考えに柔軟さが無いとこの映画はキツイ。
    場面結構変わるし、現実か空想かごちゃ混ぜだしね笑笑
    でも何事も受け入れない事には本質は見えてこないものだよ。
    人には好き嫌い必ずあるけど、でも貴方の文からは人のそれでは無く、全否定からの表面的判断だと感じた。
    もう少し寛容になってみれば、映画の幅も広がると思いますよ♪
    では良き映画ライフを!

  8. アオヤンマ より:

    少女が気の毒で可哀想で、最後に死んじまってうわそりゃねえだろ可哀想が過ぎるだろう!
    って思ったのだから引き入れられましたねえ。
    少女にはもう全く救いがない、なので空想に逃げ込むってことなんだろうか。
    造り込みが凄くて不気味で面白かったですねえ。
    子供には見せる映画でないですね大人が見るもんですね。
    手のひらに目ん玉の変なのは、巨神兵そのものじゃないですか。違います?
    皮膚がデロデロしてるもんねデルトロ監督。

  9. パクちゃん より:

    オフィリアがつくりあげた空想の世界という捉え方をさせているなら、「子供の発想」の妖精たちで間違いないのではないでしょうか。
    わたしはこの映画を中高生の時好きだったのですが、意識はしていなかったけれど、世界観にすごく共感していました。
    幻想は、救いのない現実でオフィリアが純粋さを保つ為の術だった。
    そういうリアルさを私は感じました。
    なのでこの作品はただのファンタジーではない、ある真実を語っているので駄作ではないです。